小村真義<tadd-com@gaia.dricas.com>
「ダン・ペン&スプーナー・オールダムのLIVE盤出る
ぞ」と聞いて早速購入。
聴いてみたら、コレが良いのでライブ観てみたい
けどな・・・と半ばあきらめていたのが、
「たくたくで12月にやるで!」とのこと。
それからは、二人の関連レコード探したり、ひょんな
とこから出てくる二人にビックリしたりして、待って
いたのです。
さて当日、12/5昼過ぎ。京都駅の新幹線ホームで待つ
こと十数分。やってきましたよん、御両人。
ドアが開くと、自らウーリッツァー(エレピ)を押し
ながらスプーナー氏が。気のよさそうな小さい方でした。
ダン氏はというと、これまた気のいい田舎の!?大男
でした。マーチンのD-45のごついハードケース自ら
携えて登場。(荷物持ちますよ、と言っても最後まで
離しませんでしたが、やっぱり)
二人の奥さん方も一緒に来られていて、それはアット
ホームな雰囲気でした。本当に仲が良いのだそうです。
ホテルへ向かう道すがら、エディ・ヒントンの遺作?
をかけながら走っていると、
スプーナー「Oh!日本でこれが聴けるとは思わなかった
奥方 わ。アラバマでも車の中で聴いた事無い
のに(笑)」
とのこと。言葉もわからぬ僕らもただニコニコする
ばかりなのでした。
しかしそこで知らされたのが、ダン&スプーナー両氏
の良きパートナーであるドニー・フリッツが重病との
こと。皆、家族ぐるみの付き合いらしく本当に心配して
いました。'98年に復活ソロ作出たところなんですが…。
早く完治されることをお祈りするばかりです。
さて、リハーサルとなりました。ウーリッツァーの
調子が悪いらしく、原因不明のノイズが…。それで、
ダン氏少しご機嫌ななめにされ、リハもそこそこの
うちに終了。(結局最後まで問題なくいきましたが)
本番では、思ったよりもかなりたくさんのお客さん
で、店内の温度かなり高く、お二人とも汗をかきながら
の熱演でした。ほぼCD通り(曲順も)で一部終了。
さすが長年のコンビ。いつも通りのあたたかいエレピに
素晴らしい歌声。ぴったり呼吸のあった素晴らしい演奏
なのでした。
二人共、ステージでちょこんと腰かけて演奏してる
のにこの時ばかりは小さいスプーナー氏もダン氏に
負けじと大きく見えました。
15分ほど休憩をはさんで、二部が始まると、あの名曲
<Nobody's Fool>。久々に鳥肌立ってしまいました。
その後も、<Memphis Women and Chicken>、
<Zero Will Partner>、<Rainbow Road>等を。
やはり共作のドニー氏の病気の話もされてました。
本当に仲良さそうで…、胸が痛みます。
スプーナー氏のヴォーカル曲では、のんびりとさせ、
ダン氏の声に涙する…という感じさえさせる第二部
でした。
アンコールではダン氏の1st.より<I Hate You>等を。
派手なアレンジ抜きでストレートな演奏で聴くとまた、
違った曲のようにも。
そんなこんなで無事ライブも終了。いいもの観せて
頂けました。ダン氏、風邪気味のスプーナー氏お二人
ともお疲れのところを喜んでファンサービスして
おられました。やはりアメリカ本国よりもモテモテ
だったのでしょうか?
お二人にも、お客さんにも、そしてもちろんスタッフ
も大満足の一日でした。
とにかく良い演奏ありがとうございました。
欲を言いますと、次回はマッスルショールズから
バンドも連れて、というのがますます観たくなりました
が。
どうもお疲れ様でした。
元従業員K