![]() ![]() *** 大区分 *** 数Ⅰ・A数Ⅱ・B数Ⅲ高卒・大学初年度 *** 中区分 *** ベクトル・行列連立方程式複素数関数・数列微分積分微分方程式統計maxima ※高卒から大学初年度向け「行列」について,このサイトには次の教材があります.
この頁へGoogleやYAHOO ! などの検索から直接来てしまったので「前提となっている内容が分からない」という場合や「この頁は分かったがもっと応用問題を見たい」という場合は,他の頁を見てください. が現在地です. ↓ベクトル.行列の超基本 ↓行列と一次変換 ↓点の像と原像(高校) ↓行列と1次変換 ↓ベクトルの直交条件-現在地 ↓1次独立,1次従属,基底,次元,核,階数 ↓行列の階数 ↓転置行列,対称行列,対角行列,三角行列 ↓逆行列(1) ↓逆行列(2) ↓行列式(1) ↓行列式(2) ↓行列式(3) ↓行列式.基本性質による変形 ↓固有値.固有ベクトル(定義) ↓固有値と固有ベクトル(求め方) ↓固有値と固有ベクトル(問題) ↓行列の対角化とは(定義) ↓行列を対角化するには(求め方) 表計算などによる連立方程式の解き方 |
【ベクトルの内積】
2つのベクトル→a =(x1 , y1 , z1 , ...) , →b =(x2 , y2 , z2 , ...) について,内積→a ·→bは x1x2+y1y2+z1z2+... になります.
【例1】
→a =(1, 2, 3), →b =(6, −5, 4)のとき →a ·→b =1·6+2·(−5)+3·4=8 【ベクトルの直交条件】 2つのベクトル→a , →bが直交する(垂直になる)ための条件は →a ·→b =0 すなわち x1x2+y1y2+z1z2+...=0
【例2】
→a =(x, 2, 4), →b =(1, −3, 2)のとき ベクトル→a , →bが直交する(垂直になる)ための条件は →a ·→b =x−6+8=0 すなわちx=−2となります.
≪参考≫
ベクトルの内積を図形的に解釈すると, →a ·→b =|→a ||→b |cosθ になります. 他方で,ベクトルの内積を数式的に解釈すると,(3次元,4次元,5次元,...であっても) →a ·→b =x1x2+y1y2+z1z2+... になります. そこで,→0でない2つのベクトルが
「直交する」⇔「なす角がθ=90°」⇔「cos90°=0」
となります.
⇔「→a ·→b =|→a ||→b |cosθ=0」 ⇔「x1x2+y1y2+z1z2+...=0」 |
○この頁に登場する【問題】は,公益社団法人日本技術士会のホームページに掲載されている「技術士第一次試験過去問題 共通科目A 数学」の引用です.(=公表された著作物の引用)
○【解説】は個人の試案ですが,Web教材化にあたって「問題の転記ミス」「考え方の間違い」「プログラムの作動ミス」などが含まれる場合があり得ます. 問題や解説についての質問等は,原著作者を煩わせることなく,当Web教材の作成者(<浅尾>mwm48961@uniteddigital.com)に対して行ってください.
平成16年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】Ⅲ-15 3次元空間の2つのベクトル(1, −2, 3),(3, −2, 1)の両方に垂直な単位ベクトルで,成分がすべて正のものは次のどれか. 1( ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 3( ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 5( ![]() ![]() ![]() 解説 ![]() 単位ベクトルだから x2+y2+z2=1…(1) (1, −2, 3)に垂直だから x−2y+3z=0…(2) (3, −2, 1)に垂直だから 3x−2y+z=0…(3) (3)−(2) 2x−2z=0 x=z…(4) これを(3)に代入 3z−2y+z=0 y=2z…(5) (4)(5)よりx=t, y=2t, z=tとおける これを(1)に代入 t2+4t2+t2=1 6t2=1 t=± ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
平成17年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】Ⅲ-12 4次元空間の2つのベクトル →a =(1, 0, −1, 1), →b =(0, −2, −t, 0) に対して,2→a +→bと−2→a +→bが垂直であるとき,正の数tの値は,次のどれか. 11 22 ![]() ![]() ![]()
2→a +→b =2(1, 0, −1, 1)+(0, −2, −t, 0)
=(2, 0, −2, 2)+(0, −2, −t, 0) =(2, −2, −t−2, 2) −2→a +→b =−2(1, 0, −1, 1)+(0, −2, −t, 0) =(−2, 0, 2, −2)+(0, −2, −t, 0) =(−2, −2, −t+2, −2) 2→a +→b⊥−2→a +→bだから 2·(−2)+(−2)·(−2)+(−t−2)·(−t+2)+2·(−2)=0 −4+4+t2−4−4=0 t2=±2 ![]() t>0によりt=2 ![]() |
平成18年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】Ⅲ-12 3つのベクトルa=(a, 1, 1), b=(0, 1, b), c=(1, 1, c)が互いに垂直であるとき,aの値は次のどれか. 1−2 2−1 30 41 52 解説
a⊥bだから
a·0+1·1+1·b=0 ⇔ 1+b=0…(1) b⊥cだから 0·1+1·1+b·c=0 ⇔ 1+bc=0…(2) c⊥aだから 1·a+1·1+c·1=0 ⇔ a+1+c=0…(3) (1)からb=−1 これを(2)に代入:c=1 これを(3)に代入:a=−2 → 1 |
a+tb=
![]() ![]() 1(1+t)+2(2−t)=0 5−t=0 t=5 → 5 |
求めるベクトルを
![]() −x+y+2z=0 2x+2y−z=0 x,yについてとき,zについては解かないことにして,見やすくするために( )に入れると −x+y=(−2z)…(1) 2x+2y=(z)…(2) (2)−(1)×2 4x−5z=0 x=( ![]() これを(1)に代入 − ![]() y=(− ![]() z=tとおくと x=( ![]() ![]() t=−4のとき x=−5, y=3, z=−4 → 4 |
平成23年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】Ⅲ-13 2つのベクトルa=(−3, 4, 1), b=(−1, 2, k)に対し,a−bとbが直交するとき,kの値は次のどれか. 11,−3 2−1,3 3−2,3 4−2,2 5−3,3 解説
a−b=(−3, 4, 1)−(−1, 2, k)=(−2, 2, 1−k)とb=(−1, 2, k)が直交するのだから
(−2)·(−1)+2·2+(1−k)·k=0 2+4+k−k2=0 k2−k−6=0 (k+2)(k−3)=0 k=−2, 3 → 3 |
sa+b=
![]() ![]() s·1+(2s+1)·(t+2)+(−s+2)·(2t−1)=0 s+2st+4s+t+2−2st+s+4t−2=0 6s+5t=0 → 5 |
![]() ![]() |
■[個別の頁からの質問に対する回答][ベクトルの直交条件について/18.4.30]
解答どこ見ればいいか分からん
=>[作者]:連絡ありがとう.先頭に「※正しい番号をクリックしてください.」と書いてありますように,すべてのページが,読者との対話的応答プログラムになっていますので,選択肢をクリックすれば解説が出ますが,何も答えなければ解説は出ません. |
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