![]() ![]() *** 科目 *** 数Ⅰ・A数Ⅱ・B数Ⅲ高卒・大学初年度 *** 単元 *** 式と証明点と直線円軌跡と領域三角関数 指数関数対数関数微分不定積分定積分 高次方程式数列漸化式と数学的帰納法 平面ベクトル空間ベクトル確率分布 ※高校数学Ⅱの「定積分」について,このサイトには次の教材があります.
この頁へGoogleやYAHOO ! などの検索から直接来てしまったので「前提となっている内容が分からない」という場合や「この頁は分かったがもっと応用問題を見たい」という場合は,他の頁を見てください. が現在地です. ↓定積分 ↓同(2) ↓同(3) ↓定積分で定義される関数 ↓面積 ↓絶対値付き関数の積分-現在地 ↓曲線で囲まれた図形の面積(1) ↓曲線で囲まれた図形の面積(2) ↓曲線で囲まれた図形の面積(3) 体積
*** 数学Ⅲ(三角,無理,指数,対数関数を含む) ***
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◆要点◆ ・・・ 区間によって異なる関数形となるときは,区間を分けて積分します。 ![]() ※ 基本的な使い方は,右図[1]のような場合で,aからbまで積分するときに,途中のcで関数形が変わるとき,まずaからcまでの積分を求め,これにcからbまでの積分を加えます。
【解説】 原始関数の1つをF(x)とすると
左辺=F(b) - F(a) 右辺=F(c) - F(a) + F(b) - F(c) = F(b) - F(a) これらは等しい。 |
![]() ※ 上の解説において,a,b,cの大小関係は前提とされておらず,単にF(c)が計算上消えることによるので,右図[2]のようにcがa,bの外側にある場合でもこの公式は成り立ちます。 |
◆絶対値付の関数の積分◆ 絶対値付きの関数の積分は、要注意です。特に、積分してから絶対値を付けたものは,元のものと全く違います。 例 |
■例題
(1)
![]() (答案) |x-1|は ア) x<1のとき-x+1 イ) x≧1のときx-1 となるから ![]() |
【解説図】![]() |
(2)
![]() (答案) ![]() |
【解説図】![]() |
■問題1 ・・・ 次の各定積分の計算式を選びなさい。(初めに問題を1つ選び,続いて対応する計算式を選びなさい。合っていれば消えます。) |
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(1) x<2のとき,|x−2|=−x+2
(2) x≧2のとき,|x−2|=x−2だから (2) x≧−2のとき,|x+2|=x+2だから (2) x≧−1のとき,|x+1|=x+1だから (2) x≧1のとき,|x−1|=x−1だから (2) x≧0のとき,|x|=xだから |
【助変数を含むとき】
(1)のように積分変数がtで,それとは異なる文字xが積分区間の上端や下端にあるとき,の積分記号の中では,xは定数,tが変数 積分記号の外では,xが変数,tは存在しない. の積分記号の中では,xは定数,tが変数 積分記号の外では,xが変数,tは存在しない.
tで積分するときは,xは単なる定数として扱い,できあがったxの式をxの関数とします.
【例】
(解答)をxの簡単な式で表してください. ![]() t≧1のとき|t−1|=t−1 だから (ア) x<1のとき積分区間0≦t≦xに入るどのtの値に対しても |t−1|=−t+1 となるから
ここでは0≦xの図で説明したが,実際には積分区間の上端が下端よりも小さくても構わない(上から下を引くだけの計算だから)から,x<0でもよい.
(イ) 1≦xのとき積分区間0≦t≦xは,次の2つの区間に分けられる.
i) 0≦t<1のとき|t−1|=−t+1
ii) 1≦t≦xのとき|t−1|=t−1 |
(2)のように積分変数がtで,それとは異なる文字xとの大小に応じて絶対値記号のはずし方を考えるとき
tで積分するときは,xは単なる定数として扱い,できあがったxの式をxの関数とする事情は(1)と同じですが,xが積分区間の中にある場合には,場合分けして積分することになります.
【例】
(解答)をxの簡単な式で表してください. ![]()
xは定数だから値が固定されている.
(イ) 0≦x<1のとき,積分区間0≦t≦1に含まれるtの値のうちxに先に手を出させてから,tは「後出しジャンケン」をする
i) 0≦t<xのとき,t<xだから|t−x|=−t+x
ii) x≦t≦1のとき,t≧xだから|t−x|=t−x (ウ) x≧1のとき,積分区間0≦t≦1に含まれるどのtの値もt−x≦0を満たすから |
【問題2】
t, xは実数とする.関数f(t)を
と定義し, (2) 関数F(x)を求めよ. (1)(3)(4) 略 (2014年度愛媛大入試問題)
t<1のとき|t−1|=−t+1
t≧1のとき|t−1|=t−1 だから (ア) x<1のとき積分区間0≦t≦xに入るどのtの値に対しても |t−1|=−t+1 となるから (イ) 1≦xのとき積分区間0≦t≦xは,次の2つの区間に分けられる.
i) 0≦t<1のとき|t−1|=−t+1
ii) 1≦t≦xのとき|t−1|=t−1 |
【問題3】
実数xに対して,関数f(x)を
とおく.次の問いに答えよ. (1) 関数f(x)を求め,そのグラフをかけ. (2)(3) 略 (2011年度金沢大入試問題)
(ア) x<0のとき,積分区間0≦t≦2に含まれるどのtの値もt−x>0を満たすから
(イ) 0≦x<2のとき,積分区間0≦t≦2に含まれるtの値のうち
i) 0≦t<xのとき,t<xだから|t−x|=−t+x
ii) x≦t≦2のとき,x≦tだから|t−x|=t−x (ウ) x≧2のとき,積分区間0≦t≦2に含まれるどのtの値もt−x≦0を満たすから |
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■[個別の頁からの質問に対する回答][絶対値付き関数の積分について/17.1.5]
短時間でこなせるように、難易度の低い問題から中程度の問題に遷移する形で、問題数を増やしてほしい。
=>[作者]:連絡ありがとう.サブメニューが易しいものから難しいものへの順に並んでいますので,活用してください. |
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