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※高校数学ⅠAの集合・命題・証明について,このサイトには次の教材があります.
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集合の要素
集合の表わし方
部分集合,包含関係
共通部分と和集合
補集合 
共通部分,和集合,補集合(練習問題)
ド・モルガンの法則
集合(楽しく初歩から)
オイラー図
集合の要素を用いた証明
p→qの真偽
逆・裏・対偶
必要条件,十分条件(等式)
同(不等式)
対偶証明法と背理法
背理法の入試問題
受験向き:条件・集合
必要条件,十分条件のセンター試験問題
同(2)
集合と条件(3)2013~
必要条件,十分条件(入試問題)

== 集合の要素を用いた証明 ==

【要点】
集合を表す方法には「外延的記法で表す方法」と「内包的記法で表す方法」がある.
外延的記法とは
A={1, 2, 3, ...}
のように要素を書き並べる方法のことをいう.
内包的記法とは
A={ x | p(x) }
のように条件p(x)を満たす変数xの集まりとして書く方法のことをいう.
条件を幾つも使って
AB={ x | x∈A または x∈B }
AB={ x | x∈A かつ x∈B }
のように書くことができるが,
AB={ x | x∈A , x∈B }
のようにカンマで区切って並べた場合は,and (かつ)の省略とする.or (または)の省略ではない.
xが集合Aの要素であることは
x∈A
で表し,xが集合Aの要素でないことは
x∉A
で表す.
xが集合A要素でないことを表すために,高校数学Ⅰの教科書では次の記号がよく使われる.
 すなわち,打消し線を右下がりに引き,集合を左側に書く場合も,打消し線を右下がりに引く.(左右を鏡写しにしたものではない)
  xAAx
〇 印刷物では,利用可能なフォントの形に応じて,打消し線を右上がり引くものや,打消し線を垂直に引くものもあるが,どの形でも意味は同じであり,この教材では,使いやすいものを使えばよいとしておく.
  xAA∌x
  x∉AAx

【問題1】 Nは自然数全体の集合,Zは整数全体の集合とするとき,各々正しいものを下の選択肢から選んでください.(正しいものをクリック)
(1)
A={2n | n∈Z }, B={2n+1 | n∈Z }とするとき
3∈A 4∉A 3∉A 4∈A
(2)
A={2n+1 | n∈Z }, B={2n−1 | n∈Z }とするとき
A=B
A⊂BであるがB⊂Aではない
B⊂AであるがA⊂Bではない
AB=
(3)
A={2n+1 | n∈N }, B={2n−1 | n∈N }とするとき
A=B
A⊂BであるがB⊂Aではない
B⊂AであるがA⊂Bではない
AB=

【要点】
x∈Aならばx∈B」が成り立つときA⊂Bと書く.

すなわち,集合Aの任意の要素が必ずBの要素になるとき,A⊂Bと書く.

そこで,A⊂Bを証明するには,集合Aの任意の要素xを使って,その要素が必ずBの要素になることを示せばよい.
(※集合の包含関係を証明するために,要素を使う.)

A⊂BかつB⊂AのときA=Bと書く.

【例題1】
A={x | x=m+2n, m∈Z, n∈Z}
B={y | y=3m+4n, m∈Z, n∈Z}
とするときA=Bとなることを証明してください.
(証明)
x∈Aのとき
x=m+2n, m∈Z, n∈Zとなる整数m, nが存在する.
このとき
x=3(−m+2n)+4(m−n)…(*1)
と書けるから
−m+2n=k
m−n=l
x=3k+4l, k∈Z, l∈Z
と書ける.すなわちx∈B
したがって,A⊂B


逆に,x∈Bのとき
y=3m+4n, m∈Z, n∈Zとなる整数m, nが存在する.
このとき
y=m+2(m+2n)…(*2)
と書けるから
m=k
m+2n=l
y=k+2l, k∈Z, l∈Z
と書ける.すなわちy∈A
したがって,B⊂A

結局A=Bが示された.

必ずしも上記の変形(*1)でなくてもx=3()+4()の形になっていればよい.
たとえば,x=3(3m+2n)+4(−2m−n)でもよい.

同様にして(*2)でなくてもy=(m+2n)+2(m+n)でもよい.
【問題2】 Nは自然数全体の集合,Zは整数全体の集合とするとき,各々正しいものを下の選択肢から選んでください.(正しいものをクリック)
(1)
A={x | x=2m−3n, m∈Z, n∈Z}
B={y | y=4m−5n, m∈Z, n∈Z}
とするとき
A=B
A⊂BであるがB⊂Aではない
B⊂AであるがA⊂Bではない
AB=
(2)
A={x | x=m+2n, m∈Z, n∈Z}
B={y | y=2m+4n, m∈Z, n∈Z}
とするとき
A=B
A⊂BであるがB⊂Aではない
B⊂AであるがA⊂Bではない
AB=
(3)
A={x | x=2m, m∈N}
B={y | y=3n, n∈N}
とするとき
AB={x | x=5k, k∈N}
AB={x | x=6k, k∈N}
AB={x | x=2m+3n, m∈N, n∈N}
AB=
(4)
A={x | x=2m+1, m∈Z}
B={y | y=3n+2, n∈Z}
とするとき
AB={x | x=5k+1, k∈Z}
AB={x | x=5k+2, k∈Z}
AB={x | x=6k+1, k∈Z}
AB={x | x=6k+5, k∈Z}

【問題3】 Nは自然数全体の集合,Zは整数全体の集合とするとき,各々正しいものを下の選択肢から選んでください.(正しいものをクリック)
(1)
A={n | n=2m, m∈Z}
B={n | n=2m+1, m∈Z}
とするとき
x∈A, y∈Bならばx+y∈A
x∈A, y∈Bならばxy∈A
x∈A, y∈Bならばx−y∈A
x∈A, y∈BならばxyA
(2)
A={3n+1 | n∈Z}
B={3n+2 | n∈Z}
とするとき
x∈Aならばx2∈B
x∈Bならばx2∈A
x∈Bならばx2∈B
x∈Bならばx3∈A
(3)
A={xx=k+2l,kZ,lZ}
B={yy=m+3n,mZ,nZ}
とするとき
AB=A
AB=B
AB=Z
AB=
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■[個別の頁からの質問に対する回答][集合の要素を用いた証明について/17.2.26]
問題1の(1)正解は3∉Aのはずですが、それをクリックしてもXマークが出てしまうようです。
=>[作者]:連絡ありがとう.そうでないことはない・・・と言っているうちにややこしくなっていたようです.訂正しました.

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