■十進法と二進法 ○十進法とは,0~9を使って数字を表わし,10になったら位を上げる(10が10個でさらに位を上げる..)書き方です. ○二進法とは,0~1を使って数字を表わし,2になったら位を上げる(2が2個でさらに位を上げる..)書き方です. 【例】
○十進法による表現と区別するために,十進法以外の表現については,小さなかっこを付けて表わします. 【例】
10(2)=2 ,100(2)=4, 111(2)=7, 1111(2)=15
■各位の数が表わすもの ○十進法で表わした数字
123 は 1×102+2×10+3
(=100+20+3)です.
2405 は 2×103+4×102+0×10+5(=2000+400+5) です. (十進法では各位の数が1,10,100,1000,..を何倍するかを表わしています.) ○二進法で表わした数字
11(2) は 1×2+1 (=2+1= 3)です.
101(2) は 1×22+0×2+1 (=4+1= 5) です. 1111(2)は 1×23+1×22+1×2+1(=8+4+2+1= 15)です. (二進法では各位の数が1,2,4,8,16,32,..を何倍するかを表わしています. 実際には0(ない)と1(ある)だけです.)
*** 二進法はなぜ重要か? ***
20世紀の後半以後,コンピュータの発展は社会生活の様々な分野に影響を及ぼすようになってきました.コンピュータでは,電気が流れる(1),電気が流れない(0)の2つを組合せて様々な処理を行っています.この0と1だけからなる信号は二進法に対応しています. 例えば,次のような「絵」も,■を1,□を0として, ![]() このように,コンピュータが社会生活に深く浸透する中で,計算だけでなく,絵,写真,さらに話し言葉の送受信にも二進法が使われるようになっています.二進法を理解することによってデジタル情報の基本が理解できます.
*** 三進法や五進法はないのか? ***
⇒ あります. 三進法では0,1,2の3つの数を用いて数字を表わし,3になったら1つ位が上がります.(3が3つになればさらに位が上がります.)
五進法では0,1,2,3,4の5つの数を用いて数字を表わし,5になったら1つ位が上がります.(5が5つになればさらに位が上がります.)
次の表は,三進法や五進法での足し算,掛け算の例です.
** 十二進法や十六進法ではどんな数字を使うのか? **
十二進法では12個の文字,十六進法では16個の文字が必要です.
例
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【解説】 十進法で表された数を二進法で表すには,次の関係を用いると便利です. まず 10111(2)=1×24+0×23+1×22+1×2+1 =16+4+2+1 = 23 を例にとって考えます.
23=1×24+0×23+1×22+1×2+1
=2(1×23+0×22+1×2+1)+1 =2(2(1×22+0×2+1)+1)+1 =2(2(2(1×2+0)+1)+1)+1 =2(2(2(2(1)+0)+1)+1)+1 のように変形すると, 1.右端の位の数は23を2で割ったときの余りです 2(2(2(2(1)+0)+1)+1)+1 ・・・・・→ 1 2.このときの商 2(2(2(1)+0)+1)+1 ・・・→ 1 をさらに2で割った余りは右から2つ目の位の数です. 3.このときの商 2(2(1)+0)+1 ・・・・・・→ 1 をさらに2で割った余りは右から3つ目の位の数です. 4.このときの商 2(1)+0 ・・・・・・・・・→ 0 をさらに2で割った余りは右から4つ目の位の数です. 5.このときの商 1 ・・・・・・・・・→ 1 をさらに2で割った余りは右から5つ目の位の数です. 右から順
2で割った余りを「右から順」に並べる |
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