【wxMaximaで定積分】
求めたい定積分 |
maximaでの入力 |
結果 |
m, nを整数とするとき
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declare(m, integer),declare(n,integer); → done
ここまでの入力でm, nに何らかの仮定が入っていないかどうかを確かめると
compare(m,n); → unknown
is(m=n); → false
integrate(sin(m*x)*sin(n*x), x, -%pi, %pi);
integrate(cos(m*x)*cos(n*x), x, -%pi, %pi);
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数学の公式としては,
(1) m≠nのとき
(2) m=n(≠0)のとき
左のis(m=n); → falseから分かるように,この入力ではm≠nの場合の結果が示されている
最後の式はm≠n,m=nのいずれの場合でも0になる.
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○maximaに少し複雑な定積分を解いてもらうには
(求めたい定積分)
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(wxMaximaの入力)
integrate(1/(sin(x)+cos(x)), x, 0, %pi/2); |
(結果)
▼この入力では結果が得られない
○三角関数の合成により分母を
に変形してから
integrate(1/sqrt(2)*1/sin(x+%pi/4), x, 0, %pi/2);
とすると
まで得られる.
◎数学の答案としては
(分子)=
だから
がよい.
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(求めたい定積分)
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(wxMaximaの入力)
integrate(sin(x)/(3*sin(x)+4*cos(x)), x, 0, %pi/2); |
(結果)
▼この入力では結果が得られない
○三角関数の合成により分母を
に変形してから
Maximaでの入力を
integrate(sin(x)/(5*sin(x+asin(4/5))), x, 0, %pi/2);
とすると
まで得られる.
◎数学の答案としては,この式を変形して
とするのがよい.
※筆算による吟味
…(1)
…(2)
とおくと
…(3)
…(4)
(3)×3-(4)×4
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⇒ 上記2つの例から
分母が三角関数の和差になっているときは,分母を合成してからmaximaにかけるとよい
○次のような定積分は高校数学でできる
○次のような定積分は高校数学では難しいのでMaximaで確かめるとよい
※次の積分は,フレネル積分と呼ばれ幾何光学の回折現象に関係している.
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