jsMathは数式を含んだページを可能な限り簡単に印刷できるよう努めるが,あなたが知っておいた方がよい問題がある.
まず,最善の結果を得るには,font download ページからjsMathのTeXフォントをダウンロードすべきです.もし,印刷に問題があれば,これで問題は解決する.
jsMathを画像フォントで使用していれば,出力の品質に影響を与えるものがいくつもある(画像フォントを使っているかどうか見つけるためには,通常ブラウザウインドウの右下コーナーにあるjsMathボタンをクリックすることによって,jsMathのコントロールパネルを開ける.フォントモードはjsMathの名前とバージョン番号の下にリストされる).画像フォントが使われているとき,コンピュータにある実際のフォントでなく,各字体の小さな画像が使われている.画像サイズは画面の解像度に適しているが印刷の解像度に適していないため,これは画面ではよく見えるが,印刷出力はブロック状になる.この問題を解消するには,画像の高解像度バージョンで再読込するために,jsMathコントロールパネルの「印刷用の高解像度フォントを使用する」ボタンを用いてください.これらはスクリーン(特にWindowsの下で)でそれほどよく見えないかもしれないが,印刷出力がより鮮明に見えるにちがいない.一旦ページを印刷すると,画面解像度に戻るためにそれを再読込できるし,別のページへのリンクをクリックすることもできる.
画像フォントが使用されているとき,いくつかのブラウザでは,jsMathが使用している画像の印刷に問題があるかも知れません.最も顕著なものとして,PC上のInternet Explorer と Firefoxは,標準のjsMath画像に使用されているアルファチャンネル透過性をうまく扱えず,これらを黒い正方形として印刷する.jsMathのオプションパネルを用いれば,非アルファチャンネル透過性に切り換えることができる(jsMathコントロールパネルの「オプション」ボタンをクリックし,「画像アルファチャンネルを使用する」チェックボックスを外す).PC上のInternet ExplorerとFirefoxのために,高解像度印刷オプションを選択すれば,これが自動的に設定され,これらのブラウザで印刷が簡単になることに注意.
最後に,幾つかのブラウザでは,印刷ダイアログボックスで,「背景を印刷する」またはこれと類似の設定を選択する必要があるかもしれません.たとえば,これは
AppleのSafari ブラウザに当てはまる.ブラウザに特有の設定や応用的な設定のためのダイアログボックスをのぞいて,背景画像を印刷することを示すオプションを起動させてください.
spriteベースの画像フォントを使用しているページを見ているなら(コントロールパネル上端にリストされているjsMathのバージョンが
"-sp"とバージョン番号を含んでいるので分かる),追加の印刷問題がある.まず,幾つかの字体がフォントの画面用バージョンと印刷用バージョンの相違によって,わずかに欠けるかもしれない.次に,PC上のFirefoxにおいては,印刷出力字体は良好でも,spriteベースの画像フォントについては印刷プレビューがうまく働かないかもしれない.最後に,Operaユーザにとっては,「背景画像の印刷」をオンにする必要がある(上に述べたとおり).これは,マックではうまく印刷できるがPCでは,たとえすべてが印刷プレビューですばらしく見えるとしても,間違った字体が印刷される.これの回避方法は,現在ない.
global modeでjsMathを使用していれば,さらに印刷問題があるかもしれない.これは,グローバルモードがフレームを使用しているためで,活字組みした文書を含むフレームでなく,メインページを印刷することが,全体の文書でなく文書のうちで見えている部分のみを印刷出力に含む原因となることがある.これを解消するには,幾つかの方法がある.まず,jsMathのコントロールパネルには,jsMathボタンが含まれるフレームだけを印刷する「印刷」ボタンが含まれており,これがフレームを印刷する最も便利な方法である.また,jsMathのグローバルコントロールにも同様に「印刷」ボタンが含まれている(詳細は,global modeのドキュメント参照).最後に,ブラウザで選択したフレームだけを印刷する,文脈上のメニューを使えるかもしれない.印刷命令に含まれている「このフレームを印刷する」メニューまたは「フレーム」サブメニューを探してください(PC上で右クリックするか,または,Mac上でCTRL+クリックすると,ブラウザの文脈上のメニューが得られる).
特定のブラウザでの特定の印刷問題に関する詳細は,known bugsページ参照
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