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※なお高校生以上向きの2次方程式,3次以上の方程式については次の教材があります.

2次方程式の解の公式(虚数解含む) 3次方程式

フリ-ソフトwxMaximaによる高次,連立方程式の解き方

===根号計算(約分)===
 2次方程式の解の公式を使うためには,根号計算,特に「根号を含む分数」の約分が正確にできなければなりません.この頁では解の公式を使ったときに登場する「根号を含む分数」の約分を練習します.
【例1】次の式を約分して簡単にしてください.
.6±3.2√ni9nnnnnn
【解答】
.6±3.2√ni9nnnnnn=..2√ni3nnnnn
(注意) 分母を3で割るときは,分子のどの項もすべて3で割らなければなりません.次の例はよくある間違いで,分子の内の一部分だけを3で割っているところが間違いです.
.6±.2√ni3nnnnn は間違い
.3.2√ni3nnnnnn は間違い
※上のような間違いを避けるために,「約分する前には必ず( )でくくる」(かっこでくくっていない式は約分しない)と決めると安全に約分ができます.
.6±3.2√ni9nnnnnn=.3(2±.2√ni)9nnnnnnnn=..2√ni3nnnnn
 次の式を約分して簡単にしてください.(正しいものを下の選択肢から選んでください.)
【問1】
.6±2.3√ni8nnnnnn

..3√ni4nnnnn .3±2.3√ni4nnnnnn ..3√ni4nnnnn ..3√ni2nnnnn .3√ni
【問2】
.6±3.5√ni6nnnnnn

1±3.5√ni .5√ni ..5√ni2nnnnn .2±3.5√ni2nnnnnn ..5√ni2nnnnn
【問3】
.−3±6.3√ni6nnnnnnn

−3±.3√ni −1±3.3√ni .−3±62nnnn .−1±6.3√ni2nnnnnnn .−1±2.3√ni2nnnnnn
【問4】
.12±6.5√ni6nnnnnnn

.5√ni 2±6.5√ni 3±4.5√ni 4±3.5√ni 12±.5√ni
【問5】
.−6±9.3√ni3nnnnnn

−2±9 −6±9 −2±3.3√ni −2±9.3√ni −6±3.3√ni

【例2】次の式を約分して簡単にしてください.
..12√nni4nnnnnn
【解答】
..12√nni4nnnnnn=.6±2.3√ni4nnnnnn=..3√ni2nnnnn
 根号の中の数を素因数分解したときに2個ある数は,根号の外に出したときに1個になります.
.12√nni=.22×3√nnnni=2.3√ni
根号の中に3個ある数は,2個だけ出せます.
.27√nni=.33√nni=3.3√ni
根号の中に4個ある数は,根号の外に出したときに2個になります.
.16√nni=.24√nni=22=4
2種類以上の数字が外に出ることもあります.
.72√nni=.23×32√nnnnni=2×3.2√ni=6.2√ni
【問6】
..18√nni6nnnnn

.18√nni .2√ni .3√ni ..2√ni2nnnn ..2√ni2nnnn
【問7】
.12±.27√nni27nnnnnn

12±1 .3√ni ..3√ni9nnnn .4±3.3√ni9nnnnn .12±.3√ni9nnnnn
【問8】
.−8±.24√nni2nnnnnnn

−4±.6√ni −4±.12√nni −4±.24√nni −8±.6√ni −8±.12√nni

【例3】次の式を約分して簡単にしてください.
..9√ni2nnnnn
【解答】
..9√ni2nnnnn=.1±32nnnだから−1, 2

根号が完全にはずれるもの ⇒ 分ければ簡単になる.
分ければ簡単になるものは分けて答える

根号の中に数字が残るもの ⇒ 分けても簡単にならない.
分けても簡単にならないものは±のまま答える
.1±32nnnは2つの数字.1−32nnn, .1+32nnnをまとめて書いたものなので,
.1−32nnn=.−22nn=−1
.1+32nnn=.42n=2
のように「分けて書けば簡単になります」.
 このように
 分ければ簡単になるものは,分けて答えます.
 これに対して,上で扱ってきた..5√ni2nnnnnのような数字は,
分けても.3−.5√ni2nnnnn.3+.5√ni2nnnnnにしかなりませんので,
もととほとんど同じになり分ける値打がありません.
【問9】
..4√ni4nnnn

1, 2 5, 7 .12n, .52n .2√ni ..4√ni2nnnn
【問10】
.15±.9√ni6nnnnn

2, 3 12, 18 ..3√ni2nnnn ..9√ni2nnnn .15±.3√ni2nnnnn
【問11】
.−5±.25√nni15nnnnnnn

−10, 0 .23n, 0 .−1±.5√ni3nnnnnn .−5±.5√ni3nnnnnn .−1±.25√nni3nnnnnnn

【例4】次の式を約分して簡単にしてください.
.2±6.3√ni−4nnnnn
【解答】
.2±6.3√ni−4nnnnn=.−1±3.3√ni2nnnnnnn

※ 分母は「なるべく」正の数になるようにします.(高校以上では様々な場面で,分母を負の数のまま使うこともありますが,中学校の基本の段階では,「分母は正の数にする」ように決める方がよい.)
※ 上の式で,分母と分子を−2で割ると,それぞれ符号が変わりますので
分子は−13.3√ni
分母は2
となりますが,順序を問題にしないときは単に
.−1±3.3√ni2nnnnnnn
と書けばよい.

※高校で連立方程式の解を表すときなどにおいて,
(−3, 4), (3, −4)のような組をまとめて書くときは,
(±3, 4)(複号同順)
と書きます.これは±という複号を読むときに,上と上,下と下が組であることを表しています.だから(±3, 4)(複号同順)と書かれているときに(−3, −4), (3, 4)は入りません.
 同様にして(±3, ±4)(複号同順)と書かれているときは(−3, −4), (3, 4)の組を表しています.

中学校で,解の公式を使って2つの数字の組が出てきただけなら順序は問題にならないので,複号同順などと書く必要はなく,左の解答のように順序を気にすることはなく,±を負の数で割っても±のまま使えばよい.
【問12】
.8±10.2√ni−6nnnnnn

.4±5.2√ni3nnnnnn .−4±5.2√ni3nnnnnnn .4±10.2√ni3nnnnnn .8±5.2√ni3nnnnnn
【問13】
.−15±20.3√ni−10nnnnnnnn

.−3±4.3√ni2nnnnnnn .3±4.3√ni2nnnnnn .3±20.3√ni2nnnnnn −15±2.3√ni

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