Nobles Oblige --
1990/03/15 アバンチュール・ナオ
すごい言葉でしょう?ご心配はいりません、これは開高健の書いたエッ セイから学んだ言葉なんですから。その概念がまた凄い「位高ケレバ、 務メ重シ」なんだかピンとこないでしょう?それもその筈でこの言葉、 明治政府が日本の近代化に乗り出す時、西洋から様々ものを導入したけれど、 その中にこの価値観も入っていたということなのです。もちろん今では 全くの死語と化していますけどもネ・・しかし、なぜかこのかび臭い言葉に 引かれるものがある。自分の立場に責任を持つ姿勢が前向きで好きだ。それは 今自分が望んでいるものにかけているからかもしれない。ないものねだりの 子守歌とは中原理恵の曲でしたが、この場合気持ちの持ち方で手に入れる ことができるもの(それだから望むのかもしれないが・・・)のような気が します。 これは他の人に対しても期待しているものですが、たとえば上司に対しては 確実にそうですよね。世の中うまくできていて、そうは問屋は卸さないと ばかりに人生経験を複雑にしてくれる。開高さんのエッセイでは今でも発展 する会社の条件だと書いてあったのが気になるところ。 ところでベアトリーチェこれもその中にあった言葉です。ダンテの初恋の 女性で、理想の女性の代名詞として使われているそうです。どこで?もちろん 世界でです。知らなかった方安心してください、世界といっても広いですから・・・ 僕も安心しています。ダンテは24歳で他界した彼女を異常に増幅させたきらいが ありますが、さぞかし魅力的だったのでしょう。それは生まれつきのものではなく、 私が想像するに彼女は女性であるという立場に責任を持って自分を磨いていたのでは ないでしょうか?どういう仕草をすれば綺麗に映るかなど色々大変だったことは 容易に想像できます。なんと強引な結び付けなのでしょう?まぁそうおこらないで ください。諺にも強引なのがありますよ「風が吹けば桶屋が儲かる」あれから 比べればかわいいもの。とにかく何事も努力です。 そうすればなにが幸いするかわかりませんからね。