現在地と前後の項目 *** 基本 ***/仮定と結論/証明の進め方/逆の真偽/*** 合同 ***/合同の利用1/合同の利用2/*** 平行四辺形 ***/平行四辺形の証明問題1/平行四辺形の証明問題2/*** 証明の進め方 ***/証明の進め方3.1/証明の進め方3.2/証明の進め方3.3/証明の進め方4.1/証明の進め方4.2/証明の進め方4.3/*** 入試問題 ***/問題以上,答以下1/問題以上,答以下2/ ○はじめに
(平行四辺形の定義) 「2組の向かい合う辺がそれぞれ平行である四角形」を平行四辺形という. (平行四辺形の性質1) 「2組の向かい合う辺がそれぞれ等しい.※ (平行四辺形の性質2) 「2組の向かい合う角がそれぞれ等しい. (平行四辺形の性質3) 「2つの対角線がそれぞれの中点で交わる. (平行四辺形の性質4) 「1組の向かい合う辺が平行で等しい.※ 上のまとめに示したように「平行四辺形」の定義は「2組の向かい合う辺がそれぞれ平行である四角形」すなわち「AD//BC , AB//DC」が成り立つ四角形なので,仮定や結論が「平行四辺形」になっているときは「AD//BC , AB//DC」に置き換えるとよい. この頁では平行線の性質について,証明の進め方のあらすじを練習する. 例1 「平行四辺形の2組の向かい合う辺はそれぞれ等しい」という性質を証明したいときは,
「AD//BC , AB//DC」から
△ABCと△CDAが
これによって「AD=BC , AB=DC」を示せばよい.※※
「1辺とその両端の角がそれぞれ等しい」ことから 合同であることを示し, |
![]() ※ 辺については長さが等しいことを単に「等しい」という. ※※ 左の例1で△ABC≡△CDAを示すときに, (ア) 「3辺がそれぞれ等しい」ことは使えない.(AD=BC , AB=DCは証明すべき式だから使えない.) (イ) 「2辺とその間の角がそれぞれ等しい」ことは使えない.(AD=BC , AB=DCは証明すべき式だから使えない.) (ウ) 辺の長さとして使えるのはACが共通ということだけだから「1辺とその両端の角がそれぞれ等しい」ことによって示すことになる. |
■問題■ 四角形ABCDについて左欄の性質を証明したいとき,どのように証明を進めるとよいか.右の欄から選びなさい. (なお,証明方法はいろいろありますが右欄の中では1つです.) ![]() 平行四辺形だからAB//DC,AD//BCを仮定する. このとき辺の長さが等しいかどうかは分からないから,辺について等しいと言えるのはACが共通ということだけ. したがって,「1辺とその両端の角」によって三角形の合同を示す. |
【注意:速くやると間違うので,1分以上かけて読むこと】 |
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