クローン・ガエルは説教がお好き --

1990/11/08 アバンチュール・ナオ




 秋の夜長、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?大切な時間を有効に
使ってらっしゃいますか?私の方はといえば、一貫性のない気ままなノリ
で色々な分野の書物を読もうと思っています。それはきっと何の意味もない、
もしかすると時間の無駄遣いなのかもしれないのですが、今一番したいこと
なので本人はやらねばならぬこととばかりにやっています。
 私はカラーのないことが好きな人種で、自分が無理なくしたいことをして
満足する人間のような気がします。だから同じ種類の本ばかり読んでいて
そのカラーに染まるということのできない、いやすぐ飽きてしまうといった
方が正しいでしょう。しかし、個人で楽しんでいるのですからそれでもよい
のではないかと考えています。 だいたい同じような本ばかり読んでいたら、
だんだん考え方がその著者やその分野の専門家に似てくるから、読者同士が
似たような人種になっていく。まぁその人が単独でいるときはいいけれど、
何かのきっかけで複数になるとお互いに共鳴しあって群をなし、だんだん
他人の方が特殊に思えてくる。そうなるとますますエスカレートし、異様な
群方をすることが多くなる。それを正常な人から見るとまるでクローン・
ガエルのようになってしまうのですが、彼らには自分たちの姿がよく理解
できず、我々に説教までしてくるからたまらない。
 だから、私の読書はゆったりとした時間の中、一人で楽しんだ方が・・・

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