和親一致の精神 --
1997/06/20 ソーブル・ナオ
和親一致の精神 和親一致は個々に如何なる優秀の人材を集むるも この精神に欠くるあらば所謂烏合の衆にて、何等の力なし。 和親といえば親しみ仲良くすることであります。 色々な理由からではあるけれど同じ会社に入り、住宅産業であれば 施主に満足のいく住宅を提供するという同じ目的により行動をしている。 そこには和親一致により作業の進行がスムーズに行われる。 少なくとも私が見てきた会社(某プレハブ)では極めて希なケースで、 実際には見えざる様々な手によって(アダムスミス的表現)支障をきたす。 以前そういった事柄の改善策を模索するため(決して暗中模索ではなく・・・) 理論付けようとした(ケインズ的発想?) それがQC活動であった。7つ道具などを駆使し結構その要因が見え始めた頃、 それは全社的活動になっていった。詰まりTQCといったところである。 QC推進委員というものがありQC会議によりQCに関わる取り決めを行い、 それを各部署に伝達し、実行させ、結果報告をし、改善する。 これはデミング環(サークル)とかPDCA環言われるQCの基本であるが、 われわれQC推進委員たちはかなりの充実感があった。 しかし、物珍しさも薄れた頃気がつけばQC活動は見事に一人歩きをしてしまっていた。 これは業績が上向きになり面白がっていた私たちは数字ばかりにとらわれ、 他の社員に対し和親ということをすっかり忘れていた。 周りの人たちが言うことを聞かなくなったQC活動にもはや意味はなく、 QC推進委員も正に烏合の衆と化してしまった。 ・・・という大失敗の巻きでした。