○この頁に登場する【問題】は,公益社団法人日本技術士会のホームページに掲載されている「技術士第一次試験過去問題 共通科目A 数学」の引用です.(=公表された著作物の引用)
○【解説】は個人の試案ですが,Web教材化にあたって「問題の転記ミス」「考え方の間違い」「プログラムの作動ミス」などが含まれる場合があり得ます. 問題や解説についての質問等は,原著作者を煩わせることなく,当Web教材の作成者(<浅尾>)に対して行ってください.
変数を分離する
= 両辺を積分する = y−2 dy=x−3 dx y−1=x−2+C −=−+C =−C== (←2C=Aとおく) y= 初期条件を使って,積分定数を定める. x=1のとき,y=1だから 1= 1−A=2 A=−1 以上により y=→5 |
平成17年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】V-6 微分方程式=を初期条件「x=1のとき,y=0」 のもとで解くと,その解は次のどれか. 1y=x−1 2y=−x+1 3y=x2−1 4y=−x2+1 5y=x3−1 解説
変数を分離する
=dx 両辺を積分する =dx log|y−1|=2log|x|+C log|y−1|=logx2+C=logx2+logeC=logx2eC |y−1|=x2eC y−1=±eCx2 ±eC=Aとおくと y=Ax2+1 初期条件を使って,積分定数を定める. x=1のとき,y=0だから 0=A+1 A=−1 以上により y=−x2+1→4 |
平成18年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】V-7 微分方程式=−4xyを初期条件「x=1のとき,y=1」 のもとで解くと,その解は次のどれか.ただし,eは自然対数の底とする. 1y=ex 2y=e2x2 3y=−e−2x2 4y=e2x2+2 5y=e−2x2+2 解説
変数を分離する
=−4x dx 両辺を積分する =−4x dx log|y|=−2x2+C |y|=e−2x2+C y=±e−2x2+C=±eCe−2x2 ±eC=Aとおくと y=Ae−2x2 初期条件を使って,積分定数を定める. x=1のとき,y=1だから 1=Ae−2 A=e2 以上により y=e2e−2x2=e2−2x2→5 |
平成20年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】V-8 微分方程式=4x(y+1)を初期条件「x=0のとき,y=0」 のもとで解くと,その解は次のどれか.ただし,eは自然対数の底である. 1y=e2x−1 2y=e4x−1 3y=ex2−1 4y=e2x2−1 5y=e4x2−1 解説
変数を分離する
=4x dx 両辺を積分する =4x dx log|y+1|=2x2+C |y+1|=e2x2+C y+1=±e2x2+C=±eCe2x2 ±eC=Aとおくと y=Ae2x2−1 初期条件を使って,積分定数を定める. x=0のとき,y=0だから 0=A−1 A=1 以上により y=e2x2−1→4 |
平成21年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】V-6 微分方程式exy’=y2を初期条件「x=0のとき,y=」 のもとで解くと,その解は次のどれか.ただし,eは自然対数の底とする. 1y= 2y= 3y= 4y= 5y= 解説
y’をに直す
ex =y2 変数を分離する = 両辺を積分する y−2 dy=e−x dx −y−1=−e−x+C −=−+C =−C= y= 初期条件を使って,積分定数を定める. x=0のとき,y=だから = 1−C=2 C=−1 以上により y==→5 |
平成22年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】V-6 微分方程式y’=を初期条件「x=0のとき,y=0」 の下で解くと,その解は次のどれか.ただし,対数は自然対数とし,eは自然対数の底とする. 1y=log(x+1) 2y=log(2x+1) 3y=log(4x+1) 4y=log(2x2+1) 5y=log(4x2+1) 解説
y’をに直す
= 変数を分離する ey dy=4x dx 両辺を積分する ey dy=4x dx ey=2x2+C y=log(2x2+C) 初期条件を使って,積分定数を定める. x=0のとき,y=0だから 0=log C C=1 以上により y=log(2x2+1)→4 |
平成23年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】V-4 微分方程式y’=ycosxを初期条件「x=0のとき,y=1」 の下で解くと,その解は次のどれか.ただし,eは自然対数の底である. 1y=esinx 2y=ecosx 3y=etanx 4y=e −sin x 5y=e −cosx 解説
y’をに直す
=ycosx 変数を分離する =cosx dx 両辺を積分する =cosx dx log|y|=sinx+C |y|=esin x+C 初期条件を使って,積分定数を定める. x=0のとき,y=1だから 1=eC C=0 以上により y=e sin x→1 |
平成24年度技術士第一次試験問題[共通問題]
【数学】V-6 微分方程式y’−3x2y=0を初期条件「x=0のときy=1」 のもとで解くと,その解は次のどれか.ただし,eは自然対数の底とする. 1y=ex2 2y=e2x2 3y=e3x2 4y=ex3 5y=e2x3 解説
y’をに直す
=3x2y 変数を分離する =3x2 dx 両辺を積分する =3x2 dx log|y|=x3+C |y|=ex3+C=eCex3 y=±eCex3 A=±eCとおくと y=Aex3 初期条件を使って,積分定数を定める. x=0のとき,y=1だから 1=A 以上により y=ex3→4 |
【補足問題】
形
とおくと,の変数分離形になる
【例1】
(解答)微分方程式 …(1) の一般解を求めてください. とおくと …(2) (2)に(1)の右辺すなわちを代入すると これで変数分離形になったので,後は気長に解く
(とおく) (とおく) …(*答)
(検算)
(*答)から …(**) (**)と(*答)から任意定数を消去すると …(1) となって,元の微分方程式を満たすことが分かる |
【例2】
(解答)微分方程式 …(1) の一般解を求めてください. とおくと …(2) (2)に(1)からを代入すると これで変数分離形になったので,後は気長に解く
(とおく) …(*答) (とおく)
(検算)
(*答)から …(**) (**)と(*答)から任意定数を消去すると …(1) となって,元の微分方程式を満たすことが分かる |
【例3】
(解答)微分方程式 …(1) の一般解を求めてください. とおくと …(2) (2)に(1)からを代入すると これで変数分離形になったので,後は気長に解く
…(3)
の積分計算は,次の置換積分で行う(大学数学基礎).定番のやり方なので覚えておく方がよい
とおくと,(3)より …(答)
(検算)
逆三角関数の微分は,次のようになる. …(1) となって,元の微分方程式を満たすことが分かる |
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