== maximaの初歩的な操作10・・・指数関数・対数関数の不定積分 ==
○Xmaxima,wxMaxima のインストール方法,基本操作については[この頁]参照
○Xmaximaでは,数式がアスキーアート風に出力されることが多い.wxMaximaでは数学で通常用いる記号に近い形で結果が示される.以下ではwxMaiximaを用いた場合の積分計算の例と答を示す.

○wxMaximaで関数の不定積分を求めるには,メニューから[微積分]→[積分]を選び,対話型メニューに「関数」「変数」を入力して(定積分にチェックを付けないで)「OK」ボタンを押すと
integrate(..., x)
のように,入力すべき式が書き込まれるようになっている.画面上で (%inn) の右にある入力欄を直接書き換えてもよい.

 入力に当たっては,2xなどの書き慣れた記号を2*xと書かなければならないことに注意しましょう.
 以下においてはいずれも積分定数は省略されている.


■教科書や問題集でよく出てくるもの
【指数関数・対数関数の不定積分】
(1) 
・Maximaでは自然対数の底e%eという記号で表される.したがって,この不定積分は
になることを表している.
a≠0は省略されている.
○wxMaximaでの入力例
integrate(%e^(a*x),x);
○結果
積分定数は省略されている)

(2) 
%eの意味,a≠0の省略は上と同様
・普通の書き方では
○wxMaximaでの入力例
integrate(x*%e^(-a*x),x);
○結果

≪筆算で行うときは≫
次のように対応させると,部分積分で求められる


部分積分の公式

に代入すると


(3) 
%eの意味,a≠0の省略は上と同様
・普通の書き方では
○wxMaximaでの入力例
integrate(x^2*%e^(a*x),x);
○結果

≪筆算で行うときは≫
次のように対応させると,部分積分で求められる


部分積分の公式

に代入すると

ここで最後の項をと書き変えて(2)の結果を使うと


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