■ページ名 |
「最大公約数と最小公倍数」
../math/m3gcm1.htm |
■主な内容 |
最大公約数・最小公倍数の求め方について3通りの方法で学ぶ(ユークリッド互除法は発展学習) |
■要約・解説 |
解説は35行 「最初の問題に着手するまでの時間」は3分15秒で,この解説はよく読まれている. |
■この集計の作成年月日:2009.11.25 ■集計期間2009.05.08.24~2009.11.24 ■期間中のこのペ-ジに対するアンケート回答数/読まれた回数:29件/24,628件=0.1%・・・読まれた回数に比べて回答数が極端に少なく,どちらかといえば問題演習のためよりは卒業生などが調べごととして読んでいる可能性がある. |
グラフ1


グラフ2

グラフ3

グラフ4

グラフ5

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■小問数
6題(23小問)
■ヒント
2題
■入力方式 空欄書き込み
■問題の見え方
一度に全部見える形になっている |
回答者の内訳は,卒業生59%,中三17%
1題当たりの所要時間は1分22秒
平均滞在時間は23分4秒
左のグラフ1は問題ごとの正答,誤答,無答の割合(正誤は最初の採点)で,黄色で示したものは初め誤答で再試行の結果正答に変った割合を表わす.この頁については無答答案が多いので,正答率の通常の定義に従って無答を除いた解答者に対する割合をその下に示す.
グラフ2は横軸が問題番号,縦軸は直前の操作以降その問題の採点までの経過時間(秒)を表わす.ただし,第1問は初めからの時間.
グラフ3は横軸が問題番号,縦軸が試行回数を表わす.(ただし,同一問題を16回以上試行した答案については16回と見なす.) グラフ4はヘルプ利用率(第1問,第2問のみヘルプがある).
調べごとなどで読まれる回数は多いが,問題のユーザインターフェイスがよくないため回答率は非常に低い.また,各々小問に分かれているため全問正答と正答と数える方式では正答率も非常に低い.
第1問~第6問の各小問数は2,2,1,4,2,16で,全問正答となる割合から各小問の正答率を推定すると次の表のようになる.
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第1問 |
第2問 |
第3問 |
第4問 |
第5問 |
第6問 |
小問数 |
2 |
2 |
1 |
4 |
2 |
16 |
全問正答率 |
50% |
75% |
91% |
60% |
44% |
38% |
各正答率 |
71% |
87% |
91% |
88% |
67% |
94% |
小問ごとの正答率は低くなく,「素因数分解を元にした最大公約数・最小公倍数の計算(第5問)」がやや低いがこれは中学校では発展学習となっている.
識別力
グラフ5は回答者全体をその合計得点によって高(H)~低(L)の5群に等分したときの群別正答率である.これによれば,合計得点はどの群に対しても識別力が高いことが分かる.
グラフ6は回答者全体をその合計得点によって上位群,中位群,下位群の3群に等分したときの群別・問題別正答率である.これによれば,第1問において中位群が上位群と接している他は,UL指数(上位群の正答率-下位群の正答率)も高く,どの問題も識別力が高い.
信頼性
表1は各問題の得点と残りの問題の合計得点の相関(I-R相関)で,第1問のみ低いが他の問題は非常に高く,各問題の得点は学力を反映していると考えられる.
なお,第1問では上位群において最大公約数(G)と最小公倍数(L)を逆に答える傾向が見られI-R相関が低くなったと考えられる.
学習開始時において回答者の平均正答率は50%台で,半分近くの回答者はこの頁の問題を処理できない.
この頁の学習により,正答率は56.9%から69.5%へ変化し,ここで扱った項目に関して12.6%の成績アップが見込まれる.
※ 2008年度現在,最大公約数,最小公倍数は小学校6年で習う.
中学校では素数や素因数分解が2頁ほど登場するが,これらは最大公約数,最小公倍数とは関連付けられておらず,最大公約数,最小公倍数という用語は結局登場しない.
数学II(高校2年)において,分数式の通分は最大公約数,最小公倍数を利用するはずだがその用語は教科書にはない.
⇒ この単元は,現行学習指導要領で薄く扱われており,高校・大学で既習事項と考えていても実際には理解されていない可能性がある. |
グラフ6

表1
I-R相関 |
第1問 |
第2問 |
第3問 |
第4問 |
第5問 |
第6問 |
0.12 |
0.65 |
0.39 |
0.32 |
0.67 |
0.51 |
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