![]() ![]() *** 科目 *** 数Ⅰ・A数Ⅱ・B数Ⅲ高卒・大学初年度 *** 単元 *** 複素数平面二次曲線媒介変数表示と極座標 数列の極限関数導関数不定積分定積分 行列1次変換 ※高校数学Ⅲの「不定積分」について,このサイトには次の教材があります.
この頁へGoogleやYAHOO ! などの検索から直接来てしまったので「前提となっている内容が分からない」という場合や「この頁は分かったがもっと応用問題を見たい」という場合は,他の頁を見てください. が現在地です. ↓多項式・有理関数・無理関数の不定積分 ↓分数関数(有理関数)の不定積分 ↓同(2) ↓同(3) ↓同(4) ↓同(まとめ)-現在地 ↓不定積分の置換積分 ↓同(2) ↓不定積分の部分積分 ↓同(2) ↓指数関数・対数関数の不定積分 ↓同(2) ↓三角関数の不定積分 ↓同(2) ↓不定積分(まとめ1) ↓同(2) 不定積分の漸化式 |
【内容】
この頁では次のような関数の不定積分を扱う。 (1) ∫ 5x3dx , ∫ x(2x+1)dx , ∫ (3x−4)5dxなど ……多項式の不定積分(数学II の復習) (2) ∫ ![]() ![]() ……分数関数の不定積分 (3) ∫3 ![]() ![]() ![]() ……無理関数の不定積分
【公式】
(I) ∫ xαdx= ![]() α=−1のときだけは例外として、次の公式による。 (II) ∫ ![]() ≪証明≫ 各々微分してみると分かる。 (1) ← ![]() ![]() ![]() (2) ← ![]() ![]() また ![]() ![]() ![]() だから、 ![]() ![]() |
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数学III で登場する多項式、分数関数、無理関数の不定積分は左の公式だけでは処理できず、部分分数分解、置換積分、部分積分などの公式も合わせて使う。したがって、この頁を読むには部分分数分解、置換積分、部分積分などの項目を先に読んでおく必要がある。 多項式はxn(nは0以上の整数)の形の式の定数倍・和・差なので、左の(I)の公式でαに0以上の整数をあてはめると求められる。 分数関数は ![]() ![]() などと負の指数で表せるので、左の(I)の公式でαに負の整数を当てはめると求められる。 無理関数は ![]() ![]() ![]() ![]() などと分数の指数で表せるので、左の(I)の公式でαに分数を当てはめると求められる。 一般にαが−1以外の実数であればα= ![]() ※次の表において、αが分数であることと分数関数とは対応しておらず、αが無理数であることと無理関数とは対応していないことに注意。
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【例1】 ■多項式の不定積分■ (1) ∫ 5x3dx= ![]() ![]() (2) ∫ x(2x+1)dx=∫ (2x2+x)dx= ![]() ![]() (←積の形になっている式は、展開して和差の形にしてから積分する) (3) ∫ (3x+2)3dx
3x+2=tとおいて置換積分を行う
![]() ![]() ∫ (3x+2)3dx=∫ t3 ![]() ![]() ![]() ![]() |
(4) ∫ x(x+1)3dx
展開したくない方(次数の高い方のかっこ内)を1文字にする:x+1=tとおいて置換積分を行う
![]() x=t−1…(ii) (i)(ii)を代入 ∫ x(x+1)3dx=∫ (t−1)t3dt=∫ (t4−t3)dt= ![]() ![]() = ![]() ![]() ![]() ![]() = ![]() |
◇問題1◇ 次の不定積分を求めよ。(正しいものを選べ。) ※ 計算用紙が必要です。 2x−1+C ![]() ![]() (x+2)( ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() |
【例2】 ■分数関数の不定積分■ 分数関数の積分では ∫ x−1dx=∫ ![]() の形だけが例外で、他の次数については ∫ ![]() ![]() による。 なお、「割り算によって分子の次数を下げておくこと」や「部分分数分解」などの前処理が必要となることが多い。 (1) ∫ ![]()
2x+1=tとおいて置換積分を行う
![]() ![]() ∫ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 一般に
∫
が成り立つ。(置換積分ができれば、これ自体を覚える必要はない。)
![]() ![]() (2) ∫ ![]()
割り算をして商と余りに分け、商を整数部分に余りを分子とする。これにより
(x+3)÷(x+1)=1 ··· 2 → ![]() ![]() ∫ ![]() ![]() (3) ∫ ![]() ![]() = − ![]() (4) ∫ ![]()
展開したくないもの(分母)のかっこ内を1文字にする:x−1=tとおいて置換積分を行う
![]() 2x+1=2(t+1)+1=2t+3…(ii) ∫ ![]() ![]() ![]() ![]() =∫ ( ![]() ![]() ![]() |
■分母が2次式(以上)になっているもの■
(5) ∫(a) 分母が(ax+b)2の形になっている(D=0型)とき ⇒ax+b=tとおいて置換積分するとよい(左の(4)) (b) 分母が1次式の積に因数分解できるとき(D>0型)とき ⇒部分分数分解により分母を1次式に直す(下の(5)) (c) 分母が(実数の範囲では)因数分解できないとき(D<0型)とき ⇒(*)特急券( f’(x)/f(x) 型)が使えないかどうか確かめる(下の(6))
(**)それがだめなら、 分母=x2+a2 (a>0) → x=a tan tの置換積分(下の(7)) ![]()
部分分数分解により分母を1次式にする。
x2−4=(x−2)(x+2)だから ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ※この係数 ![]() ![]() ![]() ![]() とおいて、恒等式の係数比較によりa,bを求めた結果を使う。 ∫ ![]() ![]() ![]() ![]() = ![]() ![]() ![]() (6) ∫ ![]()
[次の形のもの→即答可能:特急券あり]
(証明)∫ ![]() f(x)=tとおいて置換積分を行うと ![]() ∫ ![]() ![]() (x2+2x+5)’=2x+2だから ∫ ![]() ![]() ![]() = ![]() (7) ∫ ![]() ※この形の「不定積分」を表すためには逆三角関数tan−1xを要するので、現行教育課程の問題としてはほとんど出題されない。ただし、「定積分」は単なる数値になるので定積分の問題としては出題できる。 x=2tan t → ![]() ![]() dx= ![]() x2+4=4tan2t+4=4(tan2t+1) ∫ ![]() ![]() ![]() ここで、三角比の相互関係の公式:tan2t+1= ![]() により、(tan2t+1)(cos2t)=1 =∫ ![]() ![]() ![]() ![]()
tan t=xのとき、t=tan−1xと書く。
この記号(逆三角関数)を使えば、 a tan t=x → tan t= ![]() ![]() |
【例3】 ■無理関数の不定積分■ (1) ∫3 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() = ![]() ![]() ![]() ![]() (2) ∫ ![]()
3x+2=tとおいて置換積分を行う
![]() ![]() ∫ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() = ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (3) ∫ (3x+4)− ![]()
3x+4=tとおいて置換積分を行う
![]() ![]() ∫ (3x+4)− ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() = ![]() ![]() |
(4) ∫![]() ![]()
3
![]() x+2=t3 → x=t3−2 ![]() ∫ ![]() ![]() ![]() = ![]() ![]() ![]() ![]() = 3 ![]() ![]() ![]() ![]() |
◇問題3◇ 次の不定積分を求めよ。(正しいものを選べ。) ※ 計算用紙が必要です。 2 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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[注]直前にPC版から入られた場合は,自動転送でスマホ版に来ていますので,ブラウザの[戻るキー]では戻れません(堂々巡りになる).下記のリンクを使ってメニューに戻ってください.
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■[個別の頁からの質問に対する回答][多項式,分数関数,無理関数の不定積分について/17.1.22]
見やすい!
あらゆる場合を網羅していて、分かりやすく復習ができた
=>[作者]:連絡ありがとう. |
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