** もし○○なら××する,もし□□なら△△する(3.2) **
【ねらい】
このページでは,「もし○○なら××する,もし□□なら△△する」という形の場合分けのしくみを学びます.
- 図1 -
(1) コンピュータは,とても速く働きますが,命令を手順の通りに行う限り,右図1のようにいつも同じ結果しか出ないことになります.
- 図2 -
(2) これに対して,今日使われているコンピュータでは,右図2のように「もし○○なら××する,もし□□なら△△する」という形で「場合分け」して処理する方法を前もって組み込んでおくことができます.こうした「場合分け」処理の仕方は,コンピュータを使うときにとても重要なものです.
(1)
(ち)
(た)
(い)
3
(あ)
7
−)
(か)
2
(さ)
(し)
【1.2けたの (あ)が(か)
(あ)−(か)の数をそのまま(さ)に書き
(い)の数をそのまま(し)に書き
(2)
(ち)
4
(た)
10
(い)
5
(あ)
4
−)
(か)
9
(さ)
(し)
右図の(2)のように(あ)が(か)よりも小さいとき
次のように,「繰り下がり」という考え方をします.
(い)は十の位の数なので,身近なお金の話にすると,50円があることになります. ←(い)から このうち1つを「こまかくくずして」 →(ち)に書く と →(た)に書く に分けます. このように「繰り下がり」は「大きいお金(10円)のうちの1つを,
小さなお金(1円)10個にこまかくくずして使う」ことに対応しています. このようにすると,(た)+(あ)が(か)よりも大きくなるので,引き算ができるようになります. (た)+(あ)−(か)を(さ)に書き込む
(ち)を(し)に書き込む
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(3)
(つ)
2
(ち)
9
(た)
10
(う)
3
(い)
0
(あ)
4
−)
(き)
6
(か)
9
(さ)
(し)
(す)
2.右図(3)のように,(あ)が(か)よりも小さくて,さらに(い)が0になっているとき
さらに上の位の数:300円をくずして使います.
このようにすると,(た)+(あ)が(か)よりも大きくなるので,引き算ができるようになります.のうち1つを「こまかくくずして」 →(つ)に書く →(ち)に書く に分けます. さらに,10円のうちの1つを1円10個に「こまかくくずします」 →(つ)に書く →(ち)に書く →(た)に書く に分けます. (た)+(あ)−(か)を(さ)に書き込む
(ち)+(い)−(き)を(し)に書き込む
(つ)を(す)に書き込む
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【 ある位の数の引き算をするには: (1) 「引かれる数(あ)」が「引く数(か)」以上のとき
(あ)−(か)を(さ)に書き込む
(2) 「引かれる数(あ)」が「引く数(か)」よりも小さいとき
(2)の 1) 「引かれる数の1つ上の位の数(い)」が0でないとき
@のようにそれを「くずして」使います.
(2)の 2) 「引かれる数の1つ上の位の数(い)」が0のとき
A@のように,さらに上の位の数を「くずして」使います.
(参考)
00001
「繰り下がり」の計算をしようとして,1つ上の位の数を見たら0だった.さらに上の位の数も0だった.…どこまで行っても0しかなかったら,どうするのか?− )9 右図のように,上の位の数が全部0で,ある位で引く数の方が大きいときは,結局,引く数の方が大きい引き算になります. このような問題は,小学校の算数では出しません. |
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