![]() ![]() *** 科目 *** 数Ⅰ・A数Ⅱ・B数Ⅲ高卒・大学初年度 *** 単元 *** 複素数平面二次曲線媒介変数表示と極座標 数列の極限関数導関数不定積分定積分 行列1次変換 ※高校数学Ⅲの「不定積分」について,このサイトには次の教材があります.
この頁へGoogleやYAHOO ! などの検索から直接来てしまったので「前提となっている内容が分からない」という場合や「この頁は分かったがもっと応用問題を見たい」という場合は,他の頁を見てください. が現在地です. ↓多項式・有理関数・無理関数の不定積分 ↓分数関数(有理関数)の不定積分 ↓同(2) ↓同(3) ↓同(4) ↓同(まとめ) ↓不定積分の置換積分 ↓同(2) ↓不定積分の部分積分 ↓同(2) ↓指数関数・対数関数の不定積分 ↓同(2) ↓三角関数の不定積分 ↓同(2) ↓不定積分(まとめ1) ↓同(2)-現在地 不定積分の漸化式 |
◎
…高校生が公式としてすぐに使える方がよいもの
○ …高校生として結果を覚えている必要はないが,問題として出されたらできるはずのもの
□ …ヒントなしで高校生に直接問われることはないもの
a, b, c, C …定数f(x), g(x), p(x), q(x) …関数 m, n … 整数の定数(正の整数だけを表す場合は,その式の但し書きに示す)
※この頁はまとめの頁なので,ほとんどの公式について証明を 付けていない.証明が必要な場合は,基本事項を解説している 前の頁を見るか,または,右辺の関数を微分してみるとよい. 特に,合成関数の微分法が必要になります.↓ ≪V≫三角関数の不定積分
◎V.1∫sinx dx=−cosx+C
∫cosx dx=sinx+C ∫tanx dx=−log|cosx|+C
◎V.2∫sinax dx=−
![]() ∫cosax dx= ![]() ∫tanax dx=− ![]()
◎V.3∫sin(ax+b)dx=−
![]() ∫cos(ax+b)dx= ![]() ∫tan(ax+b)dx=− ![]() |
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○V.4∫sin2x dx=
(解説)![]() ![]() ∫cos2x dx= ![]() ![]() ∫tan2x dx=tanx−x+C…(*3) (*1)← 半角公式(2倍角公式)により sin2α= ![]() ∫sin2x dx= ![]() ![]() ![]() (*2)← 半角公式(2倍角公式)により cos2α= ![]() ∫cos2x dx= ![]() ![]() ![]() (*3)← 三角関数の相互関係から sin2α+cos2α=1 → tan2α+1= ![]() → tan2α= ![]() ∫tan2x dx=∫ ( ![]() ところで ![]() ![]() ![]() ![]() ∫tan2x dx=tanx−x+C
a≠0のとき
○V.5∫sin2ax dx=
(解説)![]() ![]() ∫cos2ax dx= ![]() ![]() ∫tan2ax dx= ![]() 各々t=axとおいて置換積分すれば,上記のV.4に帰着される. |
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※解説は何回見ても構いません. (何度も見る方がしっかりと記憶できるでしょう.) 軽くチェック↓解説を読む↑
はじめに左欄の問題を選択して,続けて右欄の解答を選択してください.やり直すときは,問題を選び直すことからはじめてください.
【問題1】
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【問題3】
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○V.6∫cosecx dx=∫
![]() = ![]() ![]() ![]() ∫secx dx=∫ ![]() = ![]() ![]() ![]() ∫cotx dx=∫ ![]() =log|sinx|+C…(*3) (解説) (*1)←
t=cosxとおくと
![]() dx=− ![]()
∫ ![]() ![]() ![]() =−∫ ![]() ![]() ![]() = ![]() ![]() ![]() = ![]()
1−cosx≧0 , 1+cosx≧0
=だから絶対値記号は不要 ![]() ![]() = ![]() ![]() ここで,半角公式(2倍角公式により) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() = ![]() ![]() ![]() (*2)←
t=sinxとおくと
![]() dx= ![]() ∫ ![]() ![]() ![]() =∫ ![]() ![]() ![]() =− ![]() ![]() ![]() =− ![]() = ![]()
1−sinx≧0 , 1+sinx≧0
=だから絶対値記号は不要 ![]() ![]() = ![]() ![]() (*3)← ∫ ![]() ![]() ![]() =log|sinx|+C
○V.7∫cosec2x dx=∫
(解説)![]() =−cotx+C=− ![]() ∫sec2x dx=∫ ![]() =tanx+C…(*2) ∫cot2x dx=∫ ![]() =−cotx−x+C=− ![]() (*1)← ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() =− ![]() だから ∫ ![]() ![]() (*2)← ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() だから ∫ ![]() (*3)← 三角関数の相互関係により sin2x+cos2x=1 両辺をsin2xで割ると 1+ ![]() ![]() ∫ ![]() ![]() (*1)の結果により,これは次の形に書ける. − ![]() |
||
○V.8∫
(解説)![]() ![]() ∫ ![]() ![]() ∫ ![]() ![]() ![]() ∫ ![]() ![]() ![]() ∫ ![]() ![]() ∫ ![]() ![]() (*1)← ∫ ![]() ![]() ![]() =∫ ![]() ![]() V.7(*2)により ∫ ![]() また
t=cosxとおくと
∫![]() dx=− ![]() ![]() =−∫ ![]() ![]() ![]() ![]() = ![]() ゆえに ∫ ![]() ![]() ![]() (*2)←符号を変えると,同様にして示される. (*3)← ∫ ![]() ![]() ![]() =∫ ![]() ![]() V.7(*1)により ∫ ![]() ![]() また
t=sinxとおくと
∫![]() dx= ![]() ![]() =∫ ![]() ![]() ![]() ![]() =− ![]() ゆえに ∫ ![]() ![]() ![]() ![]() この式は,tan ![]() 2倍角公式により
≪よく使う≫
上の公式により
tanx= ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (*4)←(*3)の符号を変えると,同様にして示される. (*5)← ∫ ![]() ![]() ∫ ![]() I+J=∫ ![]() I−J=∫ ![]() ![]() =log|sinx+cosx|+C” これらの和を求めると 2I=x+log|sinx+cosx|+C I= ![]() (*6)←(*5)の符号を変えると,同様にして示される. |
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※解説は何回見ても構いません.(何度も見る方がしっかりと記憶できるでしょう.) 軽くチェック↓解説を読む↑ ←上の解説「そのまんま」の問題であるが,意外にできない!(計算用紙が必要)
はじめに左欄の問題を選択して,続けて右欄の解答を選択してください.やり直すときは,問題を選び直すことからはじめてください.
【問題4】
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○V.9 a≠±bのとき
(解説)
∫sinaxsinbx dx=
a=bのときは(a=−bのときも)V.5(*1)(*2)の形になる(再掲)![]() ![]() ∫sinaxcosbx dx=− ![]() ![]() ∫cosaxcosbx dx= ![]() ![]() ○V.5a≠0のとき ∫sin2ax dx= ![]() ![]() ∫cos2ax dx= ![]() ![]()
積を和に直す公式を用いて,被積分関数を変形します.
(*1)←sinαsinβ= ![]() sinαcosβ= ![]() cosαcosβ= ![]() ∫sinaxsinbx dx = ![]() = ![]() ![]() ![]() = ![]() ![]() (*2)(*3)←上記の積を和に直す公式により同様にして示される. (*4)←V.4(*1)と同様に,半角公式(2倍角公式)を用いて被積分関数を変形すればできる. ∫sin2ax dx= ![]() = ![]() ![]() |
○V.10 a≠0 , n≠0のとき
(解説)∫sinnaxcosax dx= ![]() ∫sinaxcosnax dx=− ![]()
t=sinaxとおいて置換積分すると
![]() dx= ![]() (*1)← ∫sinnaxcosax dx =∫ tncosax ![]() = ![]() ![]() = ![]()
t=cosaxとおいて置換積分すると
![]() dx=− ![]() (*2)← ∫cosnaxsinax dx =−∫ tnsinax ![]() =− ![]() ![]() =− ![]() |
○V.11 a≠0 , n≧2のとき
(解説)In=∫sinnax dxとおくと In=− ![]() ![]()
これにより
I0←I2←I4←I5←... I1←I3←I5←I7←... の2つの系列に分けて,順次nの小さな値で表すことができ, I0=∫ dx=x+C I1=∫sinax dx=− ![]() に帰着させることができる.(この漸化式は,一般項を求めずに,順次使う.) Jn=∫cosnax dxとおくと Jn= ![]() ![]()
これにより
J0←J2←J4←J5←... J1←J3←J5←J7←... の2つの系列に分けて,順次nの小さな値で表すことができ, J0=∫ dx=x+C J1=∫cosax dx= ![]() に帰着させることができる.(この漸化式は,一般項を求めずに,順次使う.) (*1)← In=∫sinn−1axsinax dxと分けると
![]() =− ![]() =− ![]() −(n−1)∫sinnax dx In=− ![]() nIn=− ![]() したがって In=− ![]() ![]() (*2)←同様にして示される. |
○V.12 a≠0 , n≧3のとき
(解説)Kn=∫ ![]() Kn=− ![]() ![]()
これにより
K1←K3←K5←... K2←K4←K6←... の2つの系列に分けて,順次nの小さな値で表すことができ, K1=∫ ![]() ![]() ![]() K2=∫ ![]() ![]() に帰着させることができる.(この漸化式は,一般項を求めずに,順次使う.) Ln=∫ ![]() Ln= ![]() ![]()
これにより
L1←L3←L5←... L2←L4←L6←... の2つの系列に分けて,順次nの小さな値で表すことができ, L1=∫ ![]() ![]() ![]() L2=∫ ![]() に帰着させることができる.(この漸化式は,一般項を求めずに,順次使う.) (*1)← 上記のV.11(*1)の解説を見るとn, n−2が0をまたがない限りn<0の場合でも成り立つことがわかる. n≧2のとき Kn=∫ ![]() I−m=− ![]() ![]() だから Km= ![]() ![]() Km= ![]() ![]() ここでは,mの大きな値の式を小さな値の式で表したいから,逆に解くと Km+2=− ![]() ![]() n=m+2とおいてm+2→mの関係をn→n−2の関係に直すと Kn=− ![]() ![]() (*2)←同様にして示される. |
○V.13 a≠0 , m,n≧2のとき
(解説)I(m,n)=∫cosmaxsinnax dxとおくと I(m,n)= ![]() ![]() I(m,n)=− ![]() ![]()
これにより偶数の系列は
I(m,0)←I(m,2)←I(m,4)←I(m,6)←... または I(0,n)←I(2,n)←I(4,n)←I(6,n)←... のようにI(m,0)またはI(0,n)に帰着させれば,V.11により求められる. 奇数の系列になるときは I(m,1)←I(m,3)←I(m,5)←I(m,7)←... または I(1,n)←I(3,n)←I(5,n)←I(7,n)←... のようにI(m,1)またはI(1,n)に帰着させれば,V.10により求められる. (*1)← ∫cosmaxsinnax dx=∫cosm−1ax×cosaxsinnax dx のように分けて,次のように部分積分を行う.
![]() +(m−1)∫cosm−2ax×(−a)sinax ![]() = ![]() ![]() ここで ![]() = ![]() = ![]() だから I(m,n)= ![]() ![]() ![]() (1+ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() I(m,n)= ![]() ![]() (*2)← cosaxとsinaxの立場を逆にすれば,同様にして示される. ![]() |
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※解説は何回見ても構いません.(何度も見る方がしっかりと記憶できるでしょう.) 軽くチェック↓解説を読む↑
はじめに左欄の問題を選択して,続けて右欄の解答を選択してください.やり直すときは,問題を選び直すことからはじめてください.
【問題5】
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【問題6】
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○V.14 ∫ xsinax dx=
(解説)![]() ![]() ∫ xcosax dx= ![]() ![]() In=∫ xnsinax dx , Jn=∫ xncosax dx とおくと In=− ![]() ![]() Jn= ![]() ![]()
これにより
I0←J1←I2←J3←... J0←I1←J2←I3←... の2つの系列に分けて,順次nの小さな値で表すことができ, I0=∫sinax dx=− ![]() J0=∫cosax dx= ![]() に帰着させることができる.(この漸化式は,一般項を求めようと欲張らずに,逐次次数を下げる方法で使う.) (*1)←
∫ xsinax dx =∫ f 'gdx=fg−∫ fg'dx =− ![]() ![]() =− ![]() ![]() (*2)←
∫ xcosax dx =∫ f 'gdx=fg−∫ fg'dx = ![]() ![]() = ![]() ![]() (*3)←
In=∫ xnsinax dx =∫ f 'gdx=fg−∫ fg'dx =− ![]() ![]() =− ![]() ![]() |
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○V.15 ∫
(解説)![]() ![]() は初等的に(有限回の変形と求積計算によっては)積分を求めることはできない.
sinx/xの方は,シンク関数(またはカーディナル・サイン )と呼ばれる.(工業分野では分母分子ともπxに変えたものが使われる.)
これらの積分が必要な場合は,次のように無限回の計算(無限級数)によって表したものを項別積分する. (有限回の演算ではできないが,無限回行えばできることに注意) ![]() ![]() ![]() ![]() ∫ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ∫ ![]() ![]() ![]() ![]()
○V.16 Sn=∫
(解説)![]() ![]() とおくと, Sn=− ![]() ![]() Cn=− ![]() ![]() Sn , Cnは,この漸化式を用いて逐次次数nを下げることにより, S1=∫ ![]() ![]() で表すことができる. ただし,上記のV15で述べたようにS1, C1はいずれも初等的には表せないから,これらも初等的に表せないことは同様であるが,これら2つを定義すれば,他の不定積分はすべてそれらで表されるという関係にある. (*1)←
Sn=∫ ![]() =∫ fg'dx=fg−∫ f 'gdx = ![]() ![]() =− ![]() ![]() (*2)←同様にして示される. |
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※解説は何回見ても構いません. 軽くチェック↓解説を読む↑
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【問題7】
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■[個別の頁からの質問に対する回答][不定積分(まとめ2・・・三角関数)について/17.3.13]
間違っていたらすいませんが、問題4の中の∫1/(1-cox)dxの回答は、-(1+cosx)/sinx ではないですか?これが正解なら右の回答欄に付け加えた方が良いと思います。
=>[作者]:連絡ありがとう.入力ミスですので訂正しました. |
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