■ 動的に変更できる問題の長短

○ 問題の動的な変更

 1組の問題や選択肢の表示順序を疑似乱数,時刻などを用いて動的に変更できるようにしておくと,同一学習者が何回かやり直すときに解答を単純に暗記してしまう難点を少しは防ぐことができる.
 さらに,弱点項目を反復復習するときには,同種の問題が大量に必要となることがあり,方程式の係数などを動的に変更した問題が作りたいことがある.

■問題も問題の順序も固定されている例
../math/su01.htm
../math/equat02.htm


■順序のみが入れ替わる例
../math/eqm101.htm
../math/moji003.htm


■方程式の係数などが動的に変る例
../math3/gakunen_1_1.htm
../math3/m2dual12.htm

○ 動的に生成された問題の弱点

 誤答分析として,どの形の問題をどのように間違う答案が多いかを調べる場合を考えてみる.
 元の問題が動的に生成されていると誤答が細分され過ぎてその規則性がつかみにくい.
 例えば,正答率80%程度の問題では回答数500件に対して誤答答案は100件程度となる.仮に,選択肢が5個の選択問題とすると,正答以外の4個の選択肢に分かれるのであれば統計的に扱いやすい分量となる.ところが,各々の誤答に対する元の問題が全く異なる場合には,問題と答えの組合わせが複雑に分岐し過ぎて誤答の規則性が読めなくなってしまう.
○ 要約

 誤答の傾向を分析して次の指導に生かしていこうとするときは,問題や問題の順序が変らない方が有利だと考えられる
 同種の問題が大量に必要とされ,誤答分析などを想定しないときは問題の動的生成が有利だと考えられる
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