1. 直線と平面の交点の座標
2. 2平面の交線の方程式 3. 直線と点を含む平面の方程式 4. 直線1を含み直線2と平行な平面の方程式 (交わる2直線を含む平面の方程式)
5. 直線を含み平面に垂直な平面の方程式(2点を通り平面に垂直な平面の方程式)
6. 直線と平面がなす角 |
別のページにある目次 |
1. 直線と平面の交点の座標
【例題1】
次の直線と平面の交点の座標を求めてください. 直線 ![]() ![]() が平面の方程式を満たすようなtの値を求める このとき, (別解)…行列を用いた解き方 与えられた直線は、2つの平面 ![]() の交点になる.すなわち ![]() この連立方程式をクラメルの公式や逆行列を使う方法で解けばよい.
≪クラメルの公式≫
≪逆行列を用して解く方法≫
|
【問題1.1】
解答を見る解答を隠す次の直線と平面の交点の座標を求めてください. 直線
(解答)
![]() が平面の方程式を満たすようなtの値を求める このとき, (別解)…行列を用いた解き方 与えられた直線は、2つの平面 ![]() の交点になる.すなわち ![]() この連立方程式をクラメルの公式で解けばよい. |
--問題と解答--
【問題1.2】
解答を見る解答を隠す次の直線と平面の交点の座標を求めてください. 直線 |
【問題1.3】
解答を見る解答を隠す次の直線と平面の交点の座標を求めてください. 直線 |
2. 2平面の交線の方程式
【例題2】
(解答)…高校数学の解き方次の2平面の交線の方程式を求めてください. 連立方程式と考えると ![]() は,未知数が3個,方程式が2個だから不定解になる.そこで,どれか1文字,例えばzについては解かないことに決めて,x, yをzで表す.かっこ( )内の文字については解かない. ![]() (1)+(2) (1)×2−(2) ![]() 媒介変数と消去して直線の方程式を標準形にすると ![]() 求める直線の方向ベクトルは,2平面の法線ベクトルに垂直だから,それらの外積で求められる. この問題では, 通るべき1つの点は,例えばz=0を代入して, 各辺に3を掛けると 連立方程式 ![]() を拡大係数行列で表すと これを既約階段行列に変形する. 第2行から第1行×2を引く 第1行に第2行を加える こうして得られた既約階段行列は,次の不定解を表している. ![]() ![]() 媒介変数を消去して標準形で書くと ※上記の解答と比べると,形が異なるために同じ直線を表しているようには見えないが で1対1に対応している |
【問題2.1】
解答を見る解答を隠す次の2平面の交線の方程式を求めてください.
(解答)
高校数学で(行列を使わずに)解く 未知数が3個で方程式が2個だから不定解になる.zについては解かないことに決める. かっこ( )内の文字については解かない. ![]() 第2式から第1式を引く この結果を第1式に代入する ![]() 媒介変数を消去して標準形で書くと (別解1) 求める直線の方向ベクトルは,2平面の法線ベクトルに垂直だから,それらの外積で求められる. 通るべき1つの点は,例えばz=0を代入して, (別解2)…連立方程式の不定解を行基本変形で求める. 連立方程式 ![]() を拡大係数行列で表すと これを既約階段行列に変形する. 第1行から第2行を引く 第1行に−1を掛ける 第2行から第1行の3倍を引く これにより,次の結果が得られる ![]() ![]() 媒介変数を消去して標準形で書くと
【問題2.2】
解答を見る解答を隠す次の2平面の交線の方程式を求めてください.
【問題2.3】
解答を見る解答を隠す次の2平面の交線の方程式を求めてください. |
(別解2)…直線が平面に含まれる条件を恒等式で考える 求める平面の方程式を 直線(媒介変数表示) ![]() ![]() 上の任意の点が平面上にあるには が任意のtの値に対して成り立つこと(=tの恒等式であること)が必要条件になる. したがって また,点 この連立方程式の不定解は一番初めの解答のようにしても求められるが,次のように既約階段行列に変形することによっても求められる. 第2行から第1行を引く,第3行から第1行の2倍を引く |
第3行に−1を掛ける,さらに第3行を第2行と入れ換える 第1行から第2行の2倍を引く,第3行に第2行の4倍を加える 第3行を20で割る 第1行に第3行の7倍を加える,第2行から第3行の5倍を引く 以上から よって |
(別解3)…平面を張る2つのベクトルの外積から平面の法線ベクトルを求める 直線 ![]() だから,例えばt=0, 1とすると直線上の2点 したがって,平面の方程式は |
(別解4)…平面を張る2つのベクトルと平面上のベクトルが1次従属になる条件を考える![]() が「1次従属である」すなわち「自明解 この問題に即した数字に直すと |
【問題3.1】
解答を見る解答を隠す直線 ![]() の3つのベクトルが1次従属であるための条件は, 第1列に沿って余因子展開する したがって |
【問題3.2】
解答を見る解答を隠す直線
問題3.1と同様に3つのベクトルが1次従属になる条件から求める
の3つのベクトルが1次従属であるための条件は, 第1列に沿って余因子展開する したがって |
4. 直線1を含み直線2と平行な平面の方程式
【例題4】
直線 ![]() 点 第1列に沿って余因子展開すると (参考) 直線 点 第1列に沿って余因子展開すると |
【問題4.1】
解答を見る解答を隠す直線
【問題4.2】
解答を見る解答を隠す直線 |
【問題4.3】
解答を見る解答を隠す交わる2直線
点
(別解) 点 |
【問題4.4】
解答を見る解答を隠す交わる2直線
点
(別解) 点 |
5. 直線を含み平面に垂直な平面の方程式
【例題5】
(解答)直線 平面 点
【問題5.1】
解答を見る解答を隠す直線
点
|
【問題5.2】
解答を見る解答を隠す2点
点
【問題5.3】
解答を見る解答を隠す2点
点
|
6. 直線と平面がなす角
![]() ア) 図中に黄色で示したように イ) 図中に桃色で示したように であるから,
【例題6】
(解答)直線 直線の方向ベクトル であるから, 直線と平面のなす角は (大学では, |
【問題6.1】
解答を見る解答を隠す直線
直線の方向ベクトル であるから, 直線と平面のなす角は (大学では, |
■このサイト内のGoogle検索■ |