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ここでは月単位に劇場で鑑賞した作品の一言感想を載せています。

観た日/劇場 作品名(リンク先は公式サイト)
鑑賞総本数 原題(英題)
感想(ネタバレは反転させています)
3D作品の深度
前売り(その他)特典(リンク先はs-thingブログでの紹介記事)
点数 ★ or ★☆ or ★★ クズ、観る価値なし、観る必要なし
★★☆ イマイチ、観ても保障しません
★★★ マシ、まぁまぁかな
★★★☆ 普通、悪くはない
★★★★ いい感じ、とりあえずお勧め
★★★★☆ ほぼ完璧、いい映画です
★★★★★ 傑作、オヌヌメ!!

2024年4月 

30/ MOVIX京都 あまろっく
7064
中村和宏監督企画原案作品。
江口のりこ主演。中条あゆみ、笑福亭鶴瓶、松尾諭、中村ゆり、中林大樹、駿河太郎、高畑淳子、佐川満男、紅壱子、久保田磨希ほか。
タイトルの「あまろっく」とは尼崎閘門と言われる尼崎市を水害から守ってきた運河の仕組みを作った施設。
そのあまろっくのような父を持つ娘が主人公。大学時代に母を亡くし、京大卒の切れ切れ出来る社員になったものの、リストラに遭い帰省。そこで父親から20歳の小娘と再婚すると言われ…。
関西弁の舞台があまり好きでないからなー、と思ってたけどほぼ全編泣きっぱなし。それくらい心が温かくなり、演出にしっくりした。NHK夜ドラ「あなたのブツが、ここに」もそうだったけど、尼の空気が好きなのかもしれない。
佐川光男さんの遺作になったのが残念で仕方ない。
★★★★★
29/ イオンシネマ京都桂川 キラー・ナマケモノ
7063 Slotherhouse
マシュー・グッドヒュー監督作品。アメリカ映画
リサ・アンバラバナール主演。シドニー・クレイブン、オリビア・ルーリエ、アンドリュー・ホートン、ビアンカ・ベックルズ=ローズ、テフ・スティーブンソン、ステファン・カピチッチほか。
パナマのジャングルで密漁されたナマケモノをひょんなことから女子大生が飼育することになるが、そのナマケモノは人を憎んでいる人殺しのナマケモノだった…。
今の時代、全編パペットでナマケモノを操演してて、80年代の「クリッター」「パペットマスター」「チャッキー」にも通ずるアナログ感。そこのバカ女子大生が絡むから一層の既視感しか感じないw
とにかく無茶苦茶な脚本と演出が楽しい。下品過ぎないのがいいねw
入場者特典:LID BREAKコラボステッカー
★★★
28/ TOHOシネマズ二条 マリウポリの20日間
7062 20 Days in Mariupol
ミスティスラフ・チェルノフ監督脚本撮影製作作品。ウクライナ・アメリカ合作
ロシア侵攻によるウクライナのマリウポリの20日間のドキュメンタリー。
NHKでも放映された映像もあったので、相当有名な撮影画像なんだけど大画面で見ると改めてロシアの悪逆行為を目の当たりに出来る。
2020年代とは思えない廃屋になった街の景色とか、人が死ぬと血色が引くという事はこういう事なんだと思い知らされたりとか、やるせなさしかない。
そんな中でも、迷彩服や最新兵器が格好いいとか思ってしまう自分もなんだか情けない…。
★★★★★
27/ 109シネマEXPOCITY ゴジラ×コング 新たなる帝国
IMAX2D字幕ver.
7061 Godzilla x Kong:The New Empire
アダム・ウィンガード監督原案製作総指揮作品。アメリカ映画
レヴェッカ・ホール主演。ブライアン・タイリー・ヘンリー、ダン・スティーブンス、ケイリー・ホトル、アレックス・ファーンズ、レイチェル・ハウス、ファラ・チェンほか。
前作「ゴジラvsコング」からの続編。ゴジラは地上に、コングは地下世界に棲み分けていたが、ゴジラは活動を活発化しエネルギーを貯めだし、コングは地下の世界で力で統治している別のコングと対立していた。
脚本は悪くないけど、違和感のある演出がそこここに…。
ゴジラはしっぽを引きずって歩くが基本だと思うけど、頭部が小さく胴が太く足が長いという欧米体型のハリウッド版ゴジラは、しっぽを上げて恐竜のように走れるようで、思った以上に違和感はないがやっぱ違う気がする。
コングが他多数の巨大エイプが登場したことで、希少価値が薄まった上に、生物感が増したので全裸感が否めない…。
モスラが最強にキモイ。「ミミック」の巨大ゴキブリなみにキモイ。
あとイタリア、フランス、スペイン、エジプトと驚くほどの破壊行為にちょっと引いた。怪獣なら仕方ない、と世界基準で決まってるのかしらね。
★★★★
21/ TOHOシネマズ二条 異人たち
7060 All of Us Strangers
ポイントで鑑賞。
アンドリュー・ヘイ監督脚本作品。イギリス映画
アンドリュー・スコット主演。ポール・メス狩る、ジェイミー・ベル、クレア・フォイほか。
原作は山田太一の「異人たちとの夏」。
ゲイの主人公。住んでいるマンションに自分以外で住んでいる同じ性癖の彼と肉体関係を持つようになる。そんなある日、交通事故で亡くした両親と過ごした、片田舎の家に思い出に浸りに行くと、まさにそこに亡くなった当時の2人が暮らしていた…。
自分の観た邦画の中でもトップクラスの名作に位置する作品のリメイクで期待したけど、なんか違った。と思って原作のあらすじを確認したらほぼ今作と同じで、あー思い出は美化されるんだなーと。
★★★☆
20/ TOHOシネマズ二条 陰陽師0
舞台挨拶(中継)付き
7059
佐藤嗣麻子監督脚本作品。
山崎賢人主演。染谷将太、奈緒、安藤政信、無神虹郎、板垣李光人、國村隼、北村一輝、小林薫ほか。
原作は夢枕獏だが、過去に映像化されたのではなく、晴明が若かりし頃を描いた作品。
晴明の両親の殺害の謎。陰陽師の学校で起こる殺人事件。皇族の姫と醍醐帝の孫との恋。をベースに展開するVFX作品。
しかしVFXの使い方や、そもそもの晴明の見せ方が思ってたのと違うなー、という感じ。
式神も出てこないし、不可思議なパワーをあまり感じなかった。
入場者特典:CLAMPが安倍晴明を召喚!イラストカード
★★★
13/ イオンシネマ京都桂川 貴公子
7058 The Childe
パク・フンジョン監督脚本製作作品。韓国映画
キム・ソンホ主演。カン・テジュ、キム・ガンウ、コ・アラほか。
殺戮も容赦ないすかした男と、フィリピンと韓国との混血である青年の追いつ追われつの関係をサスペンスフルに描いている。
説明を最小限にして、徐々に見せていく脚本は最高。なおかつ主人公が2人なんで、どれがメインストーリーか混乱しながら見ると、クライマックスの銃撃戦で分かるという展開。
まぁ、どこにも差別はあるとして、ハーフがここまで忌み嫌われるのかとは思った。酷い扱いやなー。
★★★★☆
13/ MOVIX京都 オーメン ザ・ファースト
7057 The First Omen
アルカシャ・スティーブンソン監督脚本作品。アメリカ映画
ネル・タイガー・フリー主演。タウフィーク・バルホーム、ソニア・ブラガ、ラルフ・アイネソン、ビル・ナイ、ニコール・ソラス、チャールズ・ダンスほか。
1976年に公開された「オーメン」のプリークエルに当たるダミアン誕生を描いた作品。
スラッシャーでもゴアでもない「オーメン」シリーズはホラー映画ではなくオカルト映画という体裁だと改めて実感。
グレゴリー・ペックも写真で登場し、正統派を確信できた。
★★★★
12/ MOVIX京都 リンダはチキンがたべたい!
7056 Linda veut du poulet!
キアラ・マルタ・セバスチャン・ローデンバック監督脚本原案キャラクターデザイン作品。フランス映画
声の出演にメリネ・ルクレール、クロチルド・エム、レティシア・ドッシュ、エステバン、パトリック・ピノー、クロディーヌ・アクス、ジャン=マリー・フォンボンヌほか。
父親を早くに亡くしたリンダ。思い出はその父が作ってくれたパプリカチキン。それを母におねだりするも、ちまたはスト中でどこの店も開いてない。さてどうするか。どうなるか。
日本では作りえないアート色満載のフルCGアニメ。キャラクターによって1色で表現したり、省略したアウトラインとか、しかし手抜きには見えないんだよね。そこがフランスマジックかもしれないw
キャラクターの表情の再現度や、立体感を感じられて満足できる作品に仕上がっている。
入場者特典:パプリカ・チキンのレシピカード
★★★★
7/ TOHOシネマズ二条 パスト ライブス/再会
7055 Past Lives
セリーヌ・ソン初監督脚本製作総指揮作品。アメリカ・韓国合作
グレタ・リー主演。ユ・テオ、ジョン・マガロほか。
A24プロデュースの韓国の男女の24年越しの恋愛に近い関係を描いている。必ずしもはっきりとした恋愛ではないのだ。その曖昧な関係がラストシーンの慟哭に繋がっていって感動してしまった。
映画としては恐ろしく地味だけどね。
★★★☆
6/ MOVIX京都 ブルックリンでオペラを
7054 She Came toMe
レベッカ・ミラー監督脚本作品。アメリカ映画
ピーター・ディンクレイジ主演。マリサ・トメイ、アン・ハサウェイ、ヨアンナ・クーリグ、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、エバン・エリソン、ハーロウ・ジェーンほか。
潔癖症の神経科医と、絶賛スランプ中のオペラ作曲家の夫婦。作曲家が犬の散歩中に出会った、タグボート操者の恋愛症候群の女性と恋に落ちる。その一方、息子と彼女の恋愛に問題が発生し、ドタバタの展開になってゆく。
予告ではスラップスティックコメディに近い恋愛ものかと思って観たら、今風なシリアスな恋愛関係と、児童愛犯罪まで絡んでくるから結構重い。
しかしそこまで面白く感じなかった脚本が残念。ウディ・アレンならもうちょい上げてくれる思った。
★★★
6/ MOVIX京都 インフィニティ・プール
7053 Infinity Pool
ブランドン・クローネンバーグ監督脚本製作総指揮作品。カナダ・クロアチア・ハンガリー合作
アレクサンダー・スカルスガルド主演。ミア・ゴス、クレオパトラ・コールマン、トーマス・クレッチマン、ジャリル・レスペール、アマンダ・プルジェルほか。
スペインの片田舎の島。リゾート地になっている場所以外は治外法権になるため大変危険であり、警察の横暴に苦労している。
主人公がそんな中、リゾート地外で地元民を轢き殺してしまい、厳罰である処刑を受けることになってしまう。しかし、処刑を受けるのは自分を完全複製したクローン。それを見た主人公の心の奥底に違う光が輝きだす。
主人公を誘う金持ちの集団がとにかくウザい。久々に見た胸糞映画だった。
ミア・ゴスは、こんなステレオタイプな役ばかりやって楽しいか?と思ってしまった。
★★☆
6/ TOHOシネマズ二条 アイアンクロー
7052 The Iron Claw
ショーン・ダーキン監督脚本製作作品。アメリカ映画
ザック・エフロン主演。ホルト・マッキャラニー、ジェレミー・アレン・ホワイト、ハリス・ディキンソン、モーラ・ティアニー、スタンリー・シモンズ、リリー¥ジェームズ、マイケル・J・ハーネイほか。
80年代のプロレスブームをけん引した一人、フリッツ・フォン・エリックの息子たちの数奇な運命を描いている。
とにかくチャンピオンベルトに執着する父フリッツに振り回される4人兄弟(長男は10歳前に死亡)。プロレスのマイナーリーグで活躍をつづけるもイマイチ結果がついてこない次男。オリンピックを目指すもモスクワのボイコットによって断念した四男と一緒に、三男も併せてエリック兄弟として盛り上がるが、三男の日本での突然死によって狂い始める。
強烈な父親の権力とそれに付いていこうとする兄弟の挫折が痛々しく、次々負の力に支配されていく様が実話をベースにしてるのにもこんなにエモーショナルな展開ってあるんだと感動。
そこまでプロレスを知ってるわけじゃないけど、アイアンクローだのフォン・エリックだのは覚えてたから、やっぱ時代を作った人なんだなぁ、と思ったり。
★★★★★

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