現在地と前後の項目 負の指数の定義1/負の指数の定義2/指数法則/指数計算(積,商) /有効数字の表し方 /累乗根1/累乗根2/分数の指数1/分数の指数2/指数と大小比較 /n乗比較 /ax+a-xの値/指数関数のグラフ/指数方程式1/指数方程式2/指数不等式/指数が対数のもの/対数の定義/対数計算1/対数計算2 /対数計算3/底の変換公式1/底の変換公式2/対数方程式/対数不等式/常用対数/センター問題2006-2009/指数・対数(入試問題)/センター問題 指数・対数(2013~)/ ≪はじめに≫ 簡単に言えば,累乗根は累乗の逆を表します.(累乗は2乗,3乗,4乗,…の総称です.累乗根は2乗根,3乗根,4乗根,…の総称です.)
例
32=9 → ![]() 53=125 → 3 ![]() 24=16 → 4 ![]() ![]() 3 ![]() … n ![]() ※中学校のときには,平方根はプラスとマイナスの2つあるということを強調するために,aの平方根は± ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() すぐ後で述べるように,この数字は「分数の指数」に直したときに分母になります. |
•a>0であってnが正の偶数のとき,
xn=a →2つの実数xがこの方程式の解になります.
•a>0であってnが正の奇数のとき,そのうちの正の実数はn ![]() 負の値の方は−n ![]()
xn=a →ただ1つの正の実数xがこの方程式の解になります.
•a<0であってnが正の偶数のとき,この正の実数はn ![]()
xn=−a →この方程式には実数解xはありません.
•a<0であってnが正の奇数のとき,
xn=−a →ただ1つの負の実数xがこの方程式の解になります.
•a=0のときは,nが偶数であっても奇数であってもこの負の実数はn ![]()
xn=0 → x=0です.
n ![]()
以下においては,累乗根の根号内は正の数だけを考え,その正の累乗根だけを考えます.
したがって,nが偶数でも奇数でも各々のa, nに対してn ![]() (右図の青で示した○の部分) |
次の図から分かるように,y=xnのグラフは,nが偶数の場合と奇数の場合で違う形になります.このため,y=xnの逆(a=xnとなるようなxの値を求める操作)は偶数の場合と奇数の場合で分けて考える必要があります.![]() |
≪n乗根の計算法則≫ n乗根の根号内がn以上のときは,累乗根の記号を簡単にすることができます.
n
(解説)![]() bが整数のn乗の形に書けないとき n ![]() ![]() 累乗根の定義から xn=a → x=n ![]() したがって x=a (a>0)のとき xn=an → x=n ![]() ∴n ![]() |
例 (1)3 ![]() ![]() (2) ![]() ![]() ![]() (累乗根記号で「手のひら」(♪~これはこの教材の中だけの言い方.全国共通ではないので注意.)の数字が省略されているものは2乗根を表します) (3)3 ![]() ![]() ![]() ![]() (4)3 ![]() ![]() (5)4 ![]() ![]() ![]() (6)5 ![]() ![]() ![]() |
問題次の累乗根を簡単にしなさい. ※半角(1バイト文字)数字で記入しなさい. |
学習意欲をそぐような気の利かない発言で申し訳ないことですが,累乗根の計算規則に深入りする必要はなく,以下の例題程度が分かればOKです.
≪累乗根の計算規則≫というのは,学校で教えるときでも,卒業してからでも,累乗根に力を入れることはまれで,別の頁で述べるように,分数(有理数)の指数が使えたら累乗根は不要だからです.
a>0, b>0であってm, n, pは正の整数とする
(証明)(1)n ![]() ![]() ![]() n乗根をまとめたり分けたりしてよい (2) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() n乗根をまとめたり分けたりしてよい (3)( n ![]() ![]() n乗根と根号内のm乗はどちらを先に計算してもよい (4)m ![]() ![]() ![]() n乗根のm乗根は1つのmn乗根で書ける (5)np ![]() ![]() n乗根と根号内のm乗は「約分」と同様の扱いができる (1)←
x=n
同様にして(2)も示される.![]() ![]() このとき xn=(n ![]() ![]() 累乗根の定義によりxn=a → x=n ![]() x=n ![]() したがってn ![]() ![]() ![]() (3)←
x=(n
![]() このとき xn=(n ![]() ![]() 累乗根の定義により xn=a → x=n ![]() x=n ![]() したがって ( n ![]() ![]() |
例 (1)3 ![]() ![]() ![]() (2) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (3)( 3 ![]() ![]() (4)4 ![]() ![]() ![]() (5)6 ![]() ![]() (4)←
x=m
(5)←![]() ![]() このとき xmn=(m ![]() ![]() ![]() ![]() (m ![]() ![]() ![]() xmn=(n ![]() y=mn ![]() このとき ymn=(mn ![]() したがって x=y (x, y>0) m ![]() ![]() ![]()
x=np
![]() このとき xnp=(np ![]() y=n ![]() このとき ynp=(n ![]() ![]() したがって x=y (x, y>0) np ![]() ![]() |
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