以下のページは,jsMathに関するWebページの日本語訳私案です.先行研究の有無は定かではありませんが,これを訳しはじめたときには,サーチエンジンによる検索で対応するものが見あたりませんでしたので,原著者の了解を得て訳すものです.翻訳は,コンピュータにも翻訳にもあまり関わりのない個人がとりあえず自分に分かるように訳したもので,訳の正確さについて何ら責任を負うものではありません.正確を期される場合は原文に当たられるようお願いします. ※ 誤訳,入力ミスなどについて,御指摘いただければ可能な限り訂正します. ※ リンクを日本語で表わしているとき訳文へのリンク,英語で表わしているとき原文へのリンクとしますが,作業途中のため,必ずしもそうならないことがあります.全体の文体「です・ます」「である」,術語の表記(フォント,font)などもまだそろえていません. |
jsMath のパッケージは,HTML ページに数式を含める一つの方法を提供するもので,Windows,
Macintosh OS X, Linux その他の unix 上の多くのブラウザで作動する.それは数式を表すのに画像を使用する従来の方法のいくつかの欠点を克服する:
jsMathはネイティブフォントを使用するので,ブラウザでフォントサイズを変えればサイズを変えることができ,プリンターのフル解像度で印刷でき,Webページの数式を見るために多くの画像がダウンロードされるのを待たなくてもよい.Webページの著者にとっては,あらかじめ画像ファイルを作成する必要もなく,数式がTeXの形式で入力できるのでWebページの作成とメンテが容易であるという利点がある. jsMath は TeX のフォントがインストールされていると最もよく作動するが,TeX のフォントがないコンピュータにおいては(それでもかなり高解像度に印刷できる)画像ベースのフォントセットかunicodeフォントで代替表示される.小さなフローティングボタンで操作できるコントロール・パネルがあり,これによりユーザは拡大縮小要素のような他の設定を変更する代替方法を選べる. jsMathについて:jsMath のパッケージは Donald Knuth TeXbook のAppendix G で記述されている TeX の数学のレイアウトエンジンに基づいている.jsMathはTeXのフォントを使用するとともに関連する.tfmファイルを処理するフォントメトリック情報を有しているので,TeXと本質的に同じ方法でイタリック体補正とカーニングを行う.これにより jsMath の出力は TeX の出力とほぼ同一になる. JsMath は MathML を使用していないが,MathML がよくないとか有用でないというつもりはない.なぜなら,MathML は,実際よいもので有用であるからであある.しかし ,MathML は人間が直接書くように設計されていないので,一方では,学生が特定のブラウザや特別なソフトウェアを使わなくてもよいように,他方では,宿題を指定するようにす速く書き換えられるフォーマットがほしかった.私がjsMathを書いた時,PC上のMozillaだけがMathMLを直接実行でき,PC上ののMSIEはプラグインでも実行できなかった.Mac OS 上のブラウザでMathaML を十分扱えるものはなかった.また,私には UNIX での状況は定かでなかった.私は mac を使っているので,特に mac 上を含む広い範囲のブラウザで動くシステムがほしかった.このようにしてjsMathが生まれた. |