小田原評定 --

1990/11/12 アバンチュール・ナオ




 あなたは将来について考え悩んだことがありますか?
これは愚問でした、もちろんありますよね。では質問を変えて、
将来進むべきあり方について悩んだことがありますか?
1590年北条氏も随分悩んだそうです。小田原城が豊臣秀吉に
よって攻められた時です。あまり悩んだものですから、家臣団の
間でも交戦か降伏か意見が纏まらず、無駄に時間を費やしてしまい、
ついには滅ぼされてしまったそうです。このような規模で雌雄を
決する時というのは今では殆どないにしても、人生の節目節目には
将来の進め方について悩むときがあります。
 しかし、決断をすることは実にたくさんあり、あまりの選択肢の
多さに訳が分からなくなったり面倒になったりして、運命という
言葉を借りて自分を誤魔化しているのではないでしょうか?
都合良く「運命」なんて曲まであっちゃ、素直な人ならその存在を
肯定せざるを得なくなります。女性は特にこの言葉に弱く、
時々間違った選択をさせられてしまうのです。しかも間違いと
気づいても、決して「運命」を恨んだりせず、また新しい恋愛の時に
「運命」という言葉でもって、人生のあり方を変えられてしまう
ことが多いと聞きます。では男性はあまり感じないかというと、
全部が全部そうではなく中には感じる情緒的な人もいますが、その
大部分は「幸運」程度ではないかと思います。(対恋愛)ちなみに
ここでは「幸運」を英語では読まないでくださいね、話がどうも
軽くなってしまいますから・・
 しっかりとした考えや将来のあり方を持っている人なら、間違った
選択などあまりしない、仮にしたとしてもまたすぐに間違いと気づき、
修正して直してしまう。我々は考えすぎて行動しないのも、運命的だと
安易に選択することにも、もう少し悩む必要があるのかもしれない。

リストへ戻る