![]() ![]() *** 科目 *** 数Ⅰ・A数Ⅱ・B数Ⅲ高卒・大学初年度 *** 単元 *** 数と式不等式二次関数二次不等式三角比三角比と図形集合・命題・証明順列・組合せ確率整数の性質 ※高校数学Aの「整数の性質…2進法,N進法」について,このサイトには次の教材があります.
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3進数
○3進数の2つの数の和差積商を求めるには
(A)
慣れないうちは
1) 初めに問題を10進数に書き換え 2) 次に10進数で計算して 3) 最後に答を3進数に戻す という方法が考えられます. (B)
慣れてきたら
3進数の演算表を作って,直接計算する こともできます. ○3進数では,0,1,2の3種類の数字を使って表します.(3進法では3は使わず,3に相当する数は1つ位を上げて10で表します.) 3進法で書かれた数(3進数)であることを示すために(3)を付けます.
3進法では
a×32+b×31+cをabc(3)と書きます. a×33+b×32+c×31+dをabcd(3)と書きます. (いずれもa,b,c,d,...は0,1,2のいずれかです.)
【例】
10進数の3=1×31+0は,3進数では10(3)と書きます.
10進数の4=1×31+1は,3進数では11(3)と書きます. 10進数の5=1×31+2は,3進数では12(3)と書きます. 10進数の6=2×31+0は,3進数では20(3)と書きます.
【例1】
(解き方A)次の計算をして,結果を3進数で表してください. 12(3)+11(3) 1) 初めに問題を10進数に書き換えると 12(3)=3+2=5 11(3)=3+1=4 2) 次に10進数で計算すると 5+4=9 3) 最後に答を3進数に戻すと 9=1×32+0×31+0だから 100(3) (解き方B)
あらかじめ右の演算表を作っておきます.
3進数の演算表
以下(3)は省略
12
+)11
1の位の計算:2+1=10→0を書いて(1)繰り上がる 3の位の計算:(1)+1+1=10→0を書いて(1)繰り上がる 9の位の計算:(1)→1を書く 結果 ⇒ 100(3)
【例2】
(解き方A)次の計算をして,結果を3進数で表してください. 210(3)×21(3) 1) 初めに問題を10進数に書き換えると 210(3)=2×9+3+0=18+3=21 21(3)=2×3+1=6+1=7 2) 次に10進数で計算すると 21×7=147 3) 最後に答を3進数に戻すと 147=1×34+2×33+1×32+1×31+0だから 12110(3) ![]() 以下(3)は省略 右のように計算できます. 結果 ⇒ 12110(3) ![]() ○その場合に,上の位で1のものは下の位では3=10(3)になります.
【例3】
(解き方A)次の計算をして,結果を3進数で表してください. 210(3)−22(3) 1) 初めに問題を10進数に書き換えると 210(3)=2×9+3+0=18+3=21 22(3)=2×3+2=6+2=8 2) 次に10進数で計算すると 21−8=13 3) 最後に答を3進数に戻すと 13=1×32+1×31+1だから 111(3) ![]() 右のように計算できます. 結果 ⇒ 111(3)
○割り算の中身は,掛け算と引き算です.
【例4】
10進数に直して計算することもできるが,ここでは省略する.次の計算をして,結果を3進数で表してください. 201(3)÷12(3) ![]() 右のように計算できます. 結果 ⇒ 10(3)余り11(3) |
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3進数の演算表
= = = ≪足し算≫ = = = ※以下,正しい選択肢の番号の部分をクリック
(A) 10進数に直して計算する場合
221(3)=2×9+2×3+1=18+6+1=25
(B) 3進数で直接計算する場合212(3)=2×9+1×3+2=18+3+2=23 25+23=48 48=1×27+2×9+1×3+0=1210(3) 1の位の計算:1+2=10→0を書いて(1)繰り上がる 3の位の計算:(1)+2+1=11→1を書いて(1)繰り上がる 9の位の計算:(1)+2+2=12→2を書いて(1)繰り上がる 27の位の計算:(1)→1を書く 結果 ⇒ 1210(3) →3
(A) 10進数に直して計算する場合
2021(3)=2×27+0×9+2×3+1=54+0+6+1=61
(B) 3進数で直接計算する場合222(3)=2×9+2×3+2=18+6+2=26 61+26=87 87=1×81+0×27+0×9+2×3+0=10020(3) 1の位の計算:1+2=10→0を書いて(1)繰り上がる 3の位の計算:(1)+2+2=12→2を書いて(1)繰り上がる 9の位の計算:(1)+0+2=10→0を書いて(1)繰り上がる 27の位の計算:(1)+2=10→0を書いて(1)繰り上がる 81の位の計算:(1)→1を書く 結果 ⇒ 10020(3) →2
= = = ≪掛け算≫ = = =
(A) 10進数に直して計算する場合
201(3)=2×9+0×3+1=18+1=19
12(3)=1×3+2=3+2=5 19×5=95 95=1×81+0×27+1×9+1×3+2=10112(3) ![]() 右のように計算できます. 結果 ⇒ 10112(3) →2
(A) 10進数に直して計算する場合
122(3)=1×9+2×3+2=9+6+2=17
21(3)=2×3+1=6+1=7 17×7=119 119=1×81+1×27+1×9+0×3+2=11102(3) ![]() 右のように計算できます. 結果 ⇒ 11102(3) →2
(A) 10進数に直して計算する場合
201(3)=2×9+0×3+1=18+0+1=19
112(3)=1×9+1×3+2=9+3+2=14 19−14=5 5=1×3+2=12(3) ![]() 右のように計算できます. 結果 ⇒ 12(3) →3
(A) 10進数に直して計算する場合
110(3)=1×9+1×3+0=9+3+0=12
21(3)=2×3+1=6+1=7 12−7=5 5=1×3+2=12(3) ![]() 右のように計算できます. 結果 ⇒ 12(3) →3
(A) 10進数に直して計算する場合は,16÷8=2となります.
![]() 右のように計算できます. 結果 ⇒ 2(3)余り0(3) →1
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8進数
○8進数の2つの数の和差積商を求めるには
(A) 慣れないうちは10進数で計算してから元に戻す方法もあります. (B) 慣れてきたら8進数の演算表を作って,直接計算することもできます. ○8進数では,0,1,2,...,6,7の8種類の数字を使って表します.(8進法では8は使わず,8に相当する数は1つ位を上げて10で表します.) 8進法で書かれた数(8進数)であることを示すために(8)を付けます.
8進法では
a×82+b×81+cをabc(8)と書きます. a×83+b×82+c×81+dをabcd(8)と書きます. (いずれもa,b,c,d,...は0,1,2,...,6,7のいずれかです.)
【例】
10進数の10=1×81+2は,8進数では12(8)と書きます.
10進数の70=1×82+0×81+6は,8進数では106(8)と書きます. ※ コンピュータの内部では2進数の計算が行われますが,このことと関連して4進数,8進数,16進数,32進数,... が他のn進法と比べると比較的よく登場します. というのは,他のn進数とは違って,
■これらは2進数を2桁ずつ,3桁ずつ,4桁ずつ,5桁ずつ,...束にしたものになっていて,
■2進数との書き換えが簡単にできるからです. ![]() Excelのワークシート関数には
2進数を8進数に直す関数 =BIN2OCT()
があります.2進数を16進数に直す関数 =BIN2HEX() 8進数を2進数に直す関数 =OCT2BIN() 8進数を16進数に直す関数 =OCT2HEX() 16進数を2進数に直す関数 =HEX2BIN() 16進数を8進数に直す関数 =HEX2OCT() |
3桁ずつ
11010111(2) のように束にするとよいから 327(8) →2
(A) 10進数に直して計算する場合は
506(8)=5×:82+0×:81+6=320+6=326
17(8)=1×:81+7=8+7=15 326+15=341 341=5×:82+2×:81+5 ![]() (B) 8進数のまま計算する場合は →3
(A) 10進数に直して計算する場合は
30(8)=3×:81+0=24
15(8)=1×:81+5=8+5=13 24×13=312 312=4×:82+7×:81+0 ![]() (B) 8進数のまま計算する場合は,右の計算 →3
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16進数
○16進数では,0,1,2,...,8,9,A,B,C,D,E,Fの16種類の数字を使って表します.(16進法では10進法での16に相当する文字Gは使わず,1つ位を上げて10で表します.)
16進法で書かれた数(16進数)であることを示すために(16)を付けます.
16進法では
x×162+y×161+zをxyz(16)と書きます. x×163+y×162+z×161+wをxyzw(16)と書きます. (いずれもx,y,z,w,...は0,1,2,...,8,9,A,B,C,D,E,Fのいずれかです.)
【例】
10進数の31=1×161+15は,16進数では1F(16)と書きます.
10進数の239=14×161+15は,16進数ではEF(16)と書きます. 16進数で直接足し算をするには,次のような演算表を作るとよいでしょう.(結果を逆にすると,引き算もできます.)
16進数で次のような掛け算の演算表を覚えるのは無理でしょう~(泣).(困った時のExcel頼み =DEC2HEX(HEX2DEC( XX )*HEX2DEC( XX )) の XX印に16進数を入れると検算できます.)
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4桁ずつ
10111101(2) のように束にするとよいから BD(16) →1
(A) 10進数に直す場合
AC(16)=10×16+12=172
(B) 16進数のまま行う場合4F(16)=4×16+15=79 172+79=251 251=15×16+11=FB(16)
1の位:C+F=1B→Bを書いて1繰り上がる
16の位:(1)+A+4=F →4
(A) 10進数に直す場合
DC(16)=13×16+12=220
(B) 16進数のまま行う場合9F(16)=9×16+15=159 220−159=61 61=3×16+13=3D(16)
1の位:CよりもFの方が大きいので,1借りてくる
1C−F=D
16の位:C−9=3結果⇒3D(16) →2
(A) 10進数に直す場合
6(16)=6
(*) Excelを使う場合A(16)=10 6×10=60 60=3×16+12=3C(16)
DEC2HEX(HEX2DEC("6")*HEX2DEC("A"))=3C 16進数としては文字型を入れます
→1
(A) 10進数に直す場合
15F(16)=256+5×16+15=351
(*) Excelを使う場合D(16)=13 351÷13=27 27=1×16+11=1B(16)
DEC2HEX(HEX2DEC("15F")/HEX2DEC("D"))=1B
→4
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■[個別の頁からの質問に対する回答][n進数の演算について/17.5.21]
例3の解説(3)のところ2進数になってます。流れを汲めば躓くことはないですが一応
■[個別の頁からの質問に対する回答][n進数の演算について/17.1.17]
=>[作者]:連絡ありがとう.訂正しました. a=d(n) ,b=e(n),c=f(n)とする。10進数で a×b=cのとき,d(n)×e(n)==f(n)は成り立つのか?
■[個別の頁からの質問に対する回答][n進数の演算について/16.11.27]
=>[作者]:連絡ありがとう.a(10)=d(n) ,b(10)=e(n),c(10)=f(n)と書いてあるのだから,a(10)×b(10)=c(10)のとき,d(n)×e(n)=f(n)が成り立つのは当然でしょう. 等しいものは等しいものに等しい.引っ越しは引っ越しの引っ越し.他に言うべきことは思いつかない. (あなたもコンピュータ・プログラミングが好きな方かな = =) 素晴らしい
=>[作者]:連絡ありがとう. |
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