■位置ベクトル

[要点]

 一言で言えば「位置ベクトル」とは、原点を始点とするベクトルのことです。
 原点を始点に決めれば、点の位置をベクトルで表すことができます。

[解説]
 ベクトルは「大きさ」と「向き」をもつ量として定義され、「大きさ」と「向き」さえ等しければ、「どこに書いてあるか」=「始点がどこにあるか」を問わずに等しいベクトルといいます。

 例えば、右図の3つのベクトルは等しいベクトルです。

 ここで、始点を原点に置くことにすれば、ベクトル(の終点)が
位置を表すようになります。



[記号]
 Pの位置ベクトルがのとき、
P()
と書きます。
 これは、点
Pの座標が(3,4)のとき、
P(3,4)
と書くのと同様です。
中学校の数学で、点Pの座標が(3,4)のとき
P = (3,4) とは書きません
同様にして、位置ベクトルも
P =  とは書きません
位置ベクトルの基本イメージ問題==>●