■ 回答集計と各ページの分析
*** 【回答集計と分析・高校】 ***
数I/ 数A/ 数II/ 数B/ 数III/ 数C/
[測定条件と信頼性]
■中学3年■ == 平方根 ==
■ページ名 「2乗,平方根」
../math/root00.htm
■主な内容  平方根の定義(用語の使い方を扱っている)
■要約・解説 解説は13行(図あり).
「最初の問題に着手するまでの時間」は6.6秒でほとんど読まれていない.
■この集計の作成年月日:2009.10.20 ■集計期間2009.05.03〜2009.10.18 ■期間中のこのペ−ジに対するアンケート回答数/読まれた回数: 174件/9980件=1.7%(時間に関するデータは,極端値を除く)
グラフ1


グラフ2

グラフ3
■小問数
8題

■ヒント
なし

■入力方式
マウス選択

■問題の見え方
1題ずつ順に表示
回答者の内訳は,中3が51%,卒業生が24%
1題当たり所要時間は7.0秒
 左のグラフ1は問題ごとの正答,誤答,無答の割合(正誤は最初の採点)で,黄色で示したものは初め誤答で再試行の結果正答に変った割合を表わす.この頁については無答答案が多いので「正答率」という用語の通常の使用法に従って解答者に対する割合もその下に示す.
 グラフ2は横軸が問題番号,縦軸は直前の操作以降その問題の採点までの経過時間(秒)を表わす.ただし,第1問は初めからの時間.
 グラフ3は問題ごとの試行回数を表わす.(ただし,同一問題を16回以上試行した答案については16回と見なす.)
どんな間違いがあるのか
第1問:25の平方根 → -5
第2問:√16 → ±4
 ⇒ 平方根と√の混同が多い.
第5問:(-5)2 → 5
第7問:-√9 → 9, ±3
第8問:(-√3)2 → 9の平方根, √3

表1は各問題の形と誤答率(分母は解答者数)の一覧で,表2はこれに基づいて誤答率との相関係数を調べたものである.
 これによれば,相関係数がマイナスとなる「2乗」は全く苦にならないことを示し,「根号を含む式」が苦しいことが分かる.
表3は各問題と残りの問題の整合性をI-R相関係数によって調べたもので,第6問,第7問がこの頁全体の得点傾向と似ていることを示している.
 第1問は(r < 0.2),イレギラーな答案が多く全体の傾向を反映していない.
 グラフ5は合計得点によって回答者全体を上位群と下位群(各50%)に分けたときの問題別正答率である.これによれば,第7問,第8問が得点差が出やすい問題であることが分かる.

学習開始時において回答者の平均正答率は60%台で,この頁の問題は「基本問題の正答率としては普通」である.
この頁の学習により,正答率は60.6%から80.3%へ変化し,ここで扱った項目に関して19.8%の成績アップが見込まれる.
表1
第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 第6問 第7問 第8問
負の数 0 0 0 0 1 0 1 1
2乗 0 0 1 1 1 1 0 1
根号 0 1 1 0 0 0 1 1
誤答率 46% 51% 29% 17% 27% 9% 31% 45%
表2
相関 負の数 2乗 根号
誤答率 0.133 -0.603 0.518
表3
I-R
相関係数
第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 第6問 第7問 第8問
0.12 0.30 0.41 0.46 0.40 0.51 0.52 0.48
グラフ5

■ページ名 「(各駅停車)2乗,平方根,ルート」
../math3/root_intelligent.htm
■主な内容  2乗・平方根・ルートの定義について回答者の弱点を見つけ,修復しながら全部できるようにするもの
■要約・解説 解説は各頁にある「最初の問題に着手するまでの時間」はほぼ0秒で,第1頁の解説はほとんど読まれていない.
■この集計の作成年月日:2009.10.20 ■集計期間2009.05.02〜2009.10.20 ■期間中のこのペ−ジに対するアンケート回答数/読まれた回数:248件/8788件=2.8%
グラフ1

グラフ2

グラフ3

■小問数
5頁

■ヒント
なし

■入力方式
空欄書き込み

■問題の見え方
1頁ずつ順に表示
回答者の内訳は中3が52%,卒業生が30%
1頁当たりの所要時間は約53秒.
 左のグラフ1は問題ごとの正答,誤答,無答の割合(正誤は最初の採点)で,黄色で示したものは初め誤答で再試行の結果正答に変った割合を表わす.
 グラフ2は横軸が問題番号,縦軸は直前の操作以降その問題の採点までの経過時間(秒)を表わす.ただし,第1問のみは推定.
 グラフ3は横軸が問題番号,縦軸が試行回数を表わす.(ただし,同一問題を16回以上試行した答案については16回と見なす.)
2乗・平方根・ルートの用語は正確には理解できておらず,初めは誤答が多いが,最終的にほとんどの回答者が正答に達する.
各々の問題は多数の小問に分かれており,完全解答で採点しているため正答率は低く見えるが小問ごとの正答率は低くない
 次の表は頁ごとの正答率(全問正答率)から各(小)問正答率を逆算したもので,最も難しかったのは根号の2乗を求める第4頁であった.
  第1頁 第2頁 第3頁 第4頁 第5頁
小問数 4 8 6 3 10
全問正答率 61% 82% 66% 34% 13%
各問正答率 88% 98% 93% 70% 82%

○差が出る問題
グラフ4は合計得点の高低によって回答者を2群に分けたときの各問題ごとの正答率を示す.これによれば,第1問,第3問,第4問で大きく差ができることが分かる.
 特に第3頁,第4頁は,この教材の核心部分で,これが出来ないと後が大変.

(上記の表参照)
この頁の学習により,正答率は52.3%から84.6%へ変化し,ここで扱った項目に関して32.3%の成績アップが見込まれる.

※ この頁のシステムでは,正答率70%以上でない限り前に進めないので,絵に描いたようにできるようになるが,実際行ってみると逃げられないのでかなり苦しい.もし,複雑な内容や難易度の高い問題が含まれていれば脱落が起こりやすいと考えられる.
 この問題で途中脱落した回答者の試行回数,所要時間から推定すると,「難しい・疲れた」のでやめたと考えられる.

 特に小問数の多い第5頁では誤答のまま途中放棄する者が多い.
グラフ4

■ページ名 「(各駅停車)根号計算」
../math3/root2_intelligent.htm
■主な内容  解説を確認をしながら根号計算の基本を身につけるもの
■要約・解説 解説は各頁にある「最初の問題に着手するまでの時間」は28秒で,第1頁の解説は少しは読まれている.
■この集計の作成年月日:2009.09.10 ■集計期間2009.05.11〜2009.08.30 ■期間中のこのペ−ジに対するアンケート回答数/読まれた回数:26件/1469件=1.8%
グラフ1

グラフ2

グラフ3
■小問数
6頁

■ヒント
なし

■入力方式
空欄書き込み

■問題の見え方
1頁ずつ順に表示
回答者の内訳は中3が50%,卒業生が38%
1頁当たりの所要時間は約1分26秒
平均滞在時間は16分28秒

 左のグラフ1は問題ごとの正答,誤答,無答の割合(正誤は最初の採点)で,黄色で示したものは初め誤答で再試行の結果正答に変った割合を表わす.
 グラフ2は横軸が問題番号,縦軸は直前の操作以降その問題の採点までの経過時間(秒)を表わす.ただし,第1問は初めからの時間.
 グラフ3は横軸が問題番号,縦軸が試行回数を表わす.(ただし,同一問題を16回以上試行した答案については16回と見なす.)
内容は次の各頁から成る.
(1) 根号(ルート)
(2) 一部はずれるもの
(3) 根号と和差 
(4) 根号の積商
(5) 分母に根号がない形 
(6) まとめのテスト
○差がつく問題
 グラフ4は合計得点によって解答者を上位群と下位群に分けたときの各頁ごとの正答率を表わす.これを見れば,全体のまとめを別とすれば「根号の和差」「根号の積商」で最も差が開いていることが分かる.
○この教材を代表する問題
 多くの問題から成るこの教材の解答状況を1頁で代表させるには
・合計得点との相関が最も高いのは第6頁,第3頁
・合計得点と正答率が最も近いのは第3頁
・1題当たり所要時間が最も近いのは第1頁
であった.
第3頁は,他の頁と問題形式が異なる2択なのでこれを除くと,やはり全体のまとめとなっている第6頁が全体の解答傾向とよく一致する.

学習開始時における平均正答率は50%台で,この頁の問題は回答者にとって「中程度の難しさ」の問題である.
この頁の学習により,正答率は53.8%から89.7%へ変化し,ここで扱った項目に関して35.9%の成績アップが見込まれる.
グラフ4

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