■合成関数
○ 2つの関数の合成関数は,関数の和や積よりももっと有機的に組み合わされたもので,合成関数f(g(x))はf(x)のxの場所にg(x)を代入したものです.
【例1】また,合成関数g(f(x))はg(x)のxの場所にf(x)を代入したものです. f(x)=x2, g(x)=2x+1のとき
f(g(x))=(g(x))2=(2x+1)2
g(f(x))=2(f(x))+1=2(x2)+1
○ 合成関数f(g(x))を記号f○g(x)で表します.
【例2】f(x)=sin x, g(x)=exのとき
f○g(x)=f(g(x))=sin(ex)
g○f(x)=g(f(x))=esin x 右に続く→
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※ 【例1】【例2】からわかるように,合成関数f○gとg○fとは,一般には等しくなりません. ※ 初歩的な注意として,関数を合成するときは,代入すべきxの場所に( )を付けると間違いが少なくなります.
《数年前の話》 以前,「x=−5のときx2の値を求めよ」という中学1年生の問題で,どうしてもx2は−25になるといって頑張る人がおられて,困ったことがあります.
※ f(x)のxの場所が2つ以上あるとき,f(g(x))を求めるためには,それら全部のxの場所をg(x)に書き換える必要があります.彼(彼女?)は「xの場所に( )を付けずに−5を代入していたので−52を求めており,話が合わなかったのである. 【例3】 f(x)=x2+2x, g(x)=x−1のとき
f(g(x))=(x−1)2+2(x−1)=x2−1
f(x)=, g(x)=exのとき
f(g(x))=
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以下,正しい番号を選択してください.
f(g(x))=(g(x))2+1=(x−1)2+1=x2−2x+1+1=x2−2x+2
→4
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g○f(x)=g(f(x))=3(x+2)−1=3x+5
→2
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f(x)のxの場所が2つ以上あるとき,f(g(x))を求めるためには,それら全部のxの場所をg(x)に書き換える必要があります.
f(g(x))=(g(x))2−2(g(x))=(x+2)2−2(x+2)=x2+2+4x+4−2x−4=x2+2x
→1
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f(x)のxの場所が2つ以上あるとき,f(g(x))を求めるためには,それら全部のxの場所をg(x)に書き換える必要があります.
f(g(x))=====
→1
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■[個別の頁からの質問に対する回答][合成関数について/17.1.22]
とてもわかりやすかったです!
=>[作者]:連絡ありがとう. |