![]() ![]() *** 科目 *** 数Ⅰ・A数Ⅱ・B数Ⅲ高卒・大学初年度 *** 単元 *** 数と式不等式二次関数二次不等式三角比三角比と図形集合・命題・証明順列・組合せ確率整数の性質 ※高校数学Ⅰの「三角比」について,このサイトには次の教材があります.
この頁へGoogleやYAHOO ! などの検索から直接来てしまったので「前提となっている内容が分からない」という場合や「この頁は分かったがもっと応用問題を見たい」という場合は,他の頁を見てください. が現在地です. ↓基本的な三角比の値(図あり) ↓同(図なし) ↓基本練習 ↓三角測量 ↓三角比の相互関係(1) ↓同(2) ↓同(3) ↓sinθ+cosθ→sinθcosθ ↓三角方程式 ↓同(2) ↓同(2次) ↓三角不等式 同(2次) |
《解説》
○ 高校数学Iで登場する「三角比の相互関係」とは、次の2つの公式のことです。
sin2A+cos2A=1 …(1) tanA = ![]() 三角比sinA , cosA , tanAのうち1つ分かれば、残りはこれらの公式を使って「芋づる式に」求まります。 ![]()
しかし、例えばtanA =
![]() (2)からsinA=3 , cosA=4などと間違う生徒が多いからです。(−1≦sinA , cosA≦1を満たしていないので、間違いに気づくはずです。比だけが与えられているのだから、3/2:4/2 あるいは3/5:4/5の可能性も考えなければなりません。) このように、tanA ⇒ cosA(またはsinA)の関係式が必要なときは、(1)の両辺をcos2A(またはsin2A)で割って次の公式(3)(4)を「その場で作ればよい」。(「公式」を覚えるのでなく、必要になったときに作るようにします・・・「公式がある」ということだけを覚えておく…覚えなければならない公式の数を減らして、公式間の関連をつかむようにする)
tan2A+1 =
![]() 1+ ![]() ![]() |
例1
sinA =
(答案)![]() ![]() ![]() ( ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
右図のようにsinA =
![]() ゆえに、cosA=± ![]() ![]() ![]() 右図のように直角三角形を描いて、三平方の定理を使って横の長さxを求めても答は得られるが、この解き方は「三平方の定理」の練習にはなるが三角比の相互関係の練習にはならない。 この方法ばかり練習していると、例えば(sinA+cosA)2などの変形ができないおそれがあります。 |
例2
cosA =
(答案)![]() ![]() ![]() sin2A+( ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 右図のようにcosA = ![]() ゆえに、sinA= ![]() ![]() このとき、tanA= ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
(別解)
この答案では公式(1)を使ってcosA → sinA 公式(2)を使ってsinA , cosA → tanA のように2段階で求めたが、公式(3)を使って、cosA → tanAのように直接求めることもできる。 |
例3
tanA = −
![]() ![]()
■注意■
(答案)tanA = ![]() cosA = − 2 , sinA = ![]() 比率が− ![]() ![]() − ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 組合せがあります。 実際には、これらのうちでsin2A+cos2A=1を満たすものだけが答になりますが、その値は公式(3)で求まります。 公式(1)の両辺をcos2Aで割って、公式(3)を作る。 tan2A+1 = ![]() (3)にtanA = − ![]() ![]() (− ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 右図のようにtanA = − ![]() ![]() ゆえに、cosA= − ![]() ![]() |
【問題1】 選択肢の中から正しいものをクリック
(1)
sinA = ![]()
sin2A+cos2A=1にsinA =
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() sinA = ![]() ゆえに、cosA= ± ![]() |
(2)
sinA= ![]() ![]()
sin2A+cos2A=1にsinA =
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() sinA = ![]() ![]() ゆえに、cosA= ± ![]() |
(3)
cosA= ![]() ![]()
sin2A+cos2A=1にcosA =
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() cosA = ![]() ![]() ゆえに、sinA= ![]() |
(4)
cosA=− ![]()
sin2A+cos2A=1にcosA = −
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() cosA = − ![]() ゆえに、sinA= ![]() |
(5)
cosA=− ![]()
sin2A+cos2A=1にcosA = −
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() cosA = − ![]() ゆえに、sinA= ![]() このとき、tanA= ![]() ![]() (別解) 公式(3) tan2A+1= ![]() ![]() ![]() ![]() tan2A= ![]() tanA= ± ![]() cosA = − ![]() tanA= − ![]() |
(6)
sinA= ![]()
sin2A+cos2A=1にsinA =
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() sinA = ![]() ゆえに、cosA= ± ![]() このとき、tanA= ![]() ![]() (別解) 公式(4) 1+ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() tan2A= ![]() tanA= ± ![]() sinA = ![]() tanA= ± ![]() |
(7)
tanA= ![]()
公式(3) tan2A+1=
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() cos2A= ![]() cosA= ± ![]() tanA = ![]() cosA= ![]() |
(8)
tanA=− ![]()
公式(4) 1+
![]() ![]() ![]() 1+(− ![]() ![]() sin2A= ![]() sinA= ± ![]() tanA = − ![]() sinA= ![]() |
![]() ![]() |
■[個別の頁からの質問に対する回答][三角比の相互関係について/18.7.06]
例題2の答えは、±2ルート2では?
■[個別の頁からの質問に対する回答][三角比の相互関係について/17.10.31]
=>[作者]:連絡ありがとう.例1のように, 第一象限や第二象限がよくわかりません。どのような時にどんな象限がきまり、それに対する答えがどうなっていくのかを教えていただきたいです
■[個別の頁からの質問に対する回答][三角比の相互関係について/16.8.28]
![]() 象限という用語を使わないと,反比例のグラフが「どこ」と「どこ」にあるというようなことが言えなくなって不便だと思うのですが,そういう場所を表す用語はないらしい. 象限という用語は,高校数学Ⅰで初登場のようです.左図のように,x, yとも正の場所を「第1象限」といい,以下反時計回り(左回りに)第2象限,第3象限,第4象限とします.ただし,座標軸上はどの象限にも入れません. 三角関数との関係で言えば,象限ということを意識しないと,符号の決め方が分からなくなるはずです. 例えば, だから,第1象限では 第2象限では のように各象限に応じて三角関数の符号が決まります.[まずこれが重要] 逆に,三角関数の符号が決まれば,象限が決まる場合と決めきれない場合があります. 例えば, 今学習しているところ、効率よく学習をする上でのポイントをしっかり書いてあって、分かりやすく説明しているのでとてもいいと思います。
問題も○×がすぐわかり、解説もしてくれるので、とてもいいです。
これからも利用させていただきます。
=>[作者]:連絡ありがとう.問題をやり,必要に応じて解説に立ち返る学習方法は,このサイトの一番良い利用方法だと考えています. |
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