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・・・・・浄土宗宗議会議員土方了哉の「宗会報告新聞」・・・・・


平成18年6月16日より7月18日までのカウンターが「1100」を超える程の私のHPへのアクセスが有りました。
これは宗内に止まらず全国各界からの注視されている事であると、受け止めさせて頂きます。
ある方から、こんなに注目されると、タイトルの「宗会報告新聞」が、公式の浄土宗議会のHPと 間違われる危険が有るとの指摘から、タイトルを 浄土宗宗議会議員土方了哉の「宗会報告新聞」と変更させて頂きます。




清浄華院推戴委員会、真野師を推戴

平成22年12月26日、31日追記

大本山清浄華院第82世法主に真野龍海師

◆伊藤唯真浄山台下が知恩院御門跡に上任され、大本山清浄華院の法主推戴委員会が三度開催され、12月24日の法主推戴委員会で、東京教区芝組天光院住職真野龍海師(大正11年3月滋賀県生まれ、88歳、)が推戴され、12月28日付けで大本山清浄華院法主に就任されました。
任期は~22年12月28日より四年間。
真野師は昭和63年に大正大学学長をされ、浄土宗勧学職・知恩院顧問・増上寺教監・平成4年には大正大学名誉教授を歴任。自坊天光院での美術展や他の絵画展でパステル画を出品されたり、佛教学者で博識の文化人であります。
又、當山大頂寺とも大変関係が深く、小学校までは、丹後宮津大頂寺でお育てになられました。
龍海師の師僧進龍師(お父様)が、大正14年より大頂寺の33世をお勤めして頂きました。
その様な佛縁も有り、今回の浄山法主ご就任を大変喜んでおります。
入山式等日程は未定ですが、法然上人八百年遠忌をお迎えする大役、大慶至極に存じます。








北川知恩院執事長を留任

平成22年12月26日

臨時顧問会で北川一有執事長を留任決定

◆12月13日知恩院で臨時顧問会が開かれ、現職北川一有執事長を留任する事に決した。
北川師が現在病気療養中では有りますが、お元気との事、現執行部体制で大遠忌に向かわれたい



縁山執事長に蓮池師

平成22年11月6日

増上寺執事長に群馬教区 蓮池光洋 師が就任

◆楠美執事長の逝去に伴い。11月5日付けで、大本山増上寺執事長の現教務部長の蓮池光洋師が就任されました。




伊藤唯眞台下 浄土門主に推戴

平成22年10月26日

門主推戴委員会で清浄華院法主 伊藤唯眞台下を推戴

◆平成22年10月26日午後1時半より、知恩院にて浄土門主推戴委員会が開催され、清浄華院法主伊藤唯眞法主台下は上任され、26日付け(任期4年)で 浄土門主・知恩院第88世門跡となられた。



伊藤台下は平成19年4月より大本山清浄華院法主に就任、現在1期目(1期4年)、昭和6年3月生まれの79歳。伊藤唯眞新門主は、佛教大学学長・京都文教学園学園長・京都文教短期大学学長を歴任、自坊は滋賀教区甲賀組善隆寺前住職



増上寺楠美執事長遷化

平成22年10月24日

増上寺執事長楠美知仁師 突然の遷化

◆10月22日午前4時、大本山増上寺執事長、楠美知仁上人が急遽遷化されました。
22日早朝、4時「心不全」で亡くなられました。昭和16年9月生まれの69歳、自坊は青森教区正覺寺

 教光心院正蓮社信譽上人勇阿知仁上座大和尚  荘厳浄土



楠美師は青森教区教区長より、平成19年5月16日より増上寺執事長に就任 法然上人八百年大遠忌に向けて躍進中だった。
哀悼の意を表します。  南無阿弥陀仏



第100次定期宗議会報告

平成22年10月21日

特別委員会採決を覆し「否決」

◆9月28日(火)より4日の会期で10月1日まで開催された、第100次定期宗議会議決が本日、各宗議会議員に送付された。
宗議会が終了してから20日間、HPでの報告をしなかったのは、余りにも複雑な議会で議事が混乱し、今回決まった議事が、今後如何なる形で推移するのか、思考の時間が必要でした。
先ずは、初日からの一般通告質問を列記します。

◆各ブロックからの一般質問(通告質問)は。

第6ブロック 塩竃義明 議員
 1、浄土宗二大訴訟問題(北米開教区問題・公金不正流用事件)
    <報告>
   @損失回復寄付金(内局・元内局・宗議会議員・その他)
   A償還金(本人・元社員)
   B事件対応経費
   C民事裁判の進捗状況・和解勧告
    <対応>
   @本人及び元社員 服役後の支払い督促に基づく償還金について
   A損失金 全額返還についての方向性について
 2、単立寺院の復帰勧奨及び長期無住寺院対策について
 3、教区内役職の新設について
  ◆北米訴訟問題の報告書の関連質問により紛糾。明日説明すると返答し収束する。
第3ブロック 伊藤眞成 議員
 1、日本の変動する社会状況の中、当局はどう宗政を考えていくのか
 2、明照会館について
 3、国家財政の危機を指摘されている日本の国債について
第5ブロック 横井皎因 議員
 1、教師養成講座・教師の再教育について
 2、寺院に対する等級負担箇数について
 3、遠忌事業をはじめとする記念事業への宗のかかわり・メッセージシンボルについて
 4、災害救援基金の特別課金化について
第2ブロック 田中勝道 議員
 1、「宗務庁」(東京)の活性化について
 2、「葬儀」に進出してきた流通大手に対する宗の対応を質したい
 3、「宗祖法然上人800年大遠忌」実行の決意はいかが
第3ブロック 問川良元 議員
 1、脳死と臓器移植の問題について
 2、教師養成について
 3、税について
◆これより3時間、前日の塩竃議員関連質問の北米訴訟問題報告書の件で、秘密会になる
第4ブロック 横井睦尚 議員
 1、「浄土宗教師研修センター」建築のための公聴会について
 2、北米開教区問題について
 3、里見宗務総長の「乳幼児・児童虐待問題」への取り組みについて
 4、宮崎口蹄病殺処分牛に対する浄土宗主催の法要について
 5、葬儀式に関する現代社会の風潮について
第7ブロック 神田眞晃 議員
 1、浄土宗宗祖法然上人800年大遠忌事業と総大本山宗祖法然上人800年大遠忌法要・教化事業・勧募状況について
 2、一貫性のある浄土宗教化指針と教化未来委員会(仮称)の進捗状況について
 3、浄土宗宗祖法然上人800年大遠忌事業について
   @中央檀信徒大会について
   A人形劇「ミラクルキッズー勢至丸と奇跡の子どもたちー」全国公演について
   B大師号奉戴念佛行脚について
第1ブロック 片山浄教 議員
 1、教師の養成について
 2、過疎寺院対策について
 3、寺院の公益事業について
 4、国際貢献について
第9ブロック 福冨覺成 議員
 1、「浄土宗」21世紀劈頭宣言」の具現化について
 2、総本山知恩院の職制について
第8ブロック 近江隆寛 議員
 1、宗祖法然上人800年大遠忌後の次の850年、900年〜浄土宗の展望について〜
 2、給与規則について
 3、旅費について
               以上10名が、3日目 9月30日午前中まで 一般通告質問に臨んだ
               質疑応答の委細は、後日発刊の「宗報」をご覧下さい

30日午後より法規特別委員会と決算及び財政特別委員会に議員が別れ、各議案が付託されました。
私は法規特別委員会で各法規関連の審議をし、特に「財団法人浄土宗奨学会」解散に伴う諸規定の改正・廃止が審議され、残余財産を財政調整基金に入れるのではなく、基本財産に入れるべく一部修正し他議案を含め修正・原案で可決した。
最終日10月1日夕方、本会議が始まり、初めに、宗教法人「浄土宗」規則改正の為の、議員定数70名の3分の2(47名)以上が必要な投票がなされたが、賛成44票で否決。
特別委員会へ付託されて案件が、本議会で否決の「議事大混乱」又、その後処理の為の混乱で閉会が11時30分になるなど、疲労と混乱の中、第100次定期宗議会は終焉した。

◆今議会は、議会直前に御門主猊下が遷化され、一宗の混乱のプロローグだったのかもしれません。
議会冒頭の塩竃議員の質問の関連で、北米開教区訴訟問題で当局発言で紛糾し中断、そしてお詫び訂正、又暫時休憩。野党議員と当局の質疑応答が噛み合わず、議会の体をなしていない。
浄土宗宗議会は浄土宗の最高議決機関のはずが、政争の格闘場となり、議員に解かり易い説明も無いまま、投票での混乱。混乱の意味も解からないまま又、採決。
私が無能なので、理解力が不足しているので、判断出来ないのかもしれませんが、もう少し丁寧に説明した後に、僧侶らしく解決案を模索するべきだと感じています。
一宗議会議員の挙手は重いと思っています。今回の採決には、理解しがたい判断を強要されたように考え、不明確な決議には、挙手しませんでした。
以前の宗会議員諸師は、議会では喧々諤々、怒涛が飛び交い凄まじい応戦が交わされても、議会が終われば杯を交わす同僚議員だったと聞いています。
僧侶の議会とは、一般の議会とは違い「和合の衆」で有りたいと思います。ご支援をお願いいたします。




第100次定期宗議会提出議案

平成22年9月7日

9月定期宗議会 提出議案送付される

◆9月28日(火)より4日の会期で第100次定期宗議会が開催される。各宗議会議員に送付された提出議案は下記のとうり。
9月定期決算宗会は決算宗会になります。提出された議案は、以下27議案です。

 第1号議案
   平成21年度一般会計及び各特別会計の決算の承認を求める件
 第2号議案
   平成22年度一般会計経常部歳入歳出補正予算の件
 第3号議案
   平成22年度特別会計出版事業歳入歳出補正予算の件
 第4号議案
   平成22年度特別会計災害復興資金歳入歳出補正予算の件
 第5号議案
   平成22年度特別会計宗祖法然上人八百年大遠忌事業歳入歳出補正予算の件
 第6号議案
   宗教法人「浄土宗」規則改正の件
 第7号議案
   一宗財政調整基金規程(宗規第  号)制定の件
 第8号議案
   宗議会議員選挙規程(宗規第3号)改正の件
 第9号議案
   布教伝道規程(宗規第8号)改正の件
 第10号議案
   財務規程(宗規第20号)改正の件
 第11号議案
   教育学事規程(宗規第24号)改正の件
 第12号議案
   公益教化事業奨励規程(宗規第28号)改正の件
 第13号議案
   浄土宗共済会規程(宗規第54号)改正の件
 第14号議案
   浄土門主・法主退任慰労金規程(宗規第68号)改正の件
 第15号議案
   一般職の職員の就業に関する規程(宗規第71号)改正の件
 第16号議案
   僧階、教階及び学階査定に関する規程(宗規第78号)改正の件
 第17号議案
   総合研究所規程(宗規第87号)改正の件
 第18号議案
   国内開教に関する規程(宗規第88号)改正の件
 第19号議案
   各種冥加料規程(宗規第99号)改正の件
 第20号議案
   公印規程(宗規第108号)改正の件
 第21号議案
   会計処理規程(宗規第120号)改正の件
 第22号議案
   特別会計損失回復資金規程(宗規第121号)改正の件
 第23号議案
   浄土宗特別会計教学福祉奨励資金規程(宗規第61号)廃止の件
 第24号議案
   特別会計宗門子弟養成資金規程(宗規第63号)廃止の件
 第25号議案
   宗立・宗門関係学校助成金積立資金規程(宗規第70号)廃止の件
 第26号議案
   特別会計教学福祉奨励資金の基本資金の用途変更について承認を求める件
 第27号議案
   財産取得について承認を求める件

以上27の議案が提出されている。下記に説明すると。(○()番号は議案番号を表す)

@一般会計歳入総額、18億7306万0975円、歳出総額、17億4348万4892円、決算上の余剰金は、1億2957万6083円となる。A一般会計歳入出補正で1億2226万8000円の増額補正。会計は帳簿上赤字を出す音が出来ないので、予算立てしたものを補正変更するB出版事業歳入出に5975万9000円の増額補正。これは主にOA費のインフラ保守期限切れのコンピューター入れ替え費C復興資金歳入出に2000万円の増額補正。これは、新潟中越沖災害貸付返済金分。D大遠忌事業歳入出に4391万2000円の増額補正。E浄土宗規則中、「平衡資金」の名称を「一宗財政調整基金」に変更の為F今までの一般会計予備費に当る平衡資金を「一宗財政調整基金」より捻出する為、新しい宗規を制定する議案G宗議会選挙を公正にする為の改正案H一宗教師、皆布教師の基、教階指定を省く改正案I子弟養成資金の廃止に伴う、通常課金に僧階課金も加える改正案。J宗立・宗門学校に負担金を課す法令改正案。K公益教化事業に助成金を交付できる様にする改正案。L職員就業の期限日に休庁日があれば翌日にする改正案。M門法主退任慰労金の増額の改正案。N職員の育児・介護休暇に関する改正案。O僧階進級に関する改正案。PはJとの文言整合性による改正案。Q開教使の補助金を所属寺院に対して交付する事に関する改正案。RはIに伴う文言の整合性。S平和協会理事長印の保管に関する改正案。(21)会計処理上の文言訂正の改正案。(22)福祉奨励資金廃止に伴う改正案。(23)(24)(25)政府の平成18年5月の通常国会で「公益法人制度改革関連3法案」の成立により、公益法人改革の対象となる「財団法人浄土宗奨学会」が先の「財政諮問会議」で解散の答申をした事から、解散の方向で宗議会に廃止の議案が出された(26)(27)解散に際し基本資金の用途変更・財産所得についての承認議案

以上の案件が上程され、今回の宗会で論議される。
前宗議会で宗務総長は、次回の議会には、多数の案件を上程すると発言していたが、公益法人解散関係の法案が多数を占め、新総長の指導力が発揮されていない様に感じるのは、私だけだろうか?



浄土門主猊下御遷化

平成22年9月6日

坪井俊映浄土門主猊下が本日御遷化されました。

◆本日9月6日午前1時50分、浄土門主・総本山知恩院第87世御門跡 坪井俊映猊下が御遷化されました。世寿97歳(大正3年10月2日生まれ 満95歳)

明蓮社大僧正仁譽上人信阿聞法無学俊映大和尚


葬儀日程は、仮通夜 8日19時 密葬 9日13時半 本葬 10月8日14時 に決まりました。
坪井猊下は平成6年(1994年)より黒谷金戒光明寺法主に就任4期。平成19年3月25日浄土門主・知恩院門跡に就任で1期目。佛教大学では名誉教授。私も佛教大学で御教授頂きました、御回願申し上げます。十念





800年遠忌を迎え知恩院副門跡を推挙

平成22年8月4日(9月3日一部追記)

副門跡に菅原達孝師が推挙されました

◆8月2日知恩院副門跡に京都教区浄福寺先住 菅原達孝師が推挙されました。上任式は、盆明け26日。
菅原師は、昭和62年より宗会議員を勤められ、知山企画委員会委員長・知山顧問、今期北川内局では、5月より守廟長に就任。守廟長は辞任となり、後任を模索中。
自坊浄福寺は京都教区でも名刹、通りの名前、「浄福寺通り」の由来にもなっている。教区でも御大として発言力も強い御仁では有るが、本人は温和な信頼の人。適任の人選推挙であります。写真は新しく出来た副門跡室にて。
又、守廟長には、滋賀教区の芝原正道師が後任に就任されました。




第99次宗議会議事録解説

平成22年7月30日

宗報8月号の宗会議事録の私の通告質問・関連質問の委細解説

◆7月29日でしたか、當山に「宗報8月号」が送付されてきました。HPご覧の貴寺院にも送付されてきたと思いますが、その中の「第99次宗議会議事録」の中の私の通告質問(P38)関連質問(P76)について、説明したいと思います。
◆里見宗務総長と知恩院への通告質問(P38)
里見宗務総長は、(P40)で次の9月宗会では、沢山の議案を提出すると発言を頂きました、楽しみにしています。
又、知恩院への「新和順会館」の質問は、宍戸遠忌事務局部長が発言されておりますが、その宍戸部長も知恩院を退職され、新しい北川執事長や友田遠忌局長が、又違った「新和順会館」構想のお話をされているようなので、期待を含め今後を注視していこうと思っています。
◆光成遠忌局長への関連質問(P76)
光成遠忌局長よりライセンスオフィス制度で製作しているので、在庫は無いとの事。後から「法然共生グッズ」販売実績の一覧表を頂きましたが、「宗報」には記載が有りませんので、HPで開示したいと思います。

販売実績一覧表(H21年10月〜12月分)より抜粋
ショルダーバッグ     単価 6300 10月 10 11月 17 12月 3   合計 30
ネックストラップ     単価  850 10月 2 11月 8 12月 1   合計 11
ボールペン        単価  600 10月 11 11月 28 12月 48  合計 87
クリアファイル      単価  500 10月 27 11月 77 12月 52  合計 156

よく売れているものを抜粋してみました、特に宗会でも発言しているショルダーバッグ(クーラーバッグ)は7千全寺院に見本配布して販売が30個。7月までには多少販売実績を伸ばしているかと思いますが???
これでは、その他の物品も含め布教啓蒙促進に効力があったとは言えないのではないでしょうか。
遠忌局長は徐々に売れている・浸透している(P75)と発言しているが、上記一覧表を見て、半強制的に、総額予算(~14年度から23年度までで)として36億円遠忌特別会計を賦課される門葉の気持ちと、余りにもかけはなれた見識ではないだろうか。



ハワイ別院で吉水講三総本部詠唱奉納

平成22年7月7日

6月25日浄土宗ハワイ別院で800年遠忌法要と合同詠唱奉納大会

◆現地時間6月25日午前9時半、ハワイホノルルの浄土宗別院で、吉水講三総本部(知恩院・増上寺・善導寺)合同法然上人800年大遠忌法要並びに詠唱奉納が厳修された。
今回の法要・奉納は、宗祖法然上人800年大遠忌奉賛知恩院吉水講創立60周年記念、増上寺吉水講創立30周年記念「ハワイ詠唱奉納の旅」と善導寺吉水講総本部も御協賛いただき、初めて三総本部合同の詠唱奉納大会が、ハワイ浄土宗別院で別院の800年大遠忌法要と奉賛し厳修されました。
800年大遠忌法要の導師には増上寺八木季生台下を迎え、役席には、知恩院執事長代理友田達祐大遠忌局長と善導寺能登原賢史執事長が。随喜席には、吉水祐光知山布教教務部長・蓮池光洋縁山教務部長・原源照ハワイ開教区総監・満仲諦雅知山吉水講理事長・イーアン北島ハワイ別院理事長が。陪席には、千野千葉教区長・廣瀬群馬教区長・立松三河教区長・児玉尾張教区長・徳倉伊勢教区長・岡田尾張教化団長・筧伊勢教化団長・松野岐阜教化団長・山本隆信知山吉水講副理事長と・小林秀彰・加藤良光・石川三雄・幸島正導・村上眞孝各師の宗会議員が登壇され厳かに勤められました。
少し休憩の後、初めての三総本部合同詠唱奉納が、晴れやかなハワイの空に、八木台下の御垂示の「お念佛の声する所、我が遺跡なり」の言葉の如く、太平洋の彼方での法然上人のお念佛や詠唱がこだましました。

 

6月26日ハワイ島浄土宗ヒロ明照院で開山百周年記念慶讃大法要と詠唱奉納大会

◆次の日、詠唱の旅一行は、3班に別れ、カウアイ島コロア浄土院開山百周年法要と、マウイ島ラハイナ浄土院での詠唱奉納と、ハワイ島ヒロ明照院の別れ、私は、現地時間6月26日午前9時半、ハワイ島浄土宗ヒロ明照院で「開山百周年記念慶讃大法要と詠唱奉納大会」に参加奉納させて頂きました。
ヒロ明照院では、鎌倉光明寺宮林昭彦台下の御導師を賜り、ヒロ明照院のメンバー(檀信徒)と共に開山百周年をお祝い致しました。
法要後、席をナニマウガーデンに移し、地元の大歓迎と暖かい交流パーティのひと時を過ごし、締め括りを盆ダンスで忘れられない夜になりました。
ヒロ明照院の宮嵜潤心上人ともご挨拶し、当HPも見ているとの事、ワールドワイドな交流を果たせました。

 





知恩院北川内局発足

平成22年5月28日

5月25日新内局に辞令伝達式

◆5月25日午後2時、知恩院古経堂において北川新執事長の内局へ辞令が下された。
新内局の顔ぶれは、以下の通り。

   執事長・おてつぎ運動本部長
       北川 一有 師  東京
   執 事
       小泉 顕雄 師  京都
   守廟長
       菅原 達孝 師  京都
   法務部長
        南  忠信 師  京都
   布教教務部長
       吉水 裕光 師  東京
   総務部長
       貴田 善澄 師  兵庫
   財務部長
       倉井 正則 師  富山
   内持部長
       西浦 道哉 師  大阪
   おてつぎ運動推進(副本)部長
       鵜飼 義昭 師  静岡
   元祖法然上人八百年大遠忌事務局長
       友田 達祐 師  静岡
   元祖法然上人八百年大遠忌事務局部長
       秦  博文 師  大阪
   元祖法然上人八百年大遠忌事務局部長
       眞泉 善章 師  滋賀
   元祖法然上人八百年大遠忌事務局部長・文化財保存局長
       前田 昌信 師  京都
   執事長公室長兼人権啓発室長
       鶴野 重雄 師  滋賀
   統括企画室長
       安藤 光宣 師  長崎
                                 執事長以下15名

北川新執事長は、27日記者会見し、(以下京都新聞より)
来年の法然上人800年大遠忌に向け、意気込みを語った。
北川氏は「大遠忌が目前に迫り、一致団結して努めたい。厳しい時代だからこそ、念佛の信仰、道場としての知恩院の力を発揮しなければならない」と話した。
また、不況の影響から大遠忌の関連事業を精査し、檀信徒や拝観者の宿泊施設「和順会館」の建て替えと参道整備を優先し、博物館建設は先延ばしにする方針を示した。  (以上京都新聞から)



知山執事長に北川師

平成22年5月15日,7月7日写真追記

知恩院佐藤諦学執事長の後任に東京 北川一有 師(85歳)

◆5月14日総本山知恩院執事長が就任されました。6日の臨時顧問会で、選出され、坪井俊映猊下の御指名を受け、ご寺族等とも相談され14日受諾就任された。
北川新執事長は、鵜飼執事長が提唱された「おてつぎ運動」の初代おてつぎ部長(おてつぎ副本部長・護持信徒部部長、本部長は執事長)に就任された、知恩院生え抜きの御仁で、愛山護法の熱き思いを語る、唯一の新執事長です。



知山執事長辞職願い

平成22年4月26日

知恩院佐藤諦学執事長が辞表提出

◆法然上人御忌会が終わった4月26日午前中より開催されていた、顧問小委員会(和順会館建築関係の委員会)に、辞表を提出した。
今後の予定では5月連休明けに、顧問会を開き、新執事長の選任が為される予定



知恩院内局の動向

平成22年4月18日

知恩院執事長の進退に動きが有る情報が入っている


第99次定期宗議会報告

平成22年3月15日・4月18日補足

3月定期予算宗会は、噛み合わない質疑と不備に終わる

◆3月2日(火)〜5日(金)までの4日間を会期とし、第99次定期宗議会が開催された。
一般質問者は、偶数ブロック2名・奇数ブロック1名とされ、総勢12名が通告質問に立った。
前議会の混乱から、通告質問は、端的に質疑応答するようにと、議員運営委員会を通じ徹底されたが、質疑が噛み合わなく質問者も内局の返答も議論と云う所まで行かなかった感が有ります。
全体的には、総長の今後のビジョンを示して欲しいと云う観点の質問が多く、私も総長の思いを質した。
総長就任1年が経ち、里見総長のビジョンで新しい法規や改正の提案が有るやに思われたが、通常の会計予算案と、法規は3案。その内の宗議会議員選挙制度検討委員会は法規特別委員会で委員に突き上げられ取り下げ撤回が為された。
その他の法規も敬弔及び扶助規程も修正。若き総長は不動の姿勢をとっている。
ただ、来期の9月宗会には多数の議案を予定していると言明されたが、新しい議案が通ることやら、又、通っても法然上人大遠忌には到底効果も無いだろう。余りにも直前すぎるからであります。
又、総本山知恩院への質問も多く聞かれた今議会だった様です。私も仮称「新和順会館」の質問をし、宍戸遠忌部長と質疑を交しました。
2日目の4時からの、第5ブロック富山教区倉井正則議員からの通告質問で、以前の宗務総長選挙にかかわる、本尊前の授受問題では、里見総長は98次宗会の議事録どうりとの発言ばかりで、最後には「記憶にございません」と云う様な田中角栄ばりの発言まで飛び出した。
私は、田中総理大臣が国の最高議決機関で、国の宰相ともあろう者が、「記憶にありません」と言った時から、日本人は「恥じを知る」を失い、現代の無節操な世の中になったと思っています。
我が浄土宗も、「和合の浄土宗」が泥沼の政争から、「崩壊の浄土宗」に落ちていく懸念を感じます。

◆各ブロックからの一般質問(通告質問)は。

第9ブロック 石原信正 議員
 1、宗祖法然上人800年大遠忌を1年後に控えて宗務総長並びに祖山執事長の所信を問う
 2、宗祖法然上人800年大遠忌事業と遠忌後の宗門の取り組みについて
 3、宗立・宗門学校の振興、活性化について
第1ブロック 赤平法導 議員
 1、宗祖法然上人800年大遠忌について
  ○共生運動とおてつぎ運動は、同じではないか?
 2、浄土宗の将来の展望について
 3、門主・門跡の住居建設について
第6ブロック 土方了哉 議員
 1、昨年の第98次定期宗議会が停滞し混乱した事について
   @総長は宗政とはどの様に有るべきと考えておられるのですか?
   A総長は今回の事を、浄土宗門葉はどの様に思っていると考えておられるのですか?
    総長の答え⇒一生懸命やっているが新しい法規や草案を出すに至っていない、
                  九月宗会には沢山の法案を提出する段取りです。
 2、総本山知恩院「新和順会館」(仮称)について
   ・現代の工事進捗状況と業務委託契約はどうなったのですか?
    知恩院宍戸遠忌部長の答え⇒工事は着々と進んでいる。契約は東急ホテルと建築終了までの契約は済んでいるが、
                           今後、会館運営の指導を契約する予定。
    私からの再質問⇒今後、修学旅行も誘致するのか?
    宍戸部長⇒勿論誘致します。
    再質問⇒それでは数年前から大人数の予約を請けると言うことは、檀信徒が宿泊出来ないのでは?
    宍戸部長⇒それが懸案で、思案する所です。
第8ブロック 加用雅愛 議員
 1、宗祖法然上人800年大遠忌事業について
   @宗立研修センターについて
   A広報戦略推進事業について
 2、宗宝保護審議会の答申について
第3ブロック 新谷仁海 議員
 1、宗祖法然上人800年大遠忌について
   @大遠忌 無事円成について
   A宗立研修センター設立について
   B予算の未執行について
 2、財団法人 浄土宗報恩明照会について
   @一宗の関わり方について
   A今後の方向性について
   B各種事業と交付金について
第7ブロック 山本正廣 議員
 1、宗議会について
   @宗議会議員選挙規程について
   A宗議会運営について
 2、審議会・委員会について
   @教区長会議における人権同和室長の発言について
   A法制審議会委員の「辞表を促す」公文書について
 3、玉桂寺阿弥陀如来立像について
   @大遠忌・大遠忌後の取り扱いについて
   A胎内納入品はどうなる
 4、地震対策について
   @ハイチ地震に対する対応は?
   A激甚災害時の宗務庁内の対応は?
第2ブロック 和田典雄 議員
 1、本堂庫裏建築に伴なう資金貸付について
 2、中山間地及び地方の小規模寺院の今後のあり方について
 3、宗祖法然上人800年大遠忌記念事業について
   @歌「いのちの理由」が浸透していない
   A「法然共生」周知の具体策は?
   B配布のエコバックの目的と意義
 4、宗門の中長期ビジョンについて
第4ブロック 加藤良光 議員
 1、カルト問題について
 2、『浄土宝暦』について
 3、総・大本山の紋章について
第8ブロック 池田正顯 議員
 1、浄土宗布教師会について
 2、自殺死・無縁死に対しての一宗の対応について
第5ブロック 倉井正則 議員
 1、第89次臨時宗議会の総長選挙にかかる本尊前について
 2、里見内局の事業実績とその自己批判を問う
第4ブロック 木村昭玄 議員
 1、兼務寺院と無住寺院の今後の展望と対策について
 2、尼僧教師後援会について
 3、宗立研修施設建設構想について
第6ブロック 武田和清 議員
 1、宗祖法然上人800年大遠忌記念事業と801年以後の教化について
 2、第98次定期宗議会について
 3、宗議会の議事録について
                        以上12名が一般通告質問に臨んだ





第99次定期宗議会提出議案

平成22年2月6日

3月2日より4日間開催される第99次定期宗議会の議案が提出された

◆3月定期宗議会は平成22年度の予算を中心とした議案が提出されています。
提出議案
  議案第1号 ~22年度一般会計経常部・歳入歳出予算の件
  議案第2号 ~22年度通常課金等級割一箇の金額を定める件
  議案第3号 ~22年度通常課金等均等割りの金額を定める件
  議案第4号〜議案第9号 ~22年度特別会計教学福祉奨励資金(基本資金部・運用資金部)
          宗立宗門関係学校助成金積み立て資金(基本資金部・運用資金部)
          浄土宗共済会(基本資金部・運用資金部)の各歳入歳出予算の件
  議案第10号〜議案第11号 ~22年度宗門子弟養成資金関係
  議案第12号〜議案第14号 ~22年度特別会計「出版事業・平衡資金・災害復興資金」の歳入歳出予算の件
  議案第15号 ~22年度特別会計宗祖法然上人八百年大遠忌事業歳入歳出予算の件
  議案第16号 ~22年度宗祖法然上人八百年大遠忌特別課金の金額を定める件
  議案第17号 ~22年度損失回復資金歳入歳出予算の件
  議案第18号 ~21年度特別会計浄土宗出版事業歳入歳出補正予算の件
  議案第19号 ~21年度特別会計宗祖法然上人八百年大遠忌事業歳入歳出補正予算の件
  議案第20号 宗議会議員選挙制度検討委員会規程(宗規第  号)制定の件
  議案第21号 慶弔及び扶助規程(宗規第96号)改正の件
                                        以上
★以上21の議案が、2月3日に私に送られてきた提出議案の概要です。
    下記に説明すると。(○番号は議案番号を表す)

@一般会計歳入歳出総額、19億1488万2000円、の案件A通常課金等級割1箇の金額2万6千円(昨年より値上げ等無し)を定める案件。等級割は寺院等級に合わせ箇数が決めれれていますが、(たとえば、50等は3.5箇、40等は11箇、30等は22箇、20等は62箇等)1箇の金額を決めます。B通常課金均等割6千円(昨年より値上げ等無し)を定める案件。均等割は寺院等級に合わせ個数が決めれれていますが、均等割は1ヶ寺にいくらと決められています。C〜Hの特別会計は、教学福祉奨励資金は教学振興や学術研究に使われ。宗門宗立学校助成は学校の振興助成・運営資金の貸付資金。浄土宗共済会は建物共済・福祉共済に分かれ。寺院火災・天災時の給付や教師及び寺族の死亡時の弔慰金や70歳満期(延長可)時に支給される資金等の、各歳入歳出予算の案件I〜J宗門子弟養成を図り学資の援助・貸与の収支K〜M出版事業・平衡資金・災害復興資金の歳入歳出予算の案件。平衡資金とは、一般には予備費にあたる。N大遠忌事業の収支予算O大遠忌特別課金を、等級割一箇9千円にする案件P七億円事件の損失回復の資金Q出版事業補正の案件R大遠忌事業、21年度補正予算。S宗議会議員選挙制度の問題点を検討する委員会を作る議案。21号議案は、慶弔費等改定の議案

以上が、今回提出された議案ですが、ほとんどが通常の歳入歳出予算議案であり、新しく提出された議案は、宗会議員選挙を検討していく為の新規定のみの案件です。
里見新総長が、選出され1年、若い新総長の下、浄土宗が新しく変わって行く期待感の中、何も新しい改革がなされない。又、現内局の立案能力が無い事が証明された様な物で、それどころか、議会での反対意見が出ないように無難な案件のみ提出されている事は、内局が行政的に宗を引っ張って行く手腕のなさを露呈している様な物です。
前回の議会の質疑応答の後始末も出来ておらず、今回も混乱の宗議会が予想されます。
門葉から「議会は何をやっているのだ」と云う声をよくお聞きいたします。一議員として誠に申し訳ありません。どうか、御意見のメールを頂きたいと思います。

■メール■<daityoji@geisya.or.jp>

議会は2日午前9時より開会、午前中は開会行事、午後より一般質問になる予定。是非傍聴して下さい。又、東京宗務庁でも、同時テレビ中継にて、宗会の模様が傍聴できます。




最近の宗務関係の状況

平成21年12月4日(9日改)

11月17日「9月定期宗議会」再開議会閉会

◆9月29日に召集されました、第98次定期宗議会は、11月17日の延長議会が再開され、法規特別委員会で、第5号議案「危機管理規程制定の件」と第8号議案「浄土門主・法主退任慰労金規程改正の件」2件を取り下げ。第7号議案「浄土宗布教師会規程改正の件」を否決し、決算関係の議案は、総て可決して閉会しまました。

滋賀教区選出の鶴野議員の懲戒処分を減免

◆12月1日付けで、宗務総長からの減免申告により、鶴野議員への懲戒処分の期間が、7ヶ月減免され、平成21年12月16日までとなった。

近畿ブロック六教区教区長名で、宗会議長に意見書

◆12月2日近畿6教区の教区長名で、最近の宗務・議会の混乱を憂う意見書が、宗議会議長宛に提出された。

村上眞孝法制審議会委員に進退伺い

◆11月20日付けで、総長公室より、伊勢教区選出村上眞孝議員が務める「法制審議会委員」の継続の存意を確かめる公文書が自坊に送付された。
これは、過日の宗議会で総長不信任案の動議を村上議員が提出した事から、法制審議会は総長よりの委嘱なので進退を伺ったとの文面。
その後、訂正したいとの風聞も聞かれるが、送付された事は事実の様だ。
その事から、村上議員は審議会を欠席するなど、又、他の審議委員にも動揺が見られ、法制審議会は混乱した。今後の成り行きを見て行きたい。

★この様な混乱が、伝え聞かれる昨今の宗務庁は、内外共に混乱を招いているようです。
 宗議会とは、「法然上人のお念佛の弘通」「浄土宗各機関の運用と促進」「門葉の育成・発展の高揚」「檀信徒への布教と指針」を目的とし、法規・会計の最高議決機関と有るはずが。
政争の場となり、役職の争奪と為っている事に、議員として、誠に申し訳なく思っています。

下記に、今宗議会各ブロック別通告質問(質問順)を列記します。

第7ブロック 貴田善澄 議員
 1、教区檀信徒会について
 2、功績点付加細則について
 3、法然上人大遠忌記念事業について
 4、玉桂寺阿弥陀如来請来について
第2ブロック 小林秀彰 議員
 1、社会貢献について。
 2、新型インフルエンザに対し一宗としての対策について。
 3、裁判員制度について。
第9ブロック 安藤光宣 議員
 1、一宗法要の定義と導師について。
 2、遠忌事業について。
 3、法式のあり方について。
第1ブロック 谷地玄雅 議員
 1、学校法人教育資団(佛教教育資団)について。
  (1)かって事務所は東京にあったというが現在は?
  (2)委員会の付帯事項三項について
    @「浄土宗」の名称が除かれた理由
    A「浄土宗」を入れた法人名に再変更を求める件
    B寄付行為の改正について本宗に協議を求める件
  (3)直轄から関係法人になった事に対する交付金について
  (4)学校法人に貸与の土地の権利の件
  (5)現内局は名称を元に戻す考えが有るか?
 2、会議中の請暇願いについて
 3、海外開教について
第5ブロック 石川堯晃 議員
 1、二十一世紀を見通した浄土宗と宗政のあるべき姿について
 2、執務方針にもとづいた具体的な施策と行動の仕方について
 3、門葉の意見調査実施の見通しとそのとりまとめについて
 4、監正審議会の審決の効力の発生について
第3ブロック 加藤昌康 議員
 1、情報の共有化について
 2、特別会計の整理・統合について
         〜不要なものを廃止する〜
 3、地域における宗の社会貢献について
 4、浄光会について
第8ブロック 中村在徹 議員
 1、立石家に関して
 2、北米開教区最終報告書に関して
 3、監正審議会に関して
第6ブロック 川中光教 議員
 1、法然上人八〇〇年大遠忌について。
 2、浄土宗の選挙非違行為懲戒について。
第4ブロック 淺野義光議員
 1、法然上人浄土宗において「児童虐待問題への取組み事業推進」の是非を問う
 2、宗議会議員の懲戒処分について
 3、総本山知恩院大遠忌法要において、特に法式面への提言
第9ブロック 貴田英昭 議員
 1、浄土宗の国政選挙について。
 2、過疎地寺院の救済対策について

以上9名による一般質問(通告質問)がなされました。




知恩院佐藤内局の人事

平成21年11月5日

佐藤諦学執事長が執事の差し替え

◆総本山知恩院の人事異動があった。6日に辞令伝達が行われる
 移動は、布教教務部長 安井 良道 師 奈良教区と、おてつぎ部長 神田眞晃 師 大阪教区、公室長 貴田 善澄 師 兵庫教区 が辞任。
 就任は、おてつぎ部長に鵜飼 義昭 師 静岡教区より新任。布教教務部長には遠忌部長の 吉水 裕光 師が兼任、公室長には 小泉 顕雄 遠忌局長が兼任の移動があった。
◆今回の人事異動は、暫定的なものらしいと聞いている。大遠忌を直前の人事異動に、事務職員は困惑を示し、多数の企画・立案等に支障をきたす可能性も含んでいる。
又、大阪・兵庫・奈良を代表する意味の有る近畿各地の執事が辞任更迭された事に、今後 各教区の首長は理由の所存を問う事となりそうだ。
大遠忌を1年半前に、宗務庁・議会の混乱に続く、総本山の突然の更迭人事に、浄土宗の行方を心配するのは、門葉の衆目の一致する所だと思います。




第98次定期宗議会の行方

平成21年10月12日

九月宗議会は「暫時休憩」議会

◆はじめに、第98次定期宗議会は、閉会しておらず、今も休憩中で有ります。一旦帰宅し来年の1月30日まで120日間会期は延長されております。(会議規則に1回だけ会期の延長を認めている。その為 再度参集し審議することとなっている。回帰延長は1度のみなので、次回三月宗会直前までの最長期日の延長としている)11月17日(火)に再度召集され議案採決が行われる。
なので、今まで議会で発言された文言等も訂正される可能性が示唆されるので、ごの議会の報告は、確定した事案と議会運営の進行具合を「定期宗議会の行方」と題しお知らせするものである事を、承知して頂きたい。
その為HP更新が大変遅くなりました事、お詫び申し上げます。

◆9月29日(火)午前9時より第98次定期宗議会が開催され、定例の開会各日程が進められた。大殿参拝で、過日遷化の滋賀教区選出蓮見議員の ご回向も勤めさせて頂きました。
開会はじめの鶴野宗議の請暇願いの承認を求める時点から、今期の議会の混乱を予期するように議会は空転し、一般通告質問までに多くの時間を費やした。通告質問中も内局の答弁が転々とし、「暫時休憩」が続き、予定の議会運営に支障をきたした。
後日、議会関係者から今期の議会は、「暫時休憩議会やなー」と揶揄される所以であります。
一般通告質問が終わった所で、村上真孝宗議から、総長の不信任決議案が出され、投票の結果、不信任案に、
賛成 29票 反対 37票で
宗務総長不信任案は否決された

◆この一連の動きは、現内局の反対勢力(以後野党と言う)が総長降ろしを謀る一方、一般質問戦での現内局の返答の不備・経験不足・不勉強が一連の空転を引き起こし野党の計略にはまった感がある。
しかし、投票の結果、野党の余りにも強引な総長降ろし工作や、露骨な政権交代を嫌った結果、逆に現総長を信任する形となった。
今回の不信任案提出は、宗議会始まって以来初めての事、浄土宗が混乱している事を露呈したものとなった。
今回の混乱は、遠忌前の大事な時、目先の政争にとらわれ、大事な法案等の審議がスムーズに成されず、浄土宗七千門葉や檀信徒に一番御迷惑をお掛けしている事を、私をはじめ議員は、自覚しなければいけないと思う。
大事な議案の検討・審議が御座なりになっている事を、11月17日の議会再開の財政特別委員会・法規特別委員会で心して臨みたいと思います。



知恩院和順会館建設の危惧

平成21年9月7日

浄財で建設の新和順会館(仮称)を運営委託の方針

◆9月1日(火)知恩院で行われた企画委員会で、大遠忌の状況が報告された。特に新和順会館(仮称)の建築関係・完成後の運営方法が概要で報告されたが、地上3階地下2階、今までの和順会館の機能は大きさは除きほぼ踏襲している。しかし、新会館には、おてつぎ運動本部事務所は設置されず、運営を運営協力事業者の第一候補として「東急ホテルズ」として策定に入った。
運営委託時の組織イメージとして、運営委員会を組織し、委員長に執事長、委員には執事2名・顧問会1名・総代会1名企画委員会1名と業務委託業者以上の7名としている。
しかし、総支配人の上司に知恩院からの事業部長が就任するが、総支配人・管理主任・客室主任等は、企業からの出向社員としている所から、実際の運営は企業からの指示で対応する事になるのではないでしょうか?
大遠忌で勧募頂いた、浄財で建設し、土地は勿論知恩院の土地。おてつぎ奉仕団・御忌会・吉水講大会等と知恩院の行事で使用する事は出来ても、そこに格安に設定される出あろうが、使用料や宿泊料が発生する。
勿論、業務委託すると云っても、会館全体は観光等の宿泊者にも営業する所から、賃貸料は、かなりな収入が知恩院に頂けると思うが、その契約の決定も今後開かれる運営委員会で検討されるとの事。
和順会館は、信徒会館で有ります。浄土宗檀信徒の総合宿泊施設として教化活動の拠点として、おてつぎ本部が設置され、ありがたい知恩院の建物の一部として活用されるのでしょうか?  軒を貸して母屋を取られると危惧するのは、私だけでしょうか?  下記に各界の皆様の御意見を記します。

   
◆今までの和順会館の収益は年間5000万円の赤字と聞くが、宿泊冥加料として頂いてる分を加算すると黒字と聞く。元来布教活動には、出費が付き物、やがて形を替えてお寺に頂ける物、それが寺院の運営の根本である。
◆約33億の建築費用は、檀信徒様から頂いたもの、土地を建物を提供し賃貸料を頂き今後の運営にあたるとは、「株式会社知恩院」ではないか?
◆おてつぎ運動本部が設置されないのは、会館が信徒会館の様をなさない。
◆宿泊料も今まで以上になれば、檀信徒が泊まりづらくなるであろうし、企業としても一定の収益を希望するはず、檀信徒は割引がされるだろうが、おてつぎ奉仕団の参加冥加料も今後値上げされるのだろうか?
◆遠忌後職員余剰が懸念されているが、会館運営は逆ではないか?
◆もし仮に賃貸する場合でも、契約料はいくらにするのか・家賃はいくらか・建物の減価償却は何年と考えているのか? 又、それを考慮するノウハウを持っているのか? 疑問が多い。
◆運営会社が檀信徒を顧客と考えているのでは、人集めも知恩院がしてくれる様に。

以上余り良い意見は聞かれませんでした。
私も以前、大学卒業後すぐに知恩院に奉職し、おてつぎ本部に配属されました。その時のおてつぎ部長は白川宣秀上人でした。白川部長は、「おてつぎは、布教の部署だからいっぱいお金は要ります、いっぱい要りますがそれは形が変わって納骨やご回向に本山へ賜ることが出来ます。大いに布教にお金を使って下さい」と仰いました。又、当時の鵜飼執事長も同じ教化方針で布教に邁進されておられたのを思い出します。



第98次定期宗議会提出議案

平成21年9月2日

9月定期宗議会 提出議案送付される

◆9月29日(火)より4日の会期で第98次定期宗議会が開催される。各宗議会議員に送付された提出議案は下記のとうり。
9月定期決算宗会は決算宗会になります。提出された議案は、以下10議案です。

 第1号議案
   平成20年度一般会計及び各特別会計の決算の承認を求める件
 第2号議案
   平成21年度一般会計経常部歳入歳出補正予算の件
 第3号議案
   平成21年度特別会計平衡資金歳入歳出補正予算の件
 第4号議案
   「浄土宗二十一世紀劈頭宣言」(宗規第  号)制定の件
 第5号議案
   危機管理規程(宗規第  号)制定の件
 第6号議案
   処務及び職制に関する規程(宗規第1号)改正の件
 第7号議案
   浄土宗布教師会規程(宗規第65号)改正の件
 第8号議案
   浄土門主・法主退任慰労金規程(宗規第68号)改正の件
 第9号議案
   宗祖法然上人八百年大遠忌規程(宗規第101号)改正の件
 第10号議案
   文書管理規程(宗規第122号)改正の件

以上10の議案が提出されている。下記に説明すると。(○番号は議案番号を表す)

@一般会計歳入総額、19億7103万9990円、歳出総額、18億5741万7452円、決算上の余剰金は、1億1362万2538円となる。A一般会計歳入出補正で1556万4000円の増額補正。会計は帳簿上赤字を出す音が出来ないので、予算立てしたものを補正変更するB積立金に関して1円から1000万円の増額補正C「浄土宗二十一世紀劈頭宣言」を宗規に規程する為D本宗危機管理に対応するため宗規を制定する為E社会国際局所管の「法律相談に関する業務」を総務局所管に移管する為F布教師会会員を本宗教師のみにする議案G浄土門主・法主退任慰労金関連と犒労金の制定に関する議案H宗祖法然上人八百年大遠忌規程にメッセージ・シンボル盛込む為I本宗の公文書に劈頭宣言等を入れる為

以上の案件が上程され、今回の宗会で論議される。



滋賀選出鶴野宗議、議員の職務停止

平成21年6月17日

鶴野宗議、懲戒処分され停権1年3ヶ月

◆宗務庁総務局は、~21年5月29日付けで、中村康雅宗議会議長に対し、滋賀教区選出宗議会議員 鶴野 重雄 (神崎組浄栄寺)を懲戒処分した旨、報告されました。(処分決定書の提出)
懲戒処分の種類は停権有期1年3ヶ月とし、宗議会議員の職務停止と期間中の選挙権・被選挙権を停止するとの事。
懲戒処分の期間は、~21年4月17日から、~22年7月16日まえとし、その間の宗会職務は停止されるが、宗議を失職するものではない。
この事は、~19年の宗議会選挙に於いて、宗議会規定 第66条 金品の供与をして選挙人を誘導したことによる停権処分が科せられた。当時、滋賀教区は、議員定数4名のところ、5名の立候補が有り、選挙戦が熾烈をきわめてた教区で、本尊前を受け取った否で、得票が動いたとされる。
しかし結果は、現役宗務総長を抑え、鶴野議員がトップ当選した。
これにより、選挙長(教区長)以下数名が連名で、鶴野議員を監正に訴えていた。その結果が、議長に報告され処分を受けると云う事ですが。
今後、滋賀教区の他の候補も同様の事案が有ると、鶴野陣営が証拠を握っているとも、噂され、今後「泥沼化」が懸念される。又、一部他教区にも同様の「悪しき慣例」が有る事も、問題が総宗会議員にも課せられた今後の選挙規程の改案に影響しそうです。




里見法雄新総長の評価

平成21年4月16日

1月14日総長就任から100日

◆1月の臨時宗議会で、宗務総長に選出された里見法雄宗務総長が就任し、100日。米国の大統領も就任100日間は、マスコミなど関係者が、痛烈な批判などは控えると聞いています。
我が浄土宗の宗務最高執行機関の首長、「宗務総長」に就任されて100日が今月22日に来ますが、3月の定期宗議会を自らの問題発言で紛糾させるなど、醜聞や又、若い総長を迎え、期待や賛美の声も聞こえてくる。
地元の門中寺院住職や教区役職者・各本山関係・宗務関係・業界マスコミ関係など、各界から聞いた話を、報告させて頂きます。

 ○総長が一般新聞などにも取り上げられて、若返りの浄土宗のイメージが紹介されて、良い効果を生んでいる。
 ○宗務職員からも、気さくな・身近な総長で親しみやすいと聞いている。
 ○浄土宗教育資団の名称変更(浄土宗の名前が消えた*新名称佛教教育学園)を、
   理事会で先頭に立ち反対し、固持した姿勢は立派な事である。
 ○宗議会での通告質問等に対し、誠意ある返答をするよう各局長に通達し、前向きな返答が見られた。
 ○幼児虐待防止を訴えるのは、間違いではないが、そんな一角の問題ではなく、
   今は遠忌を中心とした宗門大挙の取り組みを進めて頂きたい。
 ○虐待防止に取り組むなら、問題発言等でも判る様に、自身もっと勉強されては?
 ○幼児虐待の問題は、浄土宗として如何対処の方向が有るのか、どの機関が担当するのか、
   解決方法の具体的手段の構想は構築されているのか?
 ○1月23日の浄光会(浄土宗関係の国会議員等との会)総会で挨拶し、議員から失笑を受けた。
   総長の立場を考慮して欲しい。
 ○各種会合で挨拶されているが、もう少し何故・どんな立場で呼ばれているか、考えて発言して欲しい。
 ○内局やブレーンともっと協議をして、参考意見を聞くように。又、ブレーンは総長の発言などに注意しないのか?
 ○マスコミなど発言には、もっと一宗の総長としての立場を考えて欲しい。


◆総体的には、一部若い僧侶や、宗務の事を知らない方面には、好印象の部分も聞かれるが、中枢機関に近づくほど「困っている」発言が聞こえてくる。又、他宗からも揶揄されるような言葉も聴かれたり、9月定期宗議会を控えて、正に燻って来た感が有るのは、深読み過ぎるのでしょうか?



第97次定期宗議会報告

平成21年3月10日

3月定期予算宗会は総長の発言で紛糾

◆3月3日(火)〜6日(金)までの4日間を会期とし、第97次定期宗議会が開催された。
今期の宗議会は、4日間と云う事で、一般質問者は、各ブロック1名とされ、又、第9ブロック(九州ブロック)からの質問者は無く、総勢8名が通告質問に立った。
通常の予算審議と云う事で先のHPでも紹介したように、政争となる案件は、なさそうに思えたが、業界紙にも書かれていた様に、「何も議案が無い時には、それ以外の問題で荒れる」という予測が的中した。
総長の児童虐待防止への取り組みから、各所で発言をされているが、その発言を巡って、総長の断定的な発言が問題となった。
最終的には、発言内容に認識不足が有ったと陳謝し、4日間の会期を終了した。
一般会計歳入歳出とも総額、19億0553万1000円(一部修正)。通常課金1箇2万6000円、均等割り6000円を決めた。その他、特別会計も議案とうり可決した。法規関係では、学校法人浄土宗教育資団の名称変更に伴い、教育学事規程の変更が議論されたが、法人の違う理事会で決まったことなので、名称改正の案件は可決するが、総長より、「学校法人佛教教育学園」理事長に対し「浄土宗」の名称が消された事に関する要望書の提出を求めている。

◆各ブロックからの一般質問(通告質問)は。

第5ブロック 山川正道 議員
 1、浄土宗平和協会の組織拡充について
 2、災害救援窓口の一本化について
 3、(仮称)「内局法制室」の設置について
 4、被包括団体(宗門寺院)の危機管理について
第2ブロック 武内良憲 議員
 1、被着法服・被着の特例について
 2、浄土宗共済会規定について
 3、宗祖法然上人800年大遠忌事業について
 4、公金不正流用事件について
第6ブロック 土方了哉 議員
 1、誌公帽子のデザインについて
   ・宗教界のクールビズを採用できないか?
 2、広報誌について
   ・説明責任の為にも「広報」の復刊を。
 3、課金等の削減について
   ・金融危機から寺院も疲弊している。
 4、教師養成道場について
   ・現場を見て欲しい、指導員の意見を取り入れて。
第7ブロック 神田眞晃 議員
 1、宗祖法然上人800年大遠忌一宗法要について
 2、おてつぎ運動の挙宗化について
第3ブロック 大野逸雄 議員
 1、乳幼児虐待問題の撲滅について
 2、教師の再教育について
 3、北米開教区の問題について
第1ブロック 橋清海 議員
 1、宗務総長の活動方針について
 2、元宗務庁職員による7億余円の公金不正流用について
 3、宗祖法然上人800年大遠忌事業の見直しについて
 4、合同当初の申し合わせ事項について
 5、大正大学における宗乗教育について
第4ブロック 横井睦尚 議員
 1、浄土宗共済会規定について
 2、浄土宗教師養成制度について
 3、宗祖法然上人800年大遠忌記念事業について
 4、おてつぎ運動代議員会における宗務総長の発言について
 5、吉水会について
第8ブロック 加藤善雄 議員
 1、中央等級審査会、地方等級審査会のあり方について
 2、第95次定期宗議会に第8ブロックから出された請願の対応について
 3、北米開教区問題について
                        以上8名が一般通告質問に臨んだ





第97次定期宗議会提出議案

平成21年2月21日

3月3日より4日間開催される第97次定期宗議会の議案が提出されました

◆新内局による初めての宗議会「3月定期宗議会」は、予算を中心とし、通常の予算や法規(宗規・宗令)改正がなされる。
今回、議会日程が4ヶ日間とこれまでより1日間短縮されたことから、一般通告質問は各ブロック1名と決められました。与野党交代と云う事で、質問戦に白熱した質問戦が繰り広げられる事でしょう。

提出議案
  議案第1号 ~21年度一般会計経常部・歳入歳出予算の件
  議案第2号 ~21年度通常課金等級割一箇の金額を定める件
  議案第3号 ~21年度通常課金等均等割りの金額を定める件
  議案第4号〜議案第9号 ~21年度特別会計教学福祉奨励資金・宗立宗門関係学校助成金積み立て資金
            浄土宗共済会の各歳入歳出(各基本資金部・運用資金部)予算の件
  議案第10号〜議案第11号 ~21年度宗門子弟養成資金関係
  議案第12号〜議案第14号 ~21年度出版事業・平衡資金・災害復興資金の歳入歳出予算の件
  議案第15号〜議案第16号 ~21年度宗祖法然上人八百年大遠忌事業並びに特別課金関連
  議案第17号 ~21年度特別会計損失回復資金歳入歳出予算の件
  議案第18号 寺院等級に関する制度検討委員会規程制定の件
  議案第19号 教育学事規程改正の件
  議案第20号 共済審議会規程改正の件
  議案第21号 浄土門主代行に関する規程改正の件
                                                         以上
★以上21の議案が、私に送られてきた提出議案の概要です。
    下記に説明すると。(○番号は議案番号を表す)

@一般会計歳入歳出とも総額、19億0553万1000円、の案件A通常課金等級割1箇の金額2万6千円を定める案件。B通常課金均等割6千円を定める案件。均等割は寺院等級に合わせ箇数が決めれれていますが、均等割は1ヶ寺にいくらと決められています。C〜H教学福祉奨励資金は教学振興や学術研究に使われ。宗門宗立学校助成は学校の振興助成・運営資金の貸付等。浄土宗共済会は建物共済・福祉共済に分かれ。寺院火災・天災時の給付や教師及び寺族の死亡時の弔慰金や70歳満期(延長可)時に支給される資金の、各歳入歳出I〜J宗門子弟養成を図り学資の援助・貸与の収支K〜M出版事業・平衡資金・災害復興資金の歳入歳出予算の案件。平衡資金とは、一般には予備費にあたる。N〜O八〇〇年大遠忌関連の予算と特別課金の金額の件ですが、内局が代わった今期も、予定通り1ヶ箇数、千円を上乗せし、九千円とした。P七億円事件の損失回復資金の予算案Q1月の臨時宗議会で取り下げになった寺院等級審査会の制度を見直す検討委員会を作る案件R宗門高校東山学園が、浄土宗教育資団に合併する為の改正S共済会の代表名称を宗務総長から、会長に改める案。(21)浄土門主猊下の職務の代行と代理を明記する規程案
                                                        以上

◆今回の予算案等は新内局になったばかりの為、独自色は出ていませんが、会期当日どの様な関連質問が出、会議がどの様に為るかは、油断の許さない状況です。



里見法雄内局が発足

平成21年2月3日

1月21日(水)里見内局の認証式

浄土門主 坪井猊下より認証辞令伝達があった
◆1月21日(水)総本山知恩院古経堂において、里見内局の認証式がありました。新内局の面々は、

 宗務総長(代表役員) 大阪教区泉北組正念寺 里見法雄 師 53歳(宗会四期)
 総務局長(責任役員) 出雲教区松江組東林寺 安井昭雄 師 65歳(宗会四期)
 教学局長(責任役員) 奈良教区第三組善福寺  桂 大瀛 師 66歳(宗会四期)
 財務局長(責任役員) 福岡教区小倉組寶典寺 吉水光慈 師 68歳(宗会三期)
 社会国際局(責任役員)兼社会福祉推進事務局長
               神奈川教区港南組大運寺 里見嘉嗣 師 60歳(宗会四期)
 文化局長(責任役員)  東京教区弘南組専心寺 柴村堯海 師 67歳(宗会二期)
 総長公室長       山形教区東北上組稱念寺  井澤隆明 師 59歳(宗会二期)
 人権同和室長      京都教区一条組清蓮寺 伊藤喬淳 師 72歳(宗会三期)
 宗祖法然上人800年大遠忌事務局長
               石川教区犀川組法船寺 光成範道 師 60歳(宗会五期留任)

以上が新しく認証された、内局の面々ですが、3月4日より始まる定期宗議会までに、21年度予算を再編成する時間が無く、新体制の本領発揮は、一年後の22年度予算案から独自色が発揮できるのではないでしょうか。しかし、各宗教業界紙にインタビューなどの発言を、見ていると、やはり、発言等に斬新な意見が伺えます。

各種委員会など多忙な為、新内局のHPアップ遅れました。ご勘弁下さい。



第96次臨時宗議会報告

平成21年1月15日

新宗務総長に里見法雄師を選出

◆平成21年1月14日(水)9時より、旧臘8日に宗務庁にて行われた総長辞意を受け、第96次臨時宗議会が開催されました。
議案は既にご報告通りの、増上寺法主台下の推戴に掛かる、特別慶弔費の補正ですが、10時半補正予算成立後、稲岡宗務総長より辞表が中村議長に提出され、可決。午前11時15分より候補者の受付が開始された。
午後0時15分受付が締め切られ、業界誌にも書かれていた様に、

 岡山教区 松本眞岳 議員 79歳 4期目
 大阪教区 里見法雄 議員 53歳 4期目 の2議員の総長選になった。

各候補推薦人は。
里見法雄師
渡邊正歓(代表推薦演説)、時田敏孝、橋清海、大島良彦、柴村堯海、大野逸雄、鈴木研治、加藤昌康、井澤隆明、桂大瀛、安藤光宣、貴田英昭、安井昭雄、加藤善雄、近江隆寛の各師

松本眞岳師
中村在徹(代表推薦演説)、石川三雄、江藤英賢、加用雅愛、木村弘文、山本正廣、山川正道、鶴野重雄、石川堯晃、木村昭玄、横井睦尚、加藤良光、塩竃義明、古野英樹、幸島正導の各師

推薦演説、許諾演説の後、投票となった。
開票の結果 投票総数69票(熊谷師欠席)
 里見師 32 票
 松本師 30 票
 無効    7 票(内白票4票)
以上の得票で、
 大阪教区選出宗議会議員(4期目)
泉北組正念寺 里見法雄 師(53歳)が宗務総長に選出されました。


現内局派候補が敗れたことにより、今後内局の刷新、遠忌予算等の見直しなど、今後の政局に大きな変革がなされる事となりました。
組局は後日発表になる予定(日時未定)。勿論顔ぶれなども未定、後日の報告を待たれたし。
3月3日(火)より定期予算宗議会が開催されます。現状より変革を望んだ宗議会、今後の変革への展開を期待していきたいと思います。



新年のご挨拶と現況

平成21年1月11日

新年あけましておめでとう御座います。旧年中も当HP、皆様にご愛読、誠に有難うございます、本年も何卒宜しく、お願いいたします。

宗務近況ニュース

◆平成20年12月8日に宗務庁での記者会見で稲岡宗務総長が辞意を表明された事で、第96次臨時宗議会が平成21年1月14日に招集されました。
議案は、現況1号議案だけで、一般会計経常部歳出補正予算の案件です。増上寺法主台下、遷化と就任に対し遷化弔慰金と晋山式祝金の特別慶弔費を250万円増額補正すると云う議案です。
但し、総長が辞意を表明されて居りますので開会中に総長より辞表が提出され新総長が選出される、予定です。
一部各派議員より、政争をしている時期ではないと、調整がなされた様ですが、結局。
発起人、石川三雄・江藤英賢・加用雅愛・木村弘文・中村在徹・山本正廣、各議員より「松本眞岳総長を実現する会」と、
発起人、熊谷靖彦・柴村堯海、各議員より「里見法雄議員を宗務総長に推す宗政刷新の会」より私に、ご案内がありました。
と言う事から、今回の総長選は、
 岡山教区 松本眞岳 議員 79歳 4期目
 大阪教区 里見法雄 議員 53歳 4期目
の一騎打ちの形相になった。
確かに、法然上人800年大遠忌を2年後に於いて、政争を演じている場合ではないのだが、ここ数年来の宗務行政の混乱は、終末的な段階として本年を迎えたと云っていいのではと思う。
私も、京都教区から選出され、70名の議員の一人として、浄土宗門葉に何て説明すれば、言い訳すれば良いのか、言葉が選べない。
世界的な恐慌から、日本経済も混乱し、寺院運営にも過酷な時代がやってくるであろう時に、宗の最高議決機関は、混乱している。申し訳ありません、このHPを通じ報告させて頂く事しか出来なくて。努力いたします。



大阪高裁、公金不正流用事件の判決

平成20年12月10日

辮カ被告、懲役6年の判決

◆平成18年6月に発覚した公金不正流用事件で、平成19年11月29日に逮捕、起訴された辮カ義文被告(元宗務庁職員・懲戒解雇・僧籍削除)に12月10日、控訴審において懲役6年の実刑判決が大阪高等裁判所で言い渡され、結審した旨、宗務庁議会事務局より報告がありました。



稲岡康純宗務総長突然の辞意表明

平成20年12月8日

12月8日宗務庁で稲岡宗務総長記者会見

◆平成20年12月8日3時より、宗務庁第2会議室にて記者会見が行われ、宗務総長が記者たちに、「妻の病状が悪く、自宅介護の必要があるため」総長を辞任する事を表明した。
会見では、先ごろより病状が悪く、娘に介護を依頼等してきたが、無理もあり公務にも支障がある為、「今後総長職を辞し、自宅介護に専念したい」と、説明した。
北米開教区問題も解決し、公金不正流用事件も目途がついて来たので、本年が終わるこの機に辞意を表明との事。12月3日の増上寺八木御法主台下認証式後、意を決めたとの事。その後公室長等に伝えたとの事。
来年1月14日に(水)に臨時宗議会を招集し正式に議会承認を得、議長に辞表を提出する。宗議会議員の進退には触れず、議員は続ける模様。

                   宗務庁で記者会見の模様

各界の反応
 ●永く苦慮してこられた事を思うと、致し方無い事と思う。
 ●自宅介護と云う現代の問題に、総長らしく誠意を持って。稲岡師らしい。
 ●自ら総長に成られたのだから、任期最後までして欲しい。
 ●総長は公人であるので、自宅介護は理由にならない。
 ●総長辞任なら、宗会議員も辞職すべきだ。
各界より緊急な辞意の為、疑問や残念の声が聞かれた。
今後1月14日の臨時宗議会で、新総長が選出され、総長指名により、内局が任命される。それまでは、現内局が職務に当たる。



増上寺法主台下に八木季生師

平成20年11月21日

大本山増上寺法主推戴委員会で八木季生師を推戴

◆平成20年11月21日、東京宗務庁にて第3回法主推戴委員会が開催された。委員会では東京教区豊島組一行院住職 八木季生(やぎきしょう)師を推戴、大本山増上寺第八十八世法主台下に21日付けで就任された。
昭和4年東京生まれの79歳。昭和25年に宗戒両脈を受け、27年文京区千石の名刹一行院の住職を拝命される、現在布教師としてご活躍、東京教区教化団長・増上寺布教会長・増上寺教監を歴任、平成7年から11年まで浄土宗東京事務所長を務め、現在は浄土宗総合研究所運営委員長、大本山増上寺布教師会顧問などで活躍中。信任厚く、拝まれるお人柄と、内外より期待されておられます。





第95次定期宗議会報告

平成20年10月6日

9月定期予算宗会は、一部「取り下げ・継続審議」に

◆9月30日(火)より10月2日(木)を会期とし第95次定期宗議会が開催された。平成十九年度一般会計及び各特別会計の決算は、
   歳入決算総額 19億4219万3128円
   歳出決算総額 18億3082万3117円
   決算上余剰金  1億1136万9951円で承認可決された。
平成20年度一般会計の補正案が二号議案に提出されていたが、これは、北米開教区訴訟調停にかかる費用25万ドル相当の支出に対する補正です。
その他宗紋が、前定期宗議会(3月宗会)において、三河教区選出の加藤議員よりの指摘で、不備な点を今議会で改正。
蕊(しべ)は7本、葯(やく)は点(中空ではない)に改められた



第14号議案で提出されていた、東京教区の課金報奨金9月22日まで延長の議案は、内局より議案取り下げ撤回されました。
又、寺院等級審査規程改正案は、議論錯綜し継続審議とされ、継続特別委員会の設置がなされました。
この様な、今後の重要議案が議会通過されなかったことは、内局の牽引力が、失墜していると見る議員も多く、又、古参の宗務職員課長が退職してしまい、議会運営に支障をきたしている懸念があります。
しかし、内局は、事務職員の混乱を棚上げし、宗会後、10月の定期人事異動で、ほとんどの課長職を移動した。今後の職務遂行に支障が出るのでは?心配しているのは私だけだろうか?

◆各ブロック別通告質問(質問順)
第3ブロック 問川良元 議員
 1、伝法について
 2、教師養成道場について
 3、宗本一体について
第7ブロック 里見法雄 議員
 1、宗祖法然上人八〇〇年大遠忌法要表白について
 2、稲岡宗務総長の監正審議会への申告書について
 3、宗議会一般質問の受付について
第8ブロック 古野英樹 議員
 1、過疎地域寺院について
 (1)過疎地域寺院への具体策について
 (2)寺院等級と一宗課金の変更について
 2、伝宗伝戒道場開筵時期の変更について
第1ブロック 寺井考嗣 議員
 1、災害義捐金について
 2、総・大本山の勧募依頼について
 3、「法然共生」メッセージシンボルについて
第6ブロック 桂 大瀛 議員
 1、門葉の声について
 2、宗祖法然上人八〇〇年大遠忌記念事業、宗立研修センターの建設準備について
 3、今後も北米開教区と北米開教区本院について
第5ブロック 蓮見昌之 議員
 1、監正審議会規定(宗規第九〇号)に伴う問題について
 (1)審決の執行等の諸問題について
 (2)監正審議会の申告についての問題について
第4ブロック 幸島正導 議員
 1、浄土宗共済会規定改正について
 2、尼僧寺院の後継者の問題点について
 3、第十一次寺院等級審査について
 4、平成二〇年六月の内局改造について
 5、宗務総長選挙規定の推薦人について
第2ブロック 宮澤一成 議員
 1、公金不正流用事件及び北米開教区訴訟に対する今後の当局の対応について
 (1)宗政の透明化について
 (2)財務事務の近代化と監査機能の確立と透明化について
 (3)宗務庁の東京事務の簡素化と印鑑行政の見直しについて
 (4)宗政の行政改革
 (5)公金流用事件で長野教区より提出の申し入れ書について
 2、合同当初の申合せ事項の取扱いについて
第9ブロック 貴田英昭 議員
 1、浄土宗の国政選挙について
 2、過疎地寺院の救済対策について

 以上9名による一般質問(通告質問)がなされました。


第95次定期宗議会事前予想

平成20年9月29日

9月定期予算宗会の行方は?

◆9月30日(火)〜10月2日(木)までの3日間を会期とし、第95次定期宗議会が開催されます。
今期の宗議会は、提出議案には大きな問題点はなさそうに見えるが、第14号議案の有り方や中央等級審査会の今後の進め方に一石投じるだろう。
東京教区の宗費(一宗課金)決定に付、中央等級審査会と東京教区地方等級審査会の異議申し立ての件は、業界新聞等で、ご存知だと思いますが、8月末までであった報奨金を東京教区のみ完納期日を9月22日までと変更することの承認だが、議案としての承認を議会に求める事の是非を問題にしている。
又、滋賀教区での宗議会選挙に関する監正審議会の裁定を総長が決定通知を出さないと聞いている。
申告に総長も名を連ね、未だ送達しないのは、通告質問の種に成るのでは?
又、北米開教区問題の有志宗会議員の渡米に際し、総長が自粛を要請した経緯が、監正審議会に申告されたことに対する抗議も、推測とはっきり総長が回答していることも、議会での応戦を拝聴したい。
この事からも、今議会は、提出議題には平穏でも、総長自身の進退をも揺るがす論戦になるのでは?
現に、第5ブロック−蓮見議員、第6ブロック−桂議員,第7ブロック−里見法雄議員の通告質問議員も確定し、当日に思案を練っていると思います。




大本山増上寺成田台下御遷化

平成20年9月6日

大本山増上寺成田有恒法主台下 御遷化

◆平成20年9月6日午後5時12分、大本山増上寺法主 成田有恒台下が御遷化された。
体調不良から、一昨年より病気療養中の成田有恒増上寺第87世(筆名、寺内大吉)、6日午後5時12分心不全により遷化されました。大正10年東京世田谷区生まれの満86歳、昭和19年東京教区玉川組大吉寺前住職(平成13年退任)。

 天蓮社大僧正超譽上人英阿大吉有恒大和尚(吉は下が長い)  荘厳浄土



平成13年より大本山増上寺第87世法主に就任、大正10年10月6日生まれ。平成3年に宗務総長に選ばれ8年にわたり宗政の舵をとられた。昭和35年上半期、「はぐれ念佛」で直木賞を受賞、競輪やキックボクシングの解説でも、日本中に知れ渡り、有名人の一面も有る文筆家でも有ります。 全日本佛教会副会長・日本ペンクラブ名誉会員
哀悼の意を表します。  南無阿弥陀仏

通夜 9月9日18時、密葬儀 9月10日13時、何れも会処は 増上寺光摂殿
本葬儀は 11月4日(火)午後2時より、大本山増上寺 大殿本堂にて楠美執事長が喪主にて営まれます。



第95次定期宗議会提出議案

平成20年9月2日

9月定期宗議会提出議案送付される

◆9月30日(火)より3日の会期で第95次定期宗議会が開催されるにあたり、提出議案が各宗議会議員に送付された。この宗議会は、9月定期決算宗会だが、提出された議案は、以下14議案のとうりです。

 第1号議案
   平成19年度一般会計及び各特別会計の決算の承認を求める件
 第2号議案
   平成20年度一般会計経常部歳入歳出補正予算の件
 第3号議案
   平成20年度特別会計浄土宗出版事業歳入歳出補正予算の件
 第4号議案
   平成20年度特別会計平衡資金歳入歳出補正予算の件
 第5号議案
   平成20年度特別会計宗祖法然上人八百年大遠忌事業歳入歳出補正の件
 第6号議案
   浄土宗宗綱改正の件
 第7号議案
   報酬並びに給与等審議会規程(宗規第  号)制定の件
 第8号議案
   教区に関する規程(宗規第64号)改正の件
 第9号議案
   寺院及び教会規程(宗規第6号)改正の件
 第10号議案
   詠唱規程(宗規第30号)改正の件
 第11号議案
   寺院等級審査規程(宗規第69号)改正の件
 第12号議案
   公印規程(宗規第118号)改正の件
 第13号議案
   基本財産の変更の承認を求める件
 第14号議案
   一宗課金報奨金取り扱いについて承認を求める件

以上14の議案が提出されている。下記に説明すると。(○番号は議案番号を表す)

@一般会計歳入総額、19億4219万3128円、歳出総額、18億3082万3177円、決算上の余剰金は、1億1136万9951円となる。A北米訴訟に伴う調停費用等の歳入出補正で6761万円の増額補正。会計は帳簿上赤字を出す音が出来ないので、3月宗会で予算立てしたものを補正変更するB浄土宗寺院名鑑出版に関しての1555万2千円の増額補正C北米訴訟の調停費用他の費用を平衡資金から出す為の2191万3千円増額補正。平衡資金とは予備費にあたる、各予算の増減を捻出する為の資金D遠忌事業から210万円減額補正E本年3月宗会で三河加藤議員より指摘のあった宗紋の間違いを正す議案F給与等に関する審議会規程を新しく制定する議案G「寺院等級地方審査」を「教区寺院等級審査」に名称変更の議案H8号議案に関連しての変更点I詠唱委員会に詠唱指導者協議会を設置する議案J寺院等級審査規程の変更K規程中の文言の変更L沖縄袋中園の土地の地目・地積の変更M東京教区の課金報奨金の期限を9月22日まで延長する議案。

以上の案件が上程され、今回の宗会で論議される。


稲岡内局改造

平成20年6月4日

6月4日(水)第三次稲岡内局の認証式

浄土門主 坪井猊下より認証辞令伝達があった
◆6月4日(水)午前10時半、総本山知恩院において、第三次稲岡内局の認証式がありました。新内局の面々は、

 宗務総長(代表役員) 滋賀教区愛知組善哲院 稲岡康純 師(宗会四期留任)
 総務局長(責任役員) 兵庫教区 灘 組光明寺 小栗賢亮 師(宗会三期留任)
 教学局長(責任役員) 東京教区豊島組法蔵寺 岡本宣丈 師(宗会外移嘱)
 財務局長(責任役員) 富山教区新川組法伝寺 倉井正則 師(宗会二期新任)
 社会国際局(責任役員)兼社会福祉推進事務局長
               大阪教区東摂組乗雲寺 田中信道 師(宗会二期留任)
 文化局長(責任役員)  青森教区弘南組貞昌寺 赤平法導 師(宗会三期新任)
 総長公室長       奈良教区第八組 奥 院  川中光教 師(宗会三期移嘱)
 人権同和室長      岐阜教区岐阜組本誓寺 淺野義光 師(宗会四期留任)
 宗祖法然上人800年大遠忌事務局長
               石川教区犀川組法船寺 光成範道 師(宗会四期移嘱)

 遠忌事務局長福岡教区小倉組寶典寺吉水光慈師、並びに、教学局長尾張教区城南組善導寺石川三雄師は辞任されました。

 以上の様に、内局が改造されました。


何故こうなったか!

平成20年5月26日

宗議会否決の真相

◆3月8日からの定期宗議会に於いて、遠忌関連の予算が否決され、19年度中に予算案が通過しなければ、事実上800年大遠忌が停滞してしまう事になり、大遠忌の継続が危ぶまれる事態になった件は、定期宗議会・臨時宗議会が過ぎてからも、各宗会議員の間でも「何故」この様に為ったのか、明確に分析が出来なかった。
少し時間が経過し、今から顧みて真相を推理するに、私意見ですが、1つの方向が見えてきたのではないかと考えています。
3月定期宗議会に提出された、遠忌関連の予算案は、確かに総予算の3分の1を占める箱物「研修センター」の建築が推進委員会から移行した中央実行委員会において先送りし、教育・教化法制委員会の審議待ちの状態であった。
しかし、先送りされた事から、遠忌予算を減額する手順や手続きに対し、否決判断を下した事は、内局の準備不足と説明責任を果たしていなかった。
又、この事態は、24名の新人議員が初めての議会に臨み、その中、予算及び財政特別委員会で否決された事は、筋道として常套のことで有った。
しかも、事後、内局は事態をこまねいて、何の手だてを講じていなかった。その為、本会議でも否決されると云う事態は、本来の課金の値下げと云う、浄土宗寺院門葉にとって歓迎される事柄であったはずが、手はずの不備から否決され。
又、臨時宗議会でも、減額案が元通り増額案に差し替えられると云う、矛盾を生んだ。
本来、歓迎される減額案が、内局の不備から結局、増額されるという、衆目の不一致を生んだ。
この事は、内局の時勢を読めない、KY「空気を読めない」閉塞感から起こったことであります。
減額が悪いのではなく、仕方・手順・配慮に欠けていた。臨時宗議会へ提出された案件も、元の増額案に戻しただけの二重の間違いを犯してしまった。現に臨時宗議会後、控室では元の減額案の方が良かった発言が聞こえた。
500万円の臨時宗議会費用を使い、内局も宗議会議員も全門葉も三方苦い思いをしている。
この失態の責任は執行部である内局に有る。
しかも、責任の所在を明確にせず、内局の責任者の更迭や交代も聞こえてこない。
6月1日は、宗務・知恩院共に、通常人事異動の絶好の好機であります。
再編成が無ければ九月の定期宗議会がまたしても混乱することを憂うのは、私だけでは無いはずです。



中村康隆名誉門主御遷化

平成20年5月8日

総本山知恩院第86世門跡 名誉門主中村康隆大僧正 御遷化

◆平成20年5月8日午前10時45分、総本山知恩院第86世門跡 名誉門主中村康隆大僧正が御遷化されました。十念
明治39年4月生まれの満102歳、静岡教区清水組實相寺前住職。


「弌蓮社大僧正心譽上人念阿淨業康隆大和尚」




中村康隆大僧正は、大正大学学長・東京芝大本山増上寺法主を経て、平成5年(1993年)より浄土宗総本山知恩院門跡第86世、浄土門主に就任。4期目の途中肢体不調により、平成19年1月25日任期満了を待たず、辞意の表明をされ、名誉門主になられた。

   通 夜   5月11日7時 實相寺に於いて
   實相寺葬 5月12日正午 實相寺に於いて
   本 葬   6月11日1時 総本山知恩院御影堂に於いて



第94次臨時宗議会報告

平成20年3月30日

注目の臨時宗議会は1日で終結

◆3月4日からの定期宗議会に於いて、否決された、宗祖法然上人八百年大遠忌関連3議案が、年度内に通過しなければ、4月1日より執行不能になり、大遠忌関連事業が頓挫する事となるため、春季彼岸明け、年度内ギリギリの3月25日午前9時集合で、第94次臨時宗議会が開催されました。
遠忌関係だけではなく、平成20年度一宗課金の徴収にも関係する為、今回の臨時宗議会は、切羽詰まったものとなった。

今回の議案内容は
 議案第一号
 特別会計宗祖法然上人八百年大遠忌事業収入支出総予算変更の件
議案第二号
 平成二十年度特別会計宗祖法然上人八百年大遠忌事業歳入歳出予算の件
議案第三号
 平成二十年度宗祖法然上人八百年大遠忌特別課金の金額を定める件
議案第四号
 平成十九年度一般会計経常部歳出補正予算の件

◆議案一号は、先の定期宗議会で遠忌事業からハコ物と呼ばれている教師再教育修養センター(仮称)が、平成23年大遠忌迄に建設が無理な様なので、総額より削除した事が否決の根拠になった事から、復活し、事業費用を精査し倹約しながら進める様、予算変更された。
◆議案第二号と三号は関連し、前号の修養センターの費用の為、単年度予算の変更と等級割り一箇を8000円にする議案です。
◆議案第四号は、毎年定期宗議会開催の費用とは別に、臨時宗議会の予算も計上されているが、一回の臨時宗議会は先年11月に新宗会議員による新正副議長・総長選出臨時宗議会に使われた。今回の臨時宗議会は、予定されたものではなく、急遽二回目の臨時宗議会が開催されたので、450万円の増額が補正された。
四議案とも賛成多数で可決し、4月より執行される。
◆今回の臨時宗議会終了直前に、滋賀の蓮見議員より、今回の臨時宗議会開催にあたって内局の責任を指摘し、対処する様、要望として発言がありました。



第93次定期宗議会報告

平成20年3月8日

3月定期予算宗会は大波乱で終わる

◆3月4日(火)〜8日(土)までの5日間を会期とし、第93次定期宗議会が開催された。
今期の宗議会は、公金不正流用事件や北米開教区訴訟問題など、重要な問題が未解決のまま審議に入ったが、両事件とも、今までの議会で論議され一応、警察への逮捕や、北米裁判の決着目途が付いた所から、焦点の定まらない宗会になる憶測が流れた。
実際、通告質問の内容も、各多岐に亘る項目が通知された。(下段参照)
しかし、通告一般質問中も、関連質問の中、八百年大遠忌事業の減額の提示手続きや、各事業推進委員会から中央実行委員会への移行方法への不満から、提出議案の内、「~20年度宗祖法然上人八百年大遠忌事業関連の16号〜18号」議案が、「予算及び財政特別委員会」で挙手少数で否決されると云う大番狂わせの事態になった。
当局は、事前の準備や根回しも講じず、特別委員会での修正案も出されず、否決されると云う事態を招いた。
最終日8日の午前の本会議でも、否決のまま、本会議を終了し定期宗議会は閉会した。
今後、この年度内に大遠忌分の平成20年度予算を、通過させなければ、八百年事業が完全停止・大事態を招く。その為、議会終了後、議員運営委員会が長時間にわたり。審議・運営方法を協議した。
年度内3月25日(火)に臨時宗議会を開催し遠忌関連の予算を訂正再提出するようです。
しかし、この様な失態を招いた内局の責任追及は、逃れられないのでは無いだろうか。今後の内局の出方や、一部、内局不信任決議の提出の動きにも、臨時宗議会の開催期間が影響してくる様です。

◆各ブロックからの一般質問(通告質問)は。
第6ブロック 塩竃義明 議員
 1、高齢化の尼僧問題について
 2、寺院等級変化にみる寺院設立・合併・解散等の問題
第5ブロック 山川正道 議員
 1、寺院等級審査規程の抜本的改正について
 2、宗議会議員選挙規程の見直しについて
第2ブロック 杉山俊明 議員
 1、浄土宗布教師会のあり方について
 2、常任布教師について
 3、社会福祉事業推進の現況と振興策について
第3ブロック 宮林雄彦 議員
 1、宗祖法然上人800年大遠忌事業について
 2、宗務庁 東京の活性化について
第4ブロック 加藤良光 議員
 1、浄土宗21世紀劈頭宣言について
 2、浄土宗宗紋について
 3、教師養成制度について
 4、総本山知恩院について
第6ブロック 土方了哉 議員
 1、浄土宗吉水講の今後の展開について
 2、教師養成道場の実施状況は
 3、総本山知恩院・増上寺の伝法について
 4、宗祖法然上人800年大遠忌事業の件
第8ブロック 加用雅愛 議員
 1、日本国憲法第9条遵守について
 2、危機管理体制の構築について
 3、クリチバ日伯寺開基支援について
 4、教師養成道場の改正問題について
 5、法然上人25霊場について
第9ブロック 安藤光宣 議員
 1、開教について
 2、過疎地寺院対策について
 3、浄土宗芸術家協会の活用について
第8ブロック 池田正顯 議員
 1、開教区における開教使の身分保障と処遇の改善について
 2、浄土宗の自殺対策について
第5ブロック 蓮見昌之 議員
 1、公金不正流用事件の問題に関する件について
 2、北米開教区の訴訟問題について
 3、平成19年度の伝宗伝戒道場について
 4、一宗としての大遠忌事業について
 5、宗務総長選挙規程の疑義について
第1ブロック 時田敏孝 議員
 1、公金不正流用事件について
 2、浄土宗檀信徒会の組織拡充について
 3、旧名越派本山專称寺の復興について
第7ブロック 里見法雄 議員
 1、公金不正流用事件について
 2、北米開教区訴訟についての現況報告について
 3、構造改革検討委員会について
 4、監正審議会について
第9ブロック 福冨覺成 議員
 1、公金不正流用事件について
 2、宗本一体について
                        以上13名が一般通告質問に臨んだ





第93次定期宗議会提出議案

平成20年2月12日

3月4日より5日間開催される第93次定期宗議会の議案が提出された

◆3月議会は予算を中心とした定期宗議会が、9月には決算を中心にした定期宗議会として開催されますが、今期の3月定期宗議会では、通常の予算や法規(宗規・宗令)の改正を中心に特記される議案は、今のところ提出されていない。
一般通告質問による質疑応答が、活発にされるとの観測です。
提出議案
  議案第1号 ~20年度一般会計経常部・歳入歳出予算の件
  議案第2号 ~20年度通常課金等級割一箇の金額を定める件
  議案第3号 ~20年度通常課金等均等割りの金額を定める件
  議案第4号〜議案第9号 ~20年度特別会計教学福祉奨励資金・宗立宗門関係学校助成金積み立て資金
            浄土宗共済会の各歳入歳出(各基本資金部・運用資金部)予算の件
  議案第10号〜議案第11号 ~20年度宗門子弟養成資金関係
  議案第12号〜議案第14号 ~20年度出版事業・災害復興資金・平衡資金の歳入歳出予算の件
  議案第15号 ~20年度損失回復資金歳入歳出予算の件
  議案第16号〜議案第18号 ~20年度宗祖法然上人八百年大遠忌事業関連
  議案第19号〜議案第21号 ~19年度一般会計経常部・災害救援復興資金・八百年事業の
            各歳入歳出補正予算の件
  議案第22号 処務及び職制に関する規程改正の件
  議案第23号 災害復興互助規程改正の件
  議案第24号 財務規程改正の件
  議案第25号 布教師養成講座規定改正の件
  議案第26号 浄土宗共済会規程改正の件
  議案第27号 一般職の職員の賃金に関する規程改正の件
  議案第28号 監査会規程改正の件
  議案第29号 宗宝保護規程改正の件
  議案第30号 宗祖法然上人八百年大遠忌規程改正の件
  議案第31号 会計処理規程改正の件
  議案第32号 新潟県中越沖地震被災寺院の復興支援に関する実施計画変更の件
                                        以上
★以上32の議案が、2月9日に私に送られてきた提出議案の概要です。
    下記に説明すると。(○番号は議案番号を表す)

@一般会計歳入総額、19億3399万8000円、歳出総額、19億3399万8000円、の案件A通常課金等級割1箇の金額2万6千円を定める案件。等級割は寺院等級に合わせ箇数が決めれれていますが、(たとえば、50等は3.5箇、40等は11箇、30等は22箇、20等は62箇等)1箇の金額を決めます。B通常課金均等割6千円を定める案件。均等割は寺院等級に合わせ個数が決めれれていますが、均等割は1ヶ寺にいくらと決められています。C〜H教学福祉奨励資金は教学振興や学術研究に使われ。宗門宗立学校助成は学校の振興助成・運営資金の貸付等。浄土宗共済会は建物共済・福祉共済に分かれ。寺院火災・天災時の給付や教師及び寺族の死亡時の弔慰金や70歳満期(延長可)時に支給される資金の、各歳入歳出I〜J宗門子弟養成を図り学資の援助・貸与の収支K〜M出版事業・災害復興資金・平衡資金の歳入歳出予算の案件。平衡資金とは、一般には予備費にあたる。N七億円事件の損失回復の資金R〜21号は、19年度補正予算。24号は決算書を宗報に掲載公示の規程。27号は扶養家族の委細を決める規程改正。29号は宗の宝、宗宝の所管を総務局から教学局に移行の案件。

以上、が提出議案の委細です。4日午前9時より開会、午前中は開会行事、午後より一般質問になる予定。是非傍聴して下さい。又、東京宗務庁でも、同時テレビ中継にて、宗会の模様が傍聴できます。




新年明けましておめでとうございます

平成20年1月1日

旧年中も当HP、皆様にご愛読誠に有難うございます、本年も何卒宜しく、お願いいたします。

宗務近況ニュース

◆年末、新執行部も発表され、第二次稲岡内局がスタートしました。各御寺院には、年末「宗報1月号」が発送され、御覧頂いたと思います。その中に、12月5日現在の各種委員会のメンバーが紹介されていると思いますが、この委員会の面々は、多くは11月22日の臨時宗議会の時、選出された委員と、宗報印刷の関係から、相違があります。既に委員が交代した委員会も有りますが、交代以前の委員会メンバーで紹介されたりもしています。800年大遠忌中央実行委員会などは、委員未定で掲載されています。
実質的に新内局での稼働は、本年より動き出すのではと考えています。
「宗報」と一緒に「LA訴訟について現況報告」が同封されていましたが、田中新社会国際局長の就任で事態の終結を期待するものです。
又、報告にも記載されていますが、現在のLA本院では以前のメンバーが多数復帰し各法要・行事に参加営まれているとの事、LAでのお念佛の灯火が絶えないよう祈念いたします。

次回定期宗会は、3月4日〜8日予定の「予算宗会」です。皆様のご意見、ご感想、ご要望をお聞かせ下さい。お待ちしています。
■メール■<daityoji@@geisya.or.jp>


 

第二次稲岡新内局発足

平成19年12月5日

12月5日(水)稲岡新内局の認証式

浄土門主 坪井猊下より認証辞令伝達があった
◆12月5日(水)午前10時半、総本山知恩院において、稲岡新内局の認証式があった。内局の面々は、
 宗務総長(代表役員) 滋賀教区愛知組善哲院 稲岡康純 師(宗会四期)
 総務局長(責任役員) 兵庫教区 灘 組光明寺 小栗賢亮 師(宗会三期)
 教学局長(責任役員) 尾張教区城南組善導寺 石川三雄 師(宗会三期)
 財務局長(責任役員) 奈良教区第八組 奥 院  川中光教 師(宗会三期)
 社会国際局(責任役員)兼社会福祉推進事務局長
               大阪教区東摂組乗雲寺 田中信道 師(宗会二期)
 文化局長(責任役員)  東京教区豊島組法蔵寺 岡本宣丈 師(宗会外)
 総長公室長       石川教区犀川組法船寺 光成範道 師(宗会四期)
 人権同和室長      岐阜教区岐阜組本誓寺 淺野義光 師(宗会四期)
 宗祖法然上人800年大遠忌事務局長
               福岡教区小倉組寶典寺 吉水光慈 師(宗会三期)

 以上の様に、任期平成23年までの間、就任する。


 

不正資金流用事件、犯人逮捕!

平成19年11月30日

11月29日午前8時45分浄土宗宗務庁資金着服容疑で辮カ義文を逮捕

◆11月29日(木)早朝7時49分京都府警捜査二課と東山署は元自坊横の自宅から捜査官に連れられ。京都府警本部にて、元宗務庁職員 辮カ義文(くわおぎぶん)が、8時45分逮捕される。浄土宗共済年金積立金から1億4700万円を着服した容疑。
宗務庁の被害総額は7億4500万円で、既に民事訴訟を起こしている、先物取引会社「コムテックス」が手数料として、約6億5000万円を受け取っている。
宗務庁では午前、東京・京都の宗務庁で職員常会を開き、職員に報告。
各総大本山・各教区教務所・全宗会議員にFAXで通知、総長のコメントを送付した。
午後1時より、京都宗務庁で稲岡宗務総長・公室長・財務局長列席の、記者会見を開いた。
近畿では、午前10時のニュース、正午・夕方・アンカーのニュースで事件を放映した。


新選良による臨時議会

平成19年11月22日

第92次臨時議会で、新正副議長、総長を選出する

◆11月20日(火)第92次臨時宗議会が開催され、新宗議会議長に静岡教区、實相寺 中村康雅師(宗会5期)を選出した。
20日午前9時に集合した、新人議員24名を含む、新選良は、宗務庁1階ロビーで個人写真を撮影した後、10時より松本眞岳長老議員が仮議長となり、議員紹介の後、宗議会議長の選挙となった。
議長職は立候補制をとっておらず、各陣営(与野党とは云えないが、陣営とも言い難い)ともいえる、現総長派からは、中村康雅議員を推すビラが撒かれ。又、鈴木派からは安井昭雄議員を推すビラが撒かれた。
又、前副議長の里見嘉嗣議員も第3ブロックよりの推薦の挨拶と共にビラを配布した。
正副議長は、議員の互選とし、過半数の得票を得た議員が議長に選出される。一回目の選挙で過半数を超えない場合は、1位2位での決選投票が行われる。
第一回の投票で、安井師 30票 中村師 21票 里見師 18票 稲岡康純師 1票 と過半数まで達せず、安井・中村 各師の決選投票となった。
第二回目の決選投票で、安井師中村師の票数が35票となった為、異例の抽選となった。古参の議員からもこの様な事は初めてとの事、仮議長より出された抽選で、中村康雅議員が、議長に選出された。
続いての、副議長の選挙では、鈴木陣営より推薦の 野上泰夫議員が稲岡陣営推薦の武田和清議員を抑え、副議長となった。
得票数は、野上師38票 武田師 29票 安井師 2票 里見師 1票 の結果。

 

午後からの総長選挙で現職稲岡康純師が再選
午後より大殿参拝、、記念写真の撮影の後、議場に於いて、開会式、坪井浄土門主の御垂示を賜り、新議長が答辞を申し述べた。
3時40分より総長選挙 候補者の届出の受付がなされ、4時10分の締め切りまでに、鈴木研治議員、稲岡康純現総長の立候補が確定した。
宗務総長は、議員の互選ではなく、浄土宗教師より選出される。但し、宗会議員15名の推薦が無ければ候補になれない規約になっている。

鈴木研治議員推薦人
熊谷靖彦(佐賀)、渡辺正歓(秋田)、時田俊孝(福島)、橋清海(宮城)
大島良彦(栃木)、宮沢一成(長野)、柴村堯海(東京)、蓮見昌之(滋賀)
里見法雄(大阪)、近江隆寛(石見)、中村在徹(愛媛)、加藤善雄(山口)
福富覚成(三州)、貴田英昭(熊本)、桂 大瀛(奈良) 

稲岡康純議員推薦人
倉井正則(富山)、江藤英賢(福井)、松本眞岳(岡山)、石原信正(福岡)
山本正広(和歌山)、小栗賢亮(兵庫)、石川三雄(尾張)、木村昭玄(三河)
木村弘文(京都)、塩竃義明(京都)、土方了哉(京都)、宮林雄彦(神奈川)
池田正顕(鳥取)、加藤良光(三河)、山川正道(滋賀)

候補者の報告、推薦の演説、許諾の演説を経、5時5分より、投票となり、
投票総数七十票中 有効投票69票、
稲岡康純師 38票 鈴木研治議員 31票で、滋賀教区選出 稲岡康純師(宗会4期)が再選された。




五選挙区で即日開票

平成19年10月21日

宗議会議員選挙、開票最終報告

◆10月20日(土)東京・福井・滋賀・兵庫・長崎の各選挙区で、選挙戦に突入していましたが、20日即日開票の結果、選挙戦になっていた、以下の議席が確定しました。
東京選挙区 定数6
 加藤 昌康 183票
 新谷 仁海 139票
 大野 逸雄 125票
 柴村 堯海 117票
 問川 良元 108票
 伊藤 眞成  93票
 落選 島ア 義宣 89票
福井選挙区 定数1
 江藤 英賢  44票
 落選 吉川 文雄 41票
滋賀選挙区 定数4
 鶴野 重雄 152票
 稲岡 康純 148票
 蓮見 昌之 107票
 山川 正道  74票
 落選 松平 智康 53票
兵庫選挙区 定数2
 小栗 賢亮 114票
 貴田 善澄  72票
 落選 田野島 孝道 69票
長崎選挙区 定数1
 安藤 光宣  87票
 落選 田中 勝宏 50票

以上の五選挙区で当落が決まり、11月20日招集の臨時宗議会に、他の選挙区での無選挙による新選良と、正副議長と新総長の選出に臨みます。



七億円事件、取引会社社員逮捕

平成19年10月20日

先物取引会社社員、詐欺容疑で東山署に逮捕される

◆10月18日(木)京都府警東山署は七億円事件の取引会社社員を詐欺容疑で逮捕した。
京都新聞10月19日付京都新聞三面記事より
浄土宗の元職員が業務上横領で京都府警に告訴された事件で、京都府警捜査二課と東山署は18日、元職員から金を騙し取ったとして、詐欺の疑いで、東京都世田谷区、先物取引会社社員小濱啓一容疑者(51歳)を逮捕した。
府警などの調べでは、2005年8月と12月の2回、当時、宗務庁の財務局課長補佐だった元職員をに原油の先物取引の投資を持ち掛け「元本保証で、1億円は確実に戻す」と嘘を言い、元職員が管理していた共済年金積立金の2千万円を騙し取った疑い。
府警によると、小濱容疑者は、騙し取った金を自宅のローンの返済に使ったと供述しているという。
この事件では、浄土宗が昨年9月、同宗の僧侶の加入する共済年金制度「浄土宗共済会」の積立金7億4500万円を使い込んだとして、元職員を業務上横領容疑で京都府警に告訴している。
府警は、元職員が積立金を先物取引会社との取引に使ったと見て、告訴事案についても捜査を進めている。
以上京都新聞記事より抜粋
関連の社員が逮捕されたことで、捜査や当該職員の逮捕も間近と見られる。



宗議会選挙速報

平成19年10月8日

全国66選挙区で任期満了(10月27日)に伴う宗議会議員選挙達示

◆9月12日選挙達示日の告示公布・選挙人名簿縦覧・名簿異議申し立て締め切り・10月2日選挙人名簿確定の手続きを経て、10月3日、全国66選挙区で議員立候補のが始まった。
3日間の立候補受付を過ぎ、5日17時、立候補が締め切られた。
立候補状況は、私、京都選挙区は、定数5名の所、5名の立候補で「投票を行わないこと」(無選挙)に内定。決定は10月20日当選人の決定で当選が確定する。
今後4年間、一期目の経験を基に、より一層努力・精進し、念佛興隆のため邁進させて頂きます。
注目の、滋賀選挙区は現職に、知恩院遠忌局元課長のT師が立候補、混戦の模様。
大阪の混乱も、泉南のO師が降りて4名の議員が内定、法善寺神田師が市内よりの松川師に代わり当選。
兵庫選挙区は、T師が組の決定を超え、立候補。教区内の問題に。
奈良選挙区・和歌山選挙区は、現職安定。長崎選挙区は現職深町師が直前の辞意、新人2名の激戦。。東京選挙区は現職4名が辞任、現職2名、新人5名の戦い。福井選挙区は現職・前職の淨山執事長(宗会現職)が選挙戦。   以上5選挙区で選挙戦がスタートしている。 ちなみに、宮城は一転無選挙になる。
宗議会議員確定は、20日の投票日に決まる。
11月20日に新選良による臨時宗議会が招集され、議長・副議長・宗務総長の順に選出がなされる。



九月宗議会報告

平成19年9月12日

9月6日(木)第91次定期宗議会開催

◆~19年9月6日(木)より3日の会期で第91次定期宗議会が開催された。冒頭の宗務総長~18年度事務報告に、報告書類として宗会議員宛ての総長名で「公金不正流用事件に関する報告」、又、総長宛ての弁護士笠原氏名での「報告書」コピーが開示された。又、この両報告は「宗報11月号」に掲載される。係争中であり、当HPでは報告しませんが、宗報11月号を御覧頂きたい。
又、北米開教区問題では、今まで1億5436万5153円の費用が掛かっており、今回の宗会で3700万円の追加が補正されたが、係争は、訴えられている関係から、引く事が出来なく、引けば負けてしまい、賠償請求が予想される。今後結審後、宗から賠償請求をかけろの声が聞こえた。
◆提案された各議案は「決算及び財政特別委員会」「法規特別委員会」に付託され、各委員会にて審議された。
決算及び財政特別委員会には、議案第1号・2号・14号が付託されたが、
一般会計経常部歳入歳出決算書
  歳 入 総 額 19億2632万5902円
  歳 出 総 額 18億1164万7716円
  決算上の余剰金 1億1467万8186円 が
おおむね了とし可決された。又、その他の議案も承認または可決すべきものと決した。
法規特別委員会は、第5号議案教育学事規程の改正案が難航し、理事長及び学校長は、教師資格を有する者が浄土門主の認証を受けると修正し、修正案及び修正部分を除く原案を可決した。
又第12号議案も新しく出来る中央実行委員会に宗会議員も委嘱される事と修正し、修正案及び修正部分を除く原案を可決した。
又、第7号10号も審議の上、修正案及び修正部分を除く原案を可決した。

各ブロックからの一般質問(通告質問)は。

第5ブロック 土田慶也 議員
1、災害に対し、よりよい救済対策を考えて欲しい。
2、総本山知恩院のおてつぎ運動について
3、無住寺院対策はどのように進めているのか。
4、小寺院の後継者対策を考えて欲しい。
第8ブロック 近江隆寛 議員
1、浄土宗の力について(参議院選挙が終わり)
第6ブロック 武田和清 議員
1、今任期中に起きた2大事件の進捗状況について。
2、宗務総長挨拶の内「残任期間1年」と口癖のように発言されていましたが、宗綱何条を基に言われたのか。
3、教団の今後の展望について。
第7ブロック 山本正廣 議員
1、宗務庁職員の就業について。
2、浄土宗情報センター設立を。
3、機能的な災害対策を。
第3ブロック 小野静雄 議員
1、浄土宗と宗立・宗門関係学校との傾向と施策について。
2、公金不正流用事件について。
3、北米開教区問題について。
4、宗祖法然上人800年大遠忌事業について ーマスタープランについてー
第1ブロック 赤平法導 議員
1、公金不正流用事件について。
2、災害時における募金について。
3、御門主用住居の建設について
第4ブロック 石川三雄 議員
1、参議院議員選挙の結果と今後の国政への取り組み方について。
2、「宗本一体化」への取り組みについて。
3、明照会館の拡充について。
4、尼僧養成の新たな法式について。

以上7名による一般質問(通告質問)がなされた。



定例9月宗議会開催される

平成19年9月5日12日修正

第91次定期宗議会が開催される

◆明日9月6日(木)より3日の会期で第91次定期宗議会が開催される。此度の宗会は、9月定期決算宗会だが、宗会議員4年の任期満了に伴うところから、解散宗会とも呼ばれている。
通例は9月末に開催されるが、10月に行われる宗議会選挙の関係から、9月初旬に開催される。

提出された議案は、以下12議案のとうりです。

 第1号議案
   平成18年度一般会計及び各特別会計の決算の承認を求める件
 第2号議案
   平成19年度一般会計経常部歳入歳出補正予算の件
 第3号議案
   教区に関する規定(宗規第4号)改正の件
 第4号議案
   海外開教に関する規程(宗規第17号)改正の件
 第5号議案
   教育学事規程(宗規第24号)改正の件
 第6号議案
   僧侶分限規程(宗規第34号)改正の件
 第7号議案
   浄土宗共済会規程(宗規第54号)改正の件
 第8号議案
   浄土門主・法主退任慰労金規定(宗規第68号)改正の件
 第9号議案
   寺院等級審査規程(宗規第69号)改正の件
 第10号議案
   総合研究所規程(宗規第87号)改正の件
 第11号議案
   監査会規定(宗規第92号)改正の件
 第12号議案
   宗祖法然上人八百年大遠忌規程(宗規第111号)改正の件
 第13号議案
   新潟県中越沖地震被災寺院の復興支援に関する実施計画の件
 第14号議案
   ~19年度特別会計災害復興資金歳入歳出補正予算の件

以上14の議案が提出されている。下記に説明すると。(○番号は議案番号を表す)

@一般会計歳入総額、19億2632万5902円、歳出総額、18億1164万7716円、決算上の余剰金は、1億1467万8186円となる。A北米開教区訴訟に掛かる弁護士費用と、北米開教区70周年記念事業の補正予算、4617万8000円の増額となるB長崎教区と佐賀教区に於いて県単位の越境所属を認める件。離島ゆえの便宜処置。C開教区に「準開教使」を作り助教師を任命する為。D助教師養成を各宗門学校等で実施できるようにする。E開教区で開教総監主催の助教師養成講座を開催出来るようにする。F共済事業の基準日を4月1日にする件。G門法主の慰労金を死亡時ではなく辞任時にする。H地方等級審査委員を総長認証事項にする。I総合研究所の嘱託を、「研究スタッフ」に呼びかえる。Jこれまで決められていなかった監査基準を作る為。K八百年大遠忌局に中央実行委員会を設置する。LM新潟県中越沖地震被災寺院復興支援の為。

以上の案件が上程され、今回の宗会で論議される。


小泉顕雄師、知恩院遠忌事務局長に就任

平成19年9月1日

知山佐藤執事長、元参議院議員小泉師を遠忌事務局長に要請

◆知恩院の元祖法然上人八〇〇年大遠忌奉修事務局長に、七月の参議院選挙に落選の小泉顕雄師の就任が決まった。
本年当初より遠忌局長の就任の人選が取沙汰されていたが、決定を見ないまま、お盆に入った。
この度の小泉師の就任は、全国的な知名度と文部科学省での政務官当時の一宗への貢献度が大きいと云われている。
先日の九州での慰労会で三年後の参議院選挙立候補も話され、九州各地後援会はそのまま継続するとの話も聞かれる。
今後一層の活躍を祈念するものです。



小泉顕雄師参議院選敗退

平成19年8月5日

自民党大敗の余波で、小泉師参議員選挙で落選

◆7月29日投票日の参議院選挙で、浄土宗をはじめ各宗が応援していた浄土宗僧侶、京都教区寺院住職「小泉顕雄師」が比例区(旧全国区)で自民党当選35人中28位(得票総数70883票、前回は27名中20位まで当選、小泉師は18位で当選)で落選した。
昨日小泉師本人から携帯に電話が有り、「不徳の致す所」と謝罪と御礼の電話が有り、又、京都教区で比例区最高の得票(10475票、前回は全国142747票、京都11875票))を頂いた事はとても有り難かったとの事の連絡が有りました。
30日に宗務庁へ行き、各界より色々な意見を伺った。箇条書きしてみると。
 ○自民党の逆風の嵐に巻き込まれた。
 ○知恩院に事務所があれば。
 ○浄土宗の集票力が問われる。
 ○得票の少なさに驚いた。
 ○各宗支援といっても、宗派によって格差があった。
 ○政治に対し影響力が、無くなるのでは?
等、色々な意見が出たが、今後の動向を見て行きたいと思います。。



新潟県中越で震度6強の地震

平成19年7月16日

震度6強の中越沖地震

◆7月16日(月)午前10時13分新潟県柏崎市を中心する、震度6強の地震が発生。テレビで放映されているように、柏崎市を中心に大被害の報告がされている。浄土宗寺院も2ヶ寺が全壊、2ヶ寺が半壊との未確認情報。
全国浄土宗青年会のメーリングリストでは即座に柏崎から携帯電話の画像が送られており、素早い対応が図られている。しかも、今後の応援・ボランティア等の対応が図られる様です。
宗務庁東京事務所(担当は社会国際局)は海の日で休日だったが、職員が緊急出勤し、対応や情報収集に努めていた。今後、緊急の援助が必要になると思われる。7月30日に議員運営委員会、31日に宗会議員が多数集まる遠忌合同委員会が開催されるので、対応を協議したいと思います。


小泉顕雄師参議院再選をめざす

平成19年7月13日

小泉あきお(顕雄けんゆう)師、二期目となる参議院選挙(比例区)が公示される

◆7月12日(水)午前10時、大本山増上寺にて小泉師、二期目となる参議院選挙の出陣式が行われた。
増上寺黒本尊の御前で、楠美執事長の導師のもと、選挙関係者や東京教区の後援会幹事長の吉水師が列席し、選挙戦出陣式が行われた。境内の選挙カーの前で、後援会総連合会長の水谷幸正前宗務総長が檄を飛ばし、これからの選挙戦の第一声を飾った。
又、京都の華頂高校講堂でも午後6時より出陣式が行われ、京都選出の国会議員、伊吹文部科学大臣・谷垣元財務大臣・二之湯参議院議員・野中元幹事長などが応援の弁を振るった。
投票日は29日(日)開票は即日開票、当落判明は30日早朝になると思われる。




「黒谷金戒光明寺法主推戴委員会」開催される

平成19年6月20日

前坪井法主台下御上任に対する黒谷金戒光明寺法主推戴委員会が開催

◆6月20日(水)午後1時30分より、京都宗務庁にて大本山黒谷金戒光明寺法主推戴委員会が開催されました。
推戴されたのは兵庫教区武崎組願生寺高橋弘次師 受諾は7月1日を持って返答と、就任は後日、公式には7月1日よりとなる見込み、任期は7月1日より4年間。


高橋弘次師は1934年(昭和9年)神戸市生まれの72歳。佛教大学佛教学科卒、大谷大学大学院修士課程(仏教学専攻)修了。1991年文学博士。元佛教大学学長で知恩院浄土宗学研究所主任も歴任



大本山清浄華院執事長交代

平成19年6月20日

蓮見昌之執事長が退任、協議会にて吉川文雄師を選出

◆6月20日(水)午後3時より、大本山清浄華院の協議会が開催され、法主台下ご晋山により、執事長の改選が行われた、蓮見昌之執事長は以前より辞意を表明しており、即日協議会に於いて福井教区敦賀東組善妙寺吉川文雄師を推挙、7月1日付で執事長となる。



「黒谷金戒光明寺法主推戴委員会」告示される

平成19年5月29日

前坪井法主台下御上任に対する黒谷金戒光明寺法主推戴委員会の日程決まる

◆浄土門主坪井猊下が、黒谷金戒光明寺法主より御上任され、推戴委員会の開催が、御忌会をはさみ日程調整がなされていましたが、来る6月20日午後1時30分より、京都宗務庁にて開催が告示決定されました。
浄土宗宗規第89号 浄土門主・法主推戴規程第2条により、黒谷より御上任された日より60日以内に法主推戴の手続きを始めなければならなかったが、その期限が5月22日になっており、宗務庁より開催の期日伺いを黒谷に送付、手続きが始まりました。
日程の調整から6月の20日に法主推戴委員会が開催、その席で正副委員長が決まられるが、第7条2項により委員長は宗務総長が、副委員長が慣例により当該本山執事長があたると思われます。
御忌会をはさみ、日程的には遅れましたが、順調なる推戴を望むものです。



増上寺楠美執事長内局発足

平成19年5月24日

大本山増上寺の楠美執事長が内局人事を発表

◆前江口執事長遷化に伴い、残任期間が5月15日に満了した事から、(新)楠美知仁執事長が、16日付にて新内局を発足させた。
新内局の顔ぶれは。

   執事長
       楠美 知仁 師  青森 正覺寺 65歳
   教務部長
       蓮池 光洋 師  群馬 大蓮寺 宗会議員 64歳
   総務部長(旧庶務部名称変更)
       古橋 幸雄 師  東京 摂取院 66歳
   財務部長
       前田 孝雄 師  東京 龍源寺 65歳
   施設部長
       大澤 宗玄 師  東京 華厳寺 59歳
   法務部長
       石田 祐寛 師  埼玉 円心寺 64歳
   内侍長
       小野 静雄 師  東京 善光寺 宗会議員 64歳
   法然上人八百年御忌奉賛局部長
       田中 勝道 師  茨城 法輪寺 宗会議員 64歳

   前財務部長執事 大内匡郁 師 執事 筒井義定 師は辞任されました。



知恩院佐藤執事長内局改造

平成19年5月11日

知山の猊下就任に伴い、第二次佐藤内局人事を発表

◆平成19年5月11日午前、総本山知恩院職員常会において、佐藤執事長第二次改造内局辞令が渡され事の発表が成された。
新しく守廟長・人権啓発室長に出口芳演師 総務部長に遠忌事務局部長の安藤光宣師が、内侍部長に西浦道哉公室長が、おてつぎ部長には新しく大阪法善寺神田眞晃師が、八百年大遠忌事務局部長には新しく滋賀宍戸正和師が、公室長には総務部長の貴田善澄師が着任。
内侍部長の赤平法導師、おてつぎ部長の武田和清師、守廟長の角出誠堂師は退職されました。
以外の部長級人事は、異動なく再任された。




浄華院法主台下に伊藤唯眞師

平成19年4月2日

大本山清浄華院法主推戴委員会で伊藤唯眞師を推戴

◆平成19年3月30日午後3時より、京都宗務庁2F第三会議室にて第2回法主推戴委員会が開催された。委員会は全員一致で滋賀教区甲賀組善隆寺前住職 伊藤唯眞師を推戴、平成19年4月1日付にて、大本山清浄華院第八十一世法主台下に就任された。任期は平成23年までの4年。入山式は4月22日



伊藤唯眞新法主は、元佛教大学学長・現京都文教学園学園長・京都文教短期大学の現学長、昭和6年3月生まれの76歳 ちなみに唯眞師の眞は真ではなく、僧籍上は「眞」になっているとの事、新聞等の発表やご自身の著書には真を使っておられるが正式には、「眞」が本当との事




坪井俊映台下 浄土門主に推戴

平成19年3月14日

門主推戴委員会で黒谷金戒光明寺法主 坪井俊映台下を推戴

◆平成19年3月13日午後1時半より、京都宗務庁2F第三会議室にて第2回浄土門主推戴委員会が開催された。
開会後すぐに具体的なお名前も出ることから、秘密会となり、報道関係者は退出。13日午前に開催された推戴小委員会(5名)より報告がなされた。
内容は不明だが、夕刻6時頃に一度休憩となり、夕食を挟んで会議が長引いた。
7時半すぐ頃会議は終結し、3月25日付にて坪井俊映法主台下は浄土門主・知恩院第87世門跡となられる。



坪井台下は平成6年(1994年)より黒谷金戒光明寺法主に就任、現在4期目(1期4年)大正3年10月生まれの92歳。先年8月より門主代行をお勤め戴いております。佛教大学では名誉教授。
◆続いて14日に行われた大本山清浄華院法主推戴委員会は、第一回目と云う事で小委員会を作るに留め、次回を3月30日午後3時より開催の予定で散会した。



三月定期宗議会開催される

平成19年3月11日

3月6日〜10日 第90次定期宗議会が招集・開催される

◆平成19年3月6日午前9時より、第90次定期宗議会が招集されました。
冒頭、稲岡宗務総長より平成19年度執務方針案の朗読説明がなされた。
◆先年12月21日新任4名、再任4名の新内局が事件対策委員会の検討を受け、信頼回復策・損害回復策・再発防止策を願い、今宗議会に再発防止新規程の制定と一部規程の改正議案提案がなされる。 又、北米開教区問題も村上総務局長と谷地社会国際局長が協調し、事件の処理にあたっていることが、3日目の午前に議員全員協議会で調査委員会報告がなされた。

【公金不正流用事件】

損害回復については、ひとまず、宗内に有る、特別会計、教学福祉奨励資金から一括7億4500万円を補填する議案が出されている。
この特別会計教学福祉奨励資金とは、浄土宗寺院が自らの地所などを償却処分した時、その2%を冥加料として宗に収めた資産を、(移転の場合は、移転によって生じた差益に掛かる)特別会計教学福祉奨励資金として、各宗門学校の奨励金として助成交付を行っている。又、福祉部門は、沖縄袋中園などを中心に福祉事業に助成している。
そのお金が約11億円程プールされており、その資金より一時的に借用し各部会計に分散している損金を一つにまとめた。その他のプール金も有るが、規約上借用しにくいと云う事から、教学福祉奨励資金から借用となった。
しかし予算特別委員会では、教学福祉奨励資金運用規程の「やむを得ない時は議会の承認を得て用途の変更が出来る」とした解釈をめぐり議論が錯綜した。
又、今後当該元職員や先物取引会社への民事裁判などを経て返却される金額を判りやすい様に「特別会計損失回復資金規定」を定め不正流用金の返却金・捻出受入金・寄付金・その他とし、4月1日より施行される。
平成19年度分として、現稲岡総長より130万円、現局室長より100万円×8名、又、浄土宗宗務庁職員より(組合のような職員互助会がある)京都300万円、東京80万5千円が寄付金として予算に計上されている。
又、一般寺院よりの寄付金も充当される予定です。
◆一般会計経常部歳入歳出予算は、19億641万5千円と通年同様の予算案が上程されているが、細かくは、総長の公用車を売却し、トヨタセルシオからクラウンに縮小した。東京のクラウンも売却の予定。その他職員の削減案も出されている。
◆又、再発防止策として、「会計処理規程」「文書管理規定」「公印規定」「契約事務規定」「処理及び職制に関する規定」等再発防止には、各種規定を設け、全職員の綱紀の粛正を求めている。

【門主・法主推戴】

中村浄土門主が辞意を表され、東西合体以来始めてのご引退を受けて宗規上引退後の呼称や待遇が定められていなかったが、今期宗議会において、「浄土門主及び法主の引退後の呼称について承認を求める件」と議案提出がされた。
今後、御門主猊下が辞任又は退任された場合の呼称を「名誉門主」又大本山の法主は「名誉法主」と定められ、芳恩金を終身給付することになった。
◆今後第二回推戴委員会が3月13日に開催され、御門主が推戴される予定。
◆又、清浄華院法主推戴委員会も第一回が14日に開催される。

今期三月宗会は収束の宗議会
今年の三月宗会は、通常各ブロックより二名の通告質問者を出しているが、今回は案件が多く、一名に願いたいと、議員運営委員会を通じ意向が示された。
通常は特別委員会も「予算特別委員会」「法規特別委員会」の二委員会に併せ、「対策法規制定特別委員会」が付託を受け三委員会になった。
議会も今までの討議では無く、議会宗務庁が一体になって、今回の事件に向けて解決、再発生の無い様、法規の制定をめざした。
今回が初めての宗議会となった、稲岡新内局も迅速な法規の制定の提出や、自主的な損失回復策を上程し審議の上一部修正されたが、全議案承認議決された。



門主推戴委員会の動向

平成19年2月27日

2月22日第一回門主推戴委員会が開催された

◆2月22日門主推戴委員会が開催された。各委員の顔ぶれは、稲岡総長(慣例により総長が委員長、当該本山の執事長が副委員長)村上総務局長、岡本教学局長、神谷議長、石山宗議、倉井宗議、熊谷宗議、山極長野教区長、谷口兵庫教区長、佐藤執事長、安井布教教務部長、貴田総務部長、武田おてつぎ部長、小林知恩院顧問会長、丹農顧問副会長の15名。
◆第一回目となる22日には候補となる「僧正以上」1180名の名簿が提示され、ふさわしいお人柄など意向が示されと聞く。具体的な人名は外部には示されず、「遠忌までお元気に全国御巡教していただける方」「人徳を備え、伝法を行える方」「健康な方」など意向が示された。
会議で5名の小委員会の設置が図られ、次回3月13日に第2回門主推戴委員会を開催する事が決められた。
小委員会の構成は稲岡総長、佐藤執事長、村上総務局長、武田おてつぎ部長、熊谷宗会議員の5名
★各所から、門主候補の噂やゲバ評が聞かれるが、御門主は推戴委員会で決められるので、あくまで、外野の意見でしかなく、聞き及んでいるには、すんなり御門主らしいお人がお座り頂くことになりそうです。



第90次定期宗議会提出議案

平成19年2月12日

3月6日より5日間開催される第90次定期宗議会の議案が提出された

◆3月議会は公金不正流用事件に対する損失回復資金や制度の見直しがされる。
3月には予算を中心とした3月定宗が9月には決算を中心にした9月宗会が定期宗議会として開催されるが、今期の定期宗議会では、通常の予算や法規(宗規・宗令)の見直しに加え、先年発覚の公金不正流用事件に対する、今後、この様な事が起きない様、会計処理上の不備を補うべく多数の宗規が上程されている。
又、損金を回復する為、本会計の正常化と健全化を図り、一時的に特別会計の教学福祉奨励資金から借用し、その借入金の返済の為、特別会計を設置出来る様、議会に諮っている。

提出議案
  議案第1号 ~19年度一般会計経常部・歳入歳出予算の件
  議案第2号 ~19年度通常課金等級割一箇の金額を定める件
  議案第3号 ~19年度通常課金等均等割りの金額を定める件
  議案第4号〜議案第9号 ~19年度特別会計教学福祉奨励資金・宗立宗門関係学校助成金積み立て資金
            浄土宗共済会の各歳入歳出(各基本資金部・運用資金部)予算の件
  議案第10号〜議案第11号 宗門子弟養成資金関係
  議案第12号〜議案第14号 出版事業・災害復興資金・平衡資金の歳入歳出予算の件
  議案第15号 損失回復資金歳入歳出予算の件
  議案第16号〜議案第18号 八百年大遠忌事業関連
  議案第19号〜議案第25号 ~18年度一般会計経常部・教学福祉奨励資金・海外開教使退任慰労金災害救援資金
            電算機器等管理運営資金・八百年事業の各歳入歳出補正予算の件
  議案第26号〜議案第32号 今回の公金不正流用事件に対する新規の宗規
  議案第33号 寺院及び教会規程改正の件(特別寺院光照院離脱の件)
  議案第34号〜議案第35号 宗議会議長・宗務総長選挙方法に関する物
  議案第36号 財務規程改正の件
  議案第37号 法式に関する規定改正の件
  議案第38号 教学院規定改正の件
  議案第39号 僧侶分限規程改正の件
  議案第40号 教学審議会規程改正の件
  議案第41号 僧階、教階及び学階査定に関する規程改正の件
  議案第42号 勧学院規定改正の件
  議案第43号 各種冥加料規程改正の件
  議案第44号 宗立高等学校に委託の律師養成所規則廃止の件
  議案第45号 教学福祉奨励資金の用途変更について承認を求める件
                                        以上
★以上が2月10日に私に送られてきた提出議案の概要です。
宗にとって、今回の事件の対応は最重要事項ではありますが、その他の議案にも重要な用件が、含まれています。国会の「生む機械」発言で重要な案件が審議出来なかった様な、私達の宗会にさせない様、宗会に臨みます。皆様のご意見をお寄せ下さい。

■メール■




中村康隆御門主猊下 辞意表明

平成19年1月25日

浄土門主・総本山知恩院門跡中村康隆猊下が辞表を提出される

◆平成19年1月25日任期満了を待たず、辞意の表明をされ、受理された。
本日の京都新聞1面に写真付で報道され、京都教区を中心に情報が錯綜していたが、午後4時より宗務庁にて記者会見が行われた。
先年より肢体不調により自坊静岡で療養されていた中村康隆御門主猊下(100歳)が、法然上人御祥当の25日、辞表を提出された。浄土宗では、昭和37年の浄土両宗本派合流より、歴代の浄土門主の途中退任は初めての事、今後、60日以内に浄土門主推戴委員会を招集し、新しい浄土門主猊下が推戴される予定。



中村猊下は平成5年(1993年)より総本山知恩院第86世に就任、現在4期目(1期4年)明治39年生まれの100歳。大正大学学長・東京芝大本山増上寺法主を経て 浄土門主になられた。今年で14年目。
今後、御法体、ご自愛賜ります様、祈念申し上げます。


大本山清浄華院大田台下御遷化

平成19年1月19日

大本山清浄華院大田秀三法主台下 御遷化

◆平成19年1月19日午前8時42分、大本山清浄華院法主 大田秀三台下が御遷化された。
清浄華院での除夜の鐘の後、体調不良から、本山東側隣接の府立医大付属病院へ緊急入院、動脈瘤破裂の為、緊急手術が施されたが、19日午前8時42分御遷化。大正11年11月生まれの満84歳、群馬県高崎市安國寺前住職。

 明蓮社大僧正昭譽上人實阿渭水秀三大和尚  荘厳浄土



平成12年2月より大本山清浄華院第80世法主に就任、大正11年11月12日生まれ。昭和55年から宗議会議員(平成11年まで)、62年に宗務総長に選ばれ1期4年にわたり宗政のかじをとられた。その間、日中友好浄土宗協会会長、浄土宗教学院院長などを歴任。任期後も未来委員会委員長、出版企画委員会委員長、大正大学理事長他、多くの役職に就き活躍されました。また宗外では、保護司、慈光保育園設立、民生児童委員、高崎市議会議員を勤め、昭和63年には厚生大臣表彰(保育事業)を受けておられます。
哀悼の意を表します。  南無阿弥陀仏
なお通夜は、浄山にて1月21日(日)午後6時より、密葬 1月22日(月)午後1時より 本葬日程は2月21日(水)午後1時30分より大本山清浄華院にて執り行なわれます。


増上寺執事長遷化

平成18年12月29日

関東の巨星落つ、増上寺執事長江口定信師 突然の遷化

◆平成18年の年の瀬12月29日午前6時、大本山増上寺執事長、江口定信上人が急遽遷化された。
増上寺加行入行式の後、体調不良から、病院で見てもらった処、舌癌が発見され、手術加療中だった。抗がん剤の副作用でか、28日不調を訴え、29日早朝6時「敗血栓」で亡くなられた。昭和8年5月生まれの73歳千葉教区浦安大蓮寺前住職、18年10月より茨城弘経寺住職

 煌夢洞院純蓮社正僧正真譽上人念阿慈光定信上座大和尚  荘厳浄土



江口師は宗議会議員を昭和58年より務め、成田宗務総長当時 社会局長を歴任、平成11年よりは、水谷第1期内局の宗議会議長に就任。
関東1の切れ者立役者で、増上寺執事長 法然上人八百年大遠忌に向けて躍進中だった。
哀悼の意を表します。  南無阿弥陀仏


稲岡新内局発足

平成18年12月21日

12月21日(木)稲岡新内局の認証式

浄土門主御代理 黒谷金戒光明寺坪井台下より認証辞令伝達があった
◆12月21日(木)午前10時半、総本山知恩院において、稲岡新内局の認証式があった。内局の面々は、
 宗務総長(代表役員) 滋賀教区愛知組善哲院 稲岡康純 師(宗会三期)
 総務局長(責任役員) 伊勢教区宮川組西林寺 村上眞孝 師(宗会五期)
 教学局長(責任役員) 東京教区豊島組法蔵寺 岡本宣丈 師(宗会外)
 財務局長(責任役員) 奈良教区第八組奥院  川中光教 師(宗会二期)
 社会国際局(責任役員)兼社会福祉推進事務局長
               岩手教区花巻組廣隆寺 谷地玄雅 師(宗会三期)
 文化局長(責任役員) 東京教区城北組得生院 入西勝彦 師(留任 宗会二期)
 総長公室長       石川教区犀川組法船寺 光成範道 師(宗会三期)
 人権同和室長      岐阜教区岐阜組本誓寺 淺野義光 師(留任 宗会三期)
 宗祖法然上人800年大遠忌事務局長
               福岡教区小倉組寶典寺 吉水光慈 師(留任 宗会二期)

 以上の様に、任期来年11月(水谷内局の残任期間)までの間、就任する。

 

第89次臨時宗議会報告

平成18年12月9日

12月7日(木)臨時宗議会開催

水谷宗務総長辞任・稲岡新宗務総長誕生・神谷新宗議会議長選出
◆12月7日開催の第89次臨時宗議会で公金不正流用事件の責任をとって、水谷幸正宗務総長が、辞表を臨時宗議会中に提出。
この事により、公金不正流用事件の管理責任が総長辞任と云う形で一般社会にも報道される事となる。
◆総長選に先立ち、総長選に出馬予定の稲岡宗会議長が辞任、それに伴い、総長選前に、宗会議長が前哨戦と云う形で7日午後より選出された。
稲岡陣営側の議長候補「福岡石原信正議員」と安井陣営側候補「北海道第一神谷英敏議員」の一騎打ちとなった。
稲岡師側有利とみられたが、33票対37票で神谷議員が新議長に選出された。
この事により各陣営慌しくなる。

神谷新宗議会議長



◆八日午前中より新総長選が有り、滋賀教区選出(三期)稲岡康純前議長が対抗馬で出雲教区選出安井昭雄議員(三期)を破り、当選した。
 得票数は
    稲岡康純議員  35票
    安井昭雄議員  34票
    無効票       1票


稲岡新宗務総長



一票差で当選したことにより今後の議会運営にどの様な影響があるのか今後、組局等注目していきたい。
 ◆稲岡宗務総長推薦者(敬称略)
   村上真孝・小栗賢亮・塩竈義明・土田慶也・倉井正則・山本正廣・田中信道
   松平智康・樋口隆信・石川三雄・三宅亮一・伊藤真成・宮林雄彦・石原信正・光成範道

臨時宗議会に上程の議案
第一号議案
 ◆専決処分の承認を求める件 《可決》
   今般の不正流用事件に関し、損害賠償請求を早急にする必要から、内局が、専決できるように承認を求めた。


明日臨時宗議会開催

平成18年12月6日

12月7日(木)臨時宗議会開催

宗務総長候補に稲岡宗会議長・安井知山遠忌部長
◆今回の資金不正流用事件の責任をとって、水谷宗務総長は議長に辞表を提出される予定。それに伴い、新総長の選挙が行われる予定だが、事実上、現宗会議長の滋賀教区選出(宗会三期)の稲岡康純議員と現知恩院八百年遠忌部長(知山執事長には辞表提出済み、執事長の判断で保留中)出雲教区選出(宗会三期)の安井昭雄議員が一騎打ちとなった。
総長選挙前に辞任する稲岡議長の後任議長選挙が7日午後にも行われる予定。8日に新宗務総長が誕生する。
安井師陣営は、地元中四国ブロックをはじめ、九州・東北・関東と水谷総長批判派の票を集めている。一方稲岡陣営は、地元第5ブロック(北陸・滋賀)をはじめ近畿・東海を中心に票固めをしているが、今回の事件への批判から反発議員も見られる。
票は互角、今夜・明日の直前で決する模様。しかし、総長選に伴い議長の選挙が総長選の前に行われるが、議長候補の選出には、各陣営苦慮しているようで、具体的な名前は聞こえてこない、前日に議長選挙が行われることも、総長選に影響することと思われる。
◆しかし、どちらが勝ったとしても、公金不正流用事件への対処が先決重要事項だけに、今後の内局指名や宗門寺院・国民に対しての説明責任が重責になってくる。
総長になることが目的ではなく、宗内をまとめ、何をしていくか・何が出来る総長・内局か、しっかりと見届けて行きたい。
又、このHPを御覧の門葉も、自身の教区選出の宗会議員が誰の支援をし、どの様な行動をとったか、質問をし、進言するよう、願いたい。
今回の事件は雲の上の事件ではなく、まさに私達自身の所属する、浄土宗の大問題で、私達自身の問題であると思います。



臨時宗議会が招集される

平成18年11月26日

12月7日(木)臨時宗議会の招集

臨時議会で宗務総長、辞表提出の予定
◆今回の資金不正流用事件で水谷宗務総長は議長に辞表を提出される予定。先の九月定期宗議会で、議長に提出された宗務総長不信任案は、稲岡議長の「議長裁定」で本議会には上程されなかったが、その時にかわされた総長の約束が、今回の臨時宗議会で履行され、総辞職になる。会期日程は未定
臨時宗議会の議題は、「公金流用事件の損害賠償請求に伴う、内局からの先決処分を求める件」になりそうだが、28日開催の議員運営委員会でその内容が、公表される予定。総長の辞表提出では、規程で議題にならないとの事、臨時議会開催中に、議長に提出予定。

水面下での次期宗務総長の思惑
◆辞表提出により、今臨時宗議会で、次期宗務総長の選出となるが、水面下では、各会派が独自の動きをしている。宗議会会派である「浄創会(小栗賢亮会長)」を主体とした、「挙宗一致の会」が結成され、稲岡議長を次期総長に推す動きとなっているが、まだ流動的。
「挙宗一致の会」の賛同人は、
  樋口隆信 伊藤眞成 里見嘉嗣 宮林雄彦 光成範道 江藤英賢 
  稲岡康純 松平智康 山川正道 塩竃義明 木村弘文 川中光教 
  小栗賢亮 山本正廣 近江隆寛 中村在徹 吉水光慈 の各師
対して、同じく議会会派の「議会問題懇話会」からは、宗会3期の出雲教区選出の安井昭雄師が、立候補表明している。安井師は、現在、知恩院遠忌部長として総本山に奉職中、その進退も注目されている。
又、東海地区でも動きが有る様なうわさが出ているが、直前まで動向がつかめないようです。

◆勿論、次期総長選出は、議会にとって重要な案件ではありますが、公金不正流用事件は何等解決しておらず、事件の全容すら見えてこない。次期内局は事件の対処を中心とした内局となるだろうが、総長選挙が、政争の材料となり、紛争するのではなく。事件解明や浄土宗のこれからの対応・社会に対する謝罪が、本題ではないだろうか?
法然上人八百年大遠忌まで、もう目前4年しかないこの時期に、浄土宗はどこを向いているのだろう。良い方が、総長になられる事を祈念する。



事件対策委員会開催される

平成18年11月10日

先の9月定期宗議会で制定された事件対策委員会が初会合

平成18年11月6日(木)午前9時、京都宗務庁二階第二会議室にて第一回事件対策委員会開催
◆今回の資金不正流用事件、真相の解明とその対策を調査検討する為の委員会が、先の九月宗議会で制定されましたが、その第一回目の委員会が、京都宗務庁で開催されました。
初めに正副委員長の選出で、委員長には 鈴木研治師 副委員長には 村上眞孝師が選出されました。
委員会のメンバーは、赤平法導 渡辺正歓 大島良彦 栗田裕彰 伊藤眞成 柴村堯海 石川三雄 倉井正則 山川正道 塩竈義明 伊藤喬淳(当日欠席) 山本正廣 松川純康 近江隆寛 中村在徹 福富覺成 以上18名の各師 議長副議長も出席し開催されました。
11月7日付けの京都新聞の記事から(一部割愛)
初会合では、損失補てんの方法をめぐる質問や意見が相次いだ。元職員に七億四千五百万円全額の賠償をもとめるとともに、元職員と取引のあった先物取引の業者も賠償の請求対象にすべきとする意見が大勢を占めたという。            以上

◆ちなみに、元職員は10月25日付けで監正審議会裁定の懲戒規程により、僧籍の除籍となった。30日以内の再審査請求が出されなければ、僧籍除籍が決定する。



最近の宗会活動報告10月16日

平成18年10月16日

兵庫教区での檀信徒大会で「法然さま 兵庫をゆく」舞台公演

◆近畿地方教化センター主催の浄土宗檀信徒大会が、今日10月16日兵庫教区担当で「新神戸オリエンタル劇場で開催された。
兵庫教区・兵庫教区教化団・兵庫教区檀信徒会(兵庫ダーナの会)の共催で行われた檀信徒大会は、先進的兵庫教区らしく、舞台公演「法然さま 兵庫をゆく」と題し、青年僧と劇団「赤鬼」が法然上人の兵庫での足取りを中心に、播磨の国高砂の浦での漁師への念佛勧請、室の津での遊女への教化が演じられ、これまでと違った檀信徒大会となった。
この企画は浄青を中心に若い僧侶が1年半程前から企画・計画し今日に臨んだものだそうです。
それだけに、お集まりの檀信徒の皆様には、素晴らしい感激だった様です。

法然上人が遊女教化の場面



第88次定期宗議会報告

平成18年10月1日(12月9日訂正)

9月定期宗議会で不信任決議案届は議長に提出されたが!!

平成18年9月28日(木)午前9時、京都宗務庁三階講堂にて第88次定期宗議会開催
◆今回の宗議会に提出されている、これまでこのHPでも報告している12号の案件の内、
2号議案「平成18年度一般会計経常部歳入歳出補正予算の件」と
3号議案「平成18年度特別会計浄土宗共済会(基本資金部)歳入歳出補正予算の件」が、
共済会資金は共済のみの運用が認められている事から、宗規違反になると云う事から取り消された。
◆初日28日12時半頃、宗議会議長に宗議15名の署名捺印の不信任決議案届を提出したが最終日、正副議長・議会運営委員長・提出者代表他と話し合いがされ、議長裁定から、提案されなかった。
◆提出者は、以下十五名の議員
  発議代表者  佐賀 熊谷靖彦
    北海道 神谷英敏 山形 井澤隆明 栃木 大島良彦 長野 坂良冏 東京 矢田修眞
    東京 柴村堯海 富山 倉井正則  滋賀 蓮見昌之 奈良 桂  大瀛 大阪 里見法雄
    大阪 田中信道 山口 加藤善雄  南海 泉 達雄 三州 福冨覺成

10月1日京都新聞三面(30頁)の記事から(一部に省略)
議員15名から提出された水谷幸正宗務総長に対する不信任決議案は「議長裁定」を理由に提出されなかった。
この理由について、水谷宗務総長が来年度予算編成を考慮して年内に辞表を約束を水面下で交わしたためだとする議員もいるが、「そのような話はない。進退については、この問題のめどがついた時期に決断する」と述べた。と報道した。
◆12号議案の特別職の職員の基本給を減給することについて承認を求める件
は、否決され30日午後7時半頃閉会した。


第88次定期宗議会の提出議案

平成18年9月11日

9月定期宗議会に議案提出される

平成18年9月28日(木)午前9時より京都宗務庁三階講堂にて第88次定期宗議会招集
◆来る9月28日に招集される定期宗議会の提出議案が全宗会議員70名に送付されました。今回の議会は、6月に発覚した資金不正流用事件(宗務では今後こう呼ぶ様です)後の定期宗議会と云う事で、7月28日に行われた議員懇談会とは違い、議決権の有る、本議会です。
提出された議案は、以下12議案のとうりです。

 第1号議案
   平成17年度一般会計及び各特別会計の決算の承認を求める件
 第2号議案
   平成18年度一般会計経常部歳入歳出補正予算の件
 第3号議案
   平成18年度特別会計浄土宗共済会(基本資金部)歳入歳出補正予算の件
 第4号議案
   災害復興互助規程(宗規第11号)改正の件
 第5号議案
   財務規程(宗規第20号)改正の件
 第6号議案
   詠唱規程(宗規第30号)改正の件
 第7号議案
   浄土宗教師修練道場規程(宗規第62号)改正の件
 第8号議案
   僧階、教階及び学階査定に関する規定(宗規第78号)改正の件
 第9号議案
   浄土宗災害対策規程(宗規第101号)改正の件
 第10号議案
   電子機器等の管理運用及びこれにともなう宗務庁舎営繕規程(宗規第109号)改正の件
 第11号議案
   事件対策委員会規程(宗規第  号)制定の件
 第12号議案
   特別職の職員の基本給を減給することについて承認を求める件

◆解説致しますと、第2号議案の一般会計の補正予算は、使途不明金の内、一般会計分の不明金分1億8千万円の補正。
第3号議案の共済会補正は、同じく不明金事件で不足した金額を、不明金の内、共済会分にあたる、5億8451万1千円の減額し会計上帳尻を合わす為の補正。
第11号議案は、今回の資金不正流用事件を究明すべく設置する、委員会の規程制定。これにより、事件解明とその対応を調査検討する。
第12号議案は、今回の資金不正流用事件において、総長は給与の40%減額を3ヶ月。総ての局長及び公室長・人権室長・遠忌事務局長を、給与20%減額3ヶ月を、懲戒として減給することを上程している。
特に第12号議案の処分が妥当なのか、全国門葉が、今回の定期宗会を見ている。



使途不明事件についての議員懇談会報告

平成18年7月30日

7月28日議員懇談会開催される

平成18年7月28日午後1時より京都宗務庁三階講堂にて議員懇談会
◆前日27日の教区長会議に続き、全宗会議員を対象に1時より説明会を開いたが、冒頭、今回の議員懇談会は、公開にするのか、秘密会にするのか、30分程の論戦があり、財務局長から人権と、より詳しく公開したいとの観点から、議長裁定で傍聴の僧侶は構わないが、報道関係者は退席、秘密会となった。
報道関係者が退席になり、今回の議員懇談会の事は、このHPをはじめ、教区の寺院へも委細説明をする事も難しくなった。
財務局長は「内容を咀嚼し各教区に説明して頂きたい」との事だが、それは、各自宗会議員が責任を持って説明するようにと、責任を押し付ける形となった。

財務局長から一連の経過説明がなされ、資料も配布されるが、懇談会後、回収するという資料配布だった。
新しい情報としては、当該職員が、26日付けで懲戒解雇された事、など数点の新情報が開示されたが、事件の進展等は、業界新聞の報道通りである
質疑応答となったが、総長は辞意を示さず事件が解明されれば懲戒を考えていると発言。
九州の古参議員から「懲戒とは具体的には?」との質問に、たとえばですがと前置きし、役員の数ヶ月の減給等を考えているとの事。
これでは全国門葉から寄せられている「抗議文」等と、意識が掛け離れているではないか。
公式には宗務よりの説明がなされたのは七月盆の関係もあり、今回が初めての事。
懇談会前後の議員各派の会合でも「喧々諤々」、今後9月宗会での議会攻防に拠る所となりそうです。



使途不明金事件について

平成18年7月27日

使途不明金事件についての私意見

今までの総長をはじめ局長等が説明した事について
◆平成18年6月16日付毎日新聞に「浄土宗職員7億円使い込み」の大見出しでスクープ掲載され、同日早朝のNHKニュースで放映され、事件が世間に流れました。
それからの展開は既にこのHPでもお伝えしている次第ですが、その間、関西を中心に全国で、総長が自ら説明し、又各局長が召喚され会合等に説明に赴いております。
私も幾度か、総長をはじめ、局長に直接説明や釈明の機会を得ました。又、各方面から事件の委細の説明を、私くしにも求められました。その時に各人より忌憚の無いご意見と疑問を頂き、確認している範囲でご返答させて頂きました。
業界各誌や今までの発言から「私見」として内局の説明をQ&Aでお答えいたします。

 Q=金額は7億4500万円は確定か?
   A=共済金より6億2500万円 流動資金より1億2000万円 総計7億4500万円分の使途不明金がほぼ確定であるらしい、が、今後の捜査による増減の可能性も。
 Q=事件は単独か?
   A=今後の捜査の解明による、今の段階では不明。
 Q=内局は総辞職しないのか?
   A=辞めるのは簡単だが、職場放棄になり今後全力で当る事が正しい責任の取り方と考えている。但し不信任が可決されれば辞任は当然だ。
 Q=当該職員を辞職させないのは何故?
   A=辞職させれば、宗内の調査で召喚が出来なくなる、その為、自宅待機にしている。
 Q=7億4500万円の補填はどうなる?
   A=今後早急に対処しなければならない。
 Q=何故不正が長年判らなかったのか?
   A=銀行預金の残高証明書をカラーコピーで偽造されていた為

事件についての私意見
今回の事件は、当然今までの管理体制や監査、職員配属の不手際等多数の問題点がある。この事は今までこのHPで記載された「要望書」「公開質問状」「申し入れ書」の内容を見ても当然のことで有るが、今までの経緯を「私見」として見てきて、この事は一職員の不正事件と言う問題ではなく、浄土宗の危機管理の問題である。特に事件後の宗務当局の対応は、粗末極まりない。
宗会議員に説明するとか、寺院住職に報告書を送るとか勿論重要な事だが、実は世間の諸々の人たちが浄土宗は何をしているんだ?どうするんだ?とじっと見られている。
今までにも企業が問題を起こし、その対応如何で会社の存続に陥った事例を沢山見てきているではないか。
比叡山での暴力団法要問題では、即座に内局が総辞職し世間に謝罪した。又、全国佛教会でも謝罪した記事を読んだ。 この問題意識や対応が世間から認識されるのであろう。
私達の宗祖法然上人は、鎌倉期、一部の貴族の為の佛教ではなく、民衆を救う教えを広める為に山を下りられたのではなかったのか。民衆の心を大事にされたのではないのか。今、国民の皆様に浄土宗は見られているのです、試されているのです。
そこで私の具体的な提案です。
 ○内局は今すぐに辞任しなくても良いが、「辞意の表明」をし、記者会見を行い、全国民に謝罪。
 ○宗議会も解散し、新選良で事態の対応にあたる。
 ○7億4500万円の補填は、多くは共済金なので即座に必要という訳ではないので15年間で返済。
その為に総長・内局の交通費のグリーン乗車券を廃止・コピー機や公用車の購入の先送り・その他経費の削減等で、年間5000万円のお金を捻出し充てる。
                    以上具体的な提案を致したいと思います。

7月28日に全宗会議員に説明の懇談会(勿論交通費等不支給)が開催されます。
可能な範囲で又、報告いたしたいと思います。


使途不明金事件の続報

平成18年7月22日

7月27日には、全国教区長への説明会開催、28日には宗議会議員懇談会開催

全国より「要望書」「公開質問状」「申し入れ書」が宗務庁に届く
◆7月18日に使途不明金事件の続報として、HPにアップしたあとも宗務庁には各所から「要望書」「公開質問状」「申し入れ書」が寄せられている。
近畿の六教区教区長は連名で要望書を提出、各組単位は勿論、一寺院住職が宗務総長に一連のロス別院問題・公室長イベント委託問題等も併せて「公開質問状」を提出など、当然の如く一向に沈静化せず、むしろ拡大化・広範囲化している。
それに対し、宗務庁も7月12日付けで、全宗会議員に対し【事件発覚から本日に至るまでの経過】を報告。7月20日付けの報告第3弾では宗報8月号に別添書類として同封する書面を全宗会議員に送付した。

◆宗務庁からの第2弾報告書 7月12日付け全宗会議員に対し報告の文章(一部割愛)
【事件発覚から本日に至るまでの経過】
~18年5月26日(金) 財務帳簿である試算表と銀行預金にかかる残高証明書の金額が異なることを確認
~18年5月29日(月) 担当局長及び課長が当該職員の自宅に訪問、事実確認を行い、事件発覚
~18年5月30日(火) 顧問弁護士に電話にて報告並びに相談
~18年5月31日(水) 局内会議開催
~18年6月 2日(金) 顧問弁護士来庁、協議
~18年6月 3日(木) 調査委員会構成の決定(顧問弁護士・公認会計士・総長公室長)第1回調査委員会開催
~18年6月 4日(金) 第1回調査委員会(継続)開催
~18年6月 7日(水) 局内会議開催
~18年6月 8日(木) 顧問弁護士同行の上、京都府警届出。
             顧問弁護士と協議
~18年6月 9日(金) 局内会議開催
~18年6月16日(金) ニュース、新聞による報道
             臨時職員常会開催
             報道記者会見
             お詫びとご報告を総本山、議員、教区長、監査員に送付
~18年6月17日(土) 第2回調査委員会開催
             浄土宗ホームページに「お詫びと報告」を掲載
~18年6月20日(火) 局内会議開催
             宗報7月号に寺院宛「お詫びと報告」を同封
~18年6月24日(土) 第3回調査委員会開催
~18年6月28日(水) 内局会議開催
~18年7月 1日(土) 第4回調査委員会開催
~18年7月10日(月) 内局会議開催
                                      以上
なお、委細につきましては懇談会にてご説明申し上げます。

◆宗務庁からの第3弾報告書7月20日付け報告では、宗報8月号に別添書類として同封する書面を全宗会議員に送付した(以下文章一部割愛)
【差し当たり現在までの経過】
平成18年5月中旬より財務局内において平成17年度決算に向け、証憑書類を取得し、監査書類を準備する中、同月26日に証憑書類である平成18年3月31日現代の預託銀行発行の残高証明書と財務帳簿である試算表とに多大な差額があり、かつ、平成17年度状況監査における証憑書類である平成17年9月30日現在の残高証明書と再発行(平成18年5月26日付)された平成17年9月30日現在の残高証明書との間にも多大の差額があることを発見、確認した。
29日、財務局長と財務課長が前担当者の自宅に赴き、事情聴取したところ不正な経理操作並びに現金の持ち出し及びその資金によって先物取引を行い、揖矢を出したことを当人が告白したことから事件が発覚するに至った。このことについて、財務局長は直ちに総長公室長に報告を行った。
30日、当人を宗務庁に呼び出し不正経理操作について確認、を行う。内容としては、
@平成10年3月期(平成9年度)から平成18年3月期(平成17年度)までの9年間に亘り不正経理を行い、更に年2回の監査会証憑書類である残高証明書を毎回改竄して監査を逃れたこと
A平成18年3月期本来の残高と残高証明の差額が7億4千5百万円であることBこれらの資金について、先物取引に不正流用したこと
C先物取引業者と平成9年2月28日に個人名義にて約諾書を交わし取り引きしていたことの4点が確認された。
同日、この内容を浄土宗顧問弁護士に電話にて報告及び、相談を行い、翌31日、 内局会議を開催し財務局長から内局全員にこの件について報告がなされた。
6月1日より顧間弁護士の指示に基づき、平成17年度から順次過去にさかのぼり、通帳と財務 帳簿の確認作業を一部の職員により開始した。
翌2日、顧問弁護士2名が来庁したので、再度、詳細にわたり事件発覚までの経緯並びに不 正の概要及び、その金額について報告を行い、更に両弁護士が当人から事情を聴取した。その上で、 刑事事件としての立件の可能性を含めて調査を行うことの確認がなされ、同時に、独立した調査委 員会を設置することを決定した。
3・4両日、第1回・第2回調査委員会を開催し、当人には、証拠隠滅を防止し更なる事情聴取 をすべく自宅謹慎の措置を講じ、事件の詳細についての調査を開始した。
7日、内局会議を開催し、調査委員会の報告がなされ、事件について警察当局と相談することを 決定する。
翌8日、宗担当者が顧問弁護士同行の上、警察との協議を開始した。
以後、現在まで数回の調査委員会を開催しつつ、警察当局と相談を繰り返しておりますが、9年 間という膨大な財務帳票について詳細に検討を行い、更に金員の流れを確定するためには、多くの 時間を要しているところであります。
なお、本宗の調査委員会の目的である全容解明、再発防止策及び管理責任等については、次回の 調査委員会にて中間報告書が作成され、宗務総長に報告される予定であります。
                                          以上


◆近畿6教区教区長からの要望書 7月12日付け宗務総長に提出した「要望書」(一部記名等割愛)

浄土宗宗務総長 水谷幸正 殿
                           滋賀教区教区長  京都教区教区長
                           奈良教区教区長  和歌山教区教区長
                           大阪教区教区長  兵庫教区教区長
      要望書
この度の宗務庁内での不詳事件について、貴職におかれましては、日夜信用回復のためにご努力いただいておりますことに、深甚の敬意を表します。
しかしながら、一般浄土宗寺院及ぴその関係者の受け取る印象は、宗務庁のご関係のお方はあまりにものんぴりして危機意識がなく、「調査中」などと口先でごまかされるだけとの印象を持っているようです。やむなく一般浄土宗寺院関係者は、宗費の不払いとか、八百年大遠忌の勧募拒否とか、浄土宗離脱して独立することなど、いろいろと考えておるようです。
その原因は今までの連続的な不祥事に対する対応が印象としてなまぬるく、浄土宗の体質を改革する効果的な処置を行わず、なれ合いになっていると受け止められているためかと愚考いたします。
杞憂であれぱ幸いですが、このままずるずる行きますと浄土宗が崩壊するのではないかと心配いたします。
 浄土宗の下部組織の一部を預かるものとしまして憂慮にたえません。大変厳しいことですが、明日からの浄土宗のためにも外から見まして浄土宗を救う懸命な対応策としまして、以下のことを要望申し上げます。
              記
 一、使途不明金、約七億五千万円の返済方法を早急に提案すること
 二、使途不明金を作った本人を宗務総長として監正審議会に申告すること
 三、上記問題が解決した段階で現執行部は早急に退陣すること
                                         以上

◆京都教区亀岡組の意見書 平成18年7月13日付け浄土宗(宗務庁)に対する緊急意見書

                                  平成18年7月13日
浄土宗宗務総長 水谷幸正様
                                     京都教区亀岡組所属寺院一同(以下各寺院署名捺印)

 平成18年6月16日以降の報道によると、宗務庁において多額の公金を横領する不祥事が発覚いたしました。一宗挙げての法然上人八百年遠忌を5年後に控え、重要な時期を迎えております中で極めて憂慮される事態であります。
 我々亀岡組に所属する寺院においても、檀信徒の教化、各寺院の管理運営、遠忌事業に対する募財の取組の中で、檀信徒の強い憤りや寺院・宗務庁(浄土宗)への不満・不信感は最高潮に達しており、日常法務や寺院運営にも多大な悪影響を及ぼしている現状にあります。
 今回この問題を受け、7月2日に開催した亀岡組定期総会の席でこれからの寺院運営について真剣に協議した結果、浄土宗(宗務庁)に対し、以下の事項について早急な対応を執られるよう要求いたします。

  @ 外部者による本事件の全容解明と宗による十分な説明
  A @と同時に浄土宗とし刑事告訴
  B 再発防止策の策定
  C 管理責任の明確化と追及
  D 損失補填とその方法
  E 管理関係者の損失補填への対応

以上の事項に対し、責任ある十分な対応がとられ、早急な措置がなされるまで一宗課金等の納入を凍結せざるを得ないことを申し添えます。

                                            以上


使途不明金事件の続報

平成18年7月18日

平成18年7月28日午後1時より、事件の説明と質疑応答の「議員懇談会」開催

教区・組・宗内各会より、多数の「要望書」や「申し入れ書」が、宗務庁・総長・議長に提出される。
◆今回の宗内を大混乱に巻き込んだ事件では、宗務当局から公式に通達がなされたのは、6月16日付けで、各教区教区長・全宗会議員に「ご報告」との表題で、又、同日16日付けで浄土宗HPに「浄土宗からのお詫び」が掲載、追って6月末頃(各地によって前後する)「宗報」7月号送付封筒内に別封筒に各寺院住職様宛てに「お詫びと報告」(6月16日付け)がほぼ同一内容にて送付されたのみで、その後の報告当は一切なされていない。
しかしながら、宗教新聞「中外日報」6月27日付けには総長が緊急インタビューされるなど、情報の混乱や真偽の程が飛び交い混乱をきたしている。
その事から、教区・組・宗内各会より、多数の「要望書」や「申し入れ書」が、宗務庁・総長・議長に提出されている。

◆京都教区鴨川組では6月26日に組総会が有り、後日26日付けで下記の3項目の要求をした。
一、速やかな事実関係の説明
新聞報道がされてから、宗務より我々末端寺院に対する正式の説明が全くない。憶測や噂が飛び交うだけである。
その為、檀信徒からの問い合わせがあっても満足に答えることが出来ず、様々な支障が出始めている。特に総大本山の宗祖法然上人八百年大遠忌勧募、あるいは各寺院での募財等に対する影響が顕著に現れ始めている。
我々浄土宗内各寺院に対する説明は勿論、宗務総長名による本堂等に掲示可能な文書など檀信徒向けの説明も大至急必要である。可及的速やかな情報開示を強く要求する。
二、責任の明確化
我々は、今回の事件に関して、法然上人のみ教えや「同入和合海」の句を援用して、うやむやの内に幕引きがなされるのではないかと危惧している。
しかし我々は一宗教者であると共に一社会人である。宗教的責任だけでなく社会的責任も問われている。監督責任も含め、可及的速やかに責任の所在を明らかにすることを要求する。
三、再発防止策の策定
近年浄土宗関係の不祥事が続いている。
「存在感のある浄土宗」と言う以前に、信頼される浄土宗であることが今求められている。
可及的速やかに再発防止策の策定を要求する。

以上の要求が受け入れられない場合は一宗課金の不払いも辞さない。
右、総会において、鴨川組の総意として、決議する。
平成十八年六月二十六日
                                   京都教区鴨川組
浄土宗宗務総長 水谷 幸正 殿

◆又、宗議会政策集団「浄創会」からは6月28日付けで(以下、厳酷申入書より抜粋)
 厳酷申入書
このたび、浄土宗宗務庁職員による資金流用事件が発生したことにつきまして、去る平成18年6月16日付け、浄発第9156号にて貴殿よりご報告いただきました。
 本会といたしましては、本件が長年にわたる犯行であり、職員の移動にともなって発覚したことに鑑み、単に一職員の不正行為のみならず、宗務庁組織機構全般にわたる見直し及び宗門法制の整備に早急に取り組んでいただきますよう下記のこと厳酷致します。
1、宗務当局の監督責任問題
2、再犯防止対策
  @宗務機構と管理システムの急務的改革
  A宗務庁内管理チェックの見直し
  B宗務庁内人事の有効的配置転換
  C公認会計士の有効的活用
  D会計監査の在り方
3、宗議会議員と教区長に対しての説明会の早急なる開催
4、使途不明金の弁償問題と一宗の対応
5、機密漏えい防止と広報の在り方

◆京都教区よりは7月5日付けで(以下、厳重申し込み書より抜粋)
 厳重申し入れ書
京都教区では去る7月5日に教務所に於いて、京都教区議会及び京都教区組長の合同会合を招集した。当会議は教区長より教区第90次臨時議会とされたい旨議長に提案され議会として承認議決された。また、組長会も同時開催の為会議の議長は教区議会議長がその任に当たる事に全会一致」で決定された。
今回の浄土宗宗務庁職員による不祥事に関し宗務当局に対し左記7項目について厳重申し入れをし、回答を求める旨議決した。
就いては当局の調査委員会調査の完了と同時に当教区に対して調査結果に併せて各申し入れ項目に対する回答を要求する。
           記
一、使途不明金の補填問題を当局として如何に対処するのか。
一、会計監査の在り方並びに責任についてどのように考えているのか。
一、檀信徒に対する対応についてどのように考えているのか。当該寺院及び教区組寺院の対応についてどのようにしようとしているのか。
一、宗務機構と管理システムの抜本的見直しについて如何に考えているのか。
一、危機管理意識について当局並びに職員の認識は軽薄ではないのか。
一、当局は職員に対して帰属意識をどのように指導しているのか。
一、宗務当局の監督責任問題について見解を示して頂きたい。
以上について責任のある回答を調査委員会の報告に併せて迅速に遂行して頂きたい。
  平成18年7月5日
                          京都教区教区会議長
                          京都教区組長会代表
浄土宗宗務総長 水谷幸正 殿

◆白河会よりは7月7日付けで(以下、要望書より抜粋)
 要望書
水谷幸正宗務総長殿
                        平成18年7月7日
                        白河会会長
                        白河会会員一同
今般の浄土宗宗務庁職員の使途不明金事件につき、本件の概要及び中間説明会を、宗議会議員並びに全国教区長に対し、早急に開催される事を要望します。
                                以上

 要望書
稲岡康純議長殿
                        平成18年7月7日
                        白河会会長
                        白河会会員一同
今般の浄土宗宗務庁職員の使途不明金事件について、白河会議員一同この事件に関して 宗議会議長の命により「議員全員懇談会」を招集し、総長、並びに宗務当局を参考人として出席の上、質疑応答出来る様に要望し、早急の開催をお願い致します。
                                以上


◆以上の事から、宗務当局は来る7月28日午後1時より2時半まで「宗務総長及び財務局長よりの説明と質疑応答」
3時より4時半まで「議員のみの意見交換」を京都宗務庁3Fにて開催する事が決まり、7月7日付けで全宗会議員宛てに送付された。



毎日新聞に宗務庁前課長使い込み発覚の記事

平成18年6月16日

毎日新聞(関西版)に、出納担当前課長補佐が9年前から使い込みか?の記事

~18年6月16日付毎日新聞朝刊(関西版)三面記事に(31頁)に「浄土宗職員7億円使い込み」の大見出しでスクープ掲載
◆毎日新聞掲載記事より(一部省略)
浄土宗:宗務庁で7億円が使途不明 職員が先物取引に?
 国内有数の伝統仏教教団、浄土宗(総本山・知恩院、京都市東山区)の宗務庁で、約7億円が使途不明になっていることが分かった。同庁財務局の男性職員が約9年間もの長期にわたって商品先物取引につぎ込んだとみられ、教団は8日、京都府警に被害を届けた。職員は教団に対して、使い込みを認めているという。教団幹部は「事実関係が判明次第、一刻も早く詳細を発表したい」としている。
関係者によると、この職員は96年に財務局に配属された。翌年から教団の金を使って無断で商品先物取引を始め、その後頻繁に繰り返すようになって、昨年7月時点で使い込んだ金額が約7億円に膨らんだという。
最近になって、6月末の決算に向けて教団の財政状況などを調べているうちに、多額の使途不明金の存在が判明した。この職員が所属する財務局は教団の会計などを担当。虚偽の決算書が作成され続けていたことになり、虚偽作成にこの職員が関与していた可能性があるという。
職員が使い込みを認めたため、教団は今月初めから出勤停止にした。現在は自宅待機中で、教団は今後、厳しく処分することにしている。
教団の一般会計は年間約18億円で、総予算は年間約85億円。7億円もの使途不明金が明らかになったケースは過去になかったという。
                                              以上掲載記事より(一部省略)


この毎日新聞の掲載や、NHKニュースの16日朝7時半からの放映をうけ、宗務庁では9時20分より宗務庁2F第一会議室に於いて緊急記者会見が行われた。
傍聴の様子から、事件の全容が不明確なことと人権の問題から、詳しい経過は話されず、終始調査委員会が、答えを出すまで、委細は報告出来ないとの事。テレビカメラ5台・記者約15名が約40分間にわたり質問した。


宗務庁2階 第一会議室での記者会見風景


その後2Fロビーでも記者団に囲まれ質問に答えていた。
この件は、新聞にもあるように決算にかかり、4月1日より配置替えになった出納担当係長が、新出納係りに事務引継ぎをしない事から5月末に発覚した。
今後、一職員の不祥事だけではなく、管理責任や、一宗の信用問題・今後800年遠忌や宗費不払い・宗派離脱にまで発展する、大問題である。
今、京都では修学旅行時期、知恩院の三門前で記念写真を撮っている中学生の姿が見られた。この中学生が家に帰ってから「あの事件のお寺やー」と傷つけてしまうことを考えると、事の大きさに涙が出てくるのは、私だけでは無いだろう。

2階ロビーで記者団に囲まれる豊岡公室長




大遠忌事務局局長に吉水師

平成18年4月12日

事務局長に福岡教区選出、吉水光慈師が就任

◆3月議会で、宗務総長が公言された、4月1日より大遠忌事務局長を専任し個別の事務局を立ち上げると言われた通り、平成18年4月1日より、宗祖法然上人800年大遠忌事務局長に、福岡教区選出、「吉水光慈師」が就任されました。



吉水師は浄土宗内政策集団である、浄創会の前会長で、これまで宗会等で大遠忌事務局の独立、局長の兼任の解消など、積極的に発言され、浄創会より具申書を提出されるなど、活発な活動をしてきた御仁です。
この度、宗務総長も、この案を具現化し、局長に吉水光慈師の起用となった。
4月12日には、先の宗会で決まった、事業推進委員会の1つ「広報・宣布事業推進委員会」も開催され、より具体的な大遠忌事業の展開に取り掛かる。
吉水師の手腕に期待するところです。


第八十七次定期宗議会開催

平成18年3月12日

3月7日〜11日まで第87次定期宗議会開催

◆平成18年3月7日午前9時より、第87次定期宗議会が招集されました。
冒頭、水谷宗務総長より平成18年度執務方針案の朗読説明がなされた。
◆総括として、まず、85次定宗にて決議のあった「教師養成」が、未来を担う最重要課題である、次に構造改革検討委員会で中間報告の出ている「構造改革」の、より具体化に取り組み。
財政は、「1円たりとも無駄にはしない」と細心の注意を払い、しかし、経常経費を安定財源から支弁できる方策を。
又、「社会福祉」の面では、社会国際局に担当の職員をおき、推進を図る。
来るべき「宗祖法然上人800年大遠忌」では、足掛け五年に及ぶ中央委員会からの答申を基に、企画立案の段階から推進実行へと移し、浄土宗飛躍のテコとなるよう邁進する。

【総務局関係】

@単立寺院の復帰奨励
A寺院等級審査の現状に即した規程改正
B僧階進叙の奨励
C兼務寺院からの回答データから、分析結果報告
D後継者相談

【教学局関係】

@布教教化は勅修御伝の掘り下げと五重相伝の推進
A僧侶養成と最研修
B尼僧道場の今後の検討

【財務局関係】

@ 平成18年度の予算編成について
  ◎平成18年度一般会計経常部歳入歳出
      18億7618万9000円で 6.05%UP
  ◎等級割通常課金一箇
      1600円UPの26000円
  ◎均等割一ヶ寺 6000円 UP無し
A 共済会について

【社会国際局関係】

@社会福祉について
A国内開教について
B北米開教区の正常化

【文化局関係】

@視聴覚伝道A出版事業の充実・拡販
B浄光会C総合研究所と財団法人報恩明照会D文化局製作教化資料の利用推進

【総長公室関係】

@構造改革検討委員会の前進A浄土宗職員の就業規程の見直し
B各種様式の統一C浄土宗コンピューターシステムのセキュリティー対策

【人権同和室関係】

@「浄土宗同和教育シリーズ」の改訂Aハンセン病差別問題への取り組み
B世界平和念佛の日の展開C差別戒名物故者追善法要・研修会
D差別戒名改正E啓発講師養成F他団体との連携

【宗祖法然上人800年大遠忌事務局関係】

大遠忌中央委員会の答申に従い「推進委員会」を設置


三月宗会は混乱の宗議会

◆今年の3月宗会は、通常各ブロックより2名の通告質問者を出しているが、今回は案件が多く、1名に願いたいと、議員運営委員会を通じ意向が示された。
議員第6ブロック(京都・奈良)からは、木村弘文議員が、
@教師養成道場実施に関して
  ●大学との関係●指導員の養成●入行考査について
A浄土宗開教振興協会の
  ●活動●会員の増加●功績点との関係
B特命住職に関して
C一宗課金に関しての鋭い意見と指摘がなされた。

しかし、一般質問の2日目、広島教区選出の佐伯議員の関連質問に、大阪教区選出里見法雄議員より、豊岡公室長が役員をしていた、イベント会社(ダイナミックス・ジャパン)に宗務の800年事業の発注をしていると、爆弾発言、その事が翌日の産経新聞に掲載されたことは、皆さんの承知の所であります。
9日正午にはそれに対する記者会見が行われ、テレビカメラ4台と云う物々しい宗務庁舎となった。



会見では、総長より産経新聞に掲載の記事には誤解・捏造が有ると反発したが、放映はされなかった。
又、本会議中の関連質問中に4月より遠忌事務局長を専任とするとの発言があり、今後遠忌5年前で、やっと遠忌事務局が事実上独立した。
予算では、一般会計の中にロス別院裁判費用の計上(7000万円)がなされていたので、議会ではこれを嫌い、予算特別委員会では遅くまで紛糾、裁判費用は半期分を計上し早期解決を図り、長期化には補正予算を組む方向性で可決した。
又、同時に出されていた、宗会議員他特別職の研修費の増額も強く反発、修正がなされた。 しかし、課金の1箇あたり1600円アップの26000円になった事は、遠忌局長の選任・裁判費用・平衡資金(会計の釣り合いを持たせる為に、用意しておく資金枠)の増額保持の必要性から、可決の運びとなった。 800年大遠忌事業も今後、実行母体と成るべく五つの委員会が承認された。
  ◎ 教育・養成事業推進委員会
  ◎ 教化・伝道事業推進委員会
  ◎ 文化振興・社会貢献事業推進委員会
  ◎ 広報・宣布事業推進委員会
  ◎ 「法然上人をたたえる会」事業推進委員会
の各推進委員会が、立ちあがる。

臨時宗議会の報告

平成17年12月12日

北米裁判問題、秘密会で説明

◆平成17年12月8日午前9時より、第86次臨時宗議会が招集されました。午前中、議会開催の手順をふみ、午後より異例の「全員協議会」になりました。
会議には、本議会・(特別)委員会が有りますが、今回は協議会になりました。(私が宗規を調べたが協議会なるものは規程は無かったが。)
本会議の場合基本的に議事録を宗報に記載しなければならないので、裁判公判中と云う事から、まず全員協議会で関係者以外シャットアウトで行われました。
先ず、米国での依頼している 岩永裕二弁護士から北米開教区での経過報告がなされ、その後、質疑応答により委細説明がなされた。
先ず、一般には今回の北米開教区の裁判が何なのか?知らされていない事が多く、又、説明も秘密会での説明と云う事で、このHP上でも記載出来ませんが、書ける事を報告いたします。
北米開教区とは北アメリカ一円を統括する、日本で言うと「教務所」の様な物です。但し勿論ただの教務所とは違い、浄土宗が直接統括しています。だから、開教区の理事長は水谷宗務総長です。
その北米開教区の傘下にロス別院が有ります。
ロス別院は米国の法人ですので運営はロス別院の理事会が行っています。
ロス別院理事会と開教区の係争が、今回の裁判問題です。そして、その裁判費用の捻出が宗議会に諮られ、先の9月宗会で否決になり、今回の再度提出臨時宗議会になりました。
詳しくは話す事も「秘密会の秘密厳守」の関係から出来ませんが、今回の臨時宗議会では、宗会議員から反発のあった「説明責任の欠如」「議会無視」等の問題点が解消され、賛成多数で、具体的には、北米開教区裁判費用捻出問題は可決されました。




臨時宗議会招集される

平成17年11月17日

北米裁判問題、否決により、再び俎上に

◆平成17年12月8日午前9時より、第86次臨時宗議会が招集されました。議案は
  @平成16年度一般会計経常部決算余剰金の処分について承認を求める件
  A平成17年度特別会計平衡資金歳入歳出補正予算の件
  B平成17年度一般会計経常部歳入歳出補正予算の件
の以上三点、具体的には、前回否決になった北米開教区の裁判費用を別件扱いで通して欲しい、という事で、事前の議員運営委員会では、光成委員長から「中身の変わらない議案は、不可解である」と云う発言も有り、今期臨時宗議会の予測は、混沌としている。
これからの展開を、宗会報告で随時ご報告いたします。



九月宗議会報告

平成17年10月1日

北米裁判弁護士費用補正予算“否決される!”

◆平成17年9月28日午前9時より、宗務庁3階大会議室に於きまして、定期宗議会が開催されました。
今回は下記に示した、教師養成講座大幅改訂問題・北米開教区裁判弁護費用補正予算問題が大きく争点になると、お伝えした通り、開会から、一般質問の焦点が2点に集中した。
特に宗会前日の27日1時半より、教師養成講座改訂についての説明会が開かれるなど、早期より宗務庁側も根回しに奔走した。
しかし、前宗議会より燻ぶり始めていた、「議会軽視」いやそれ以上の「議会無視」の内局側への反発から、事前に宗議会問題に取り組む勉強会や研修会が行われ、北米開教区裁判弁護費用捻出の補正予算案に的を絞られ、内局との一大衝突と成った。
内局はその様な動きを察知しながらも、具体的な対抗手段も打たず、内局上程の議案が否決されるという事態に至った。
議案は、常の如く「決算及び財政特別委員会」に付託され、議論の上、賛否表決され、賛成15名 反対16名で否決された。
その後の本会議でも、付託決議に対する賛否が計られ、否決された。
「決算及び財政特別委員会」の北米開教区裁判弁護費用捻出の補正予算案に対し、当時間出席者58名中(議長は含まず)
<即ち否決に>賛成 30名
<即ち否決に>反対 28名
で、議案第2号 ~17年度一般会計経常部歳入歳出補正予算の件、即ち、北米開教区裁判弁護費用捻出の補正予算案は“否決された”訳です。
すなわち、裁判費用を出すのか?要るのか?が問題では無いのです。
宗務内局の議会無視・横暴、強引な非説明の内政に対し、最高議決機関の宗議会が反発した、と云う展開です。
何故ならば、今回否決された事で北米の裁判がどの様に成るか、私も含めどの議員も明解に返答出来ないし、説明も受けていない。つまり、宗会は、北米の裁判の賛否ではなく、水谷内局に不信任を突きつけた、事に成るのであります。
水谷内局はオール与党でしたが、オール与党は、即ちオール野党である云うことである。
今後、内局の引責問題に発展することは、避けられない状況です。


今回第58次定期宗議会一般質問の要旨

1. 田中 勝道 議員(第2ブロック・茨城教区)
1.僧侶養成と再教育ついて
今回教師養成制度改正に関する説明会が行なわれたが、宗の教師養成の考え方には根本的な現状認識について疑問を持たざるを得ない。案は現行の行学双修の歴史と成果を認めつつも、今回行学分離を打ち出したことにある。行と学の機能分化といいながら、実態は総大本山など会所の道場清規と指導員にまかせ、講座を担う講師は、今後、低く、薄い内容を長時間に亘り繰り返すであろうことは、想像に難くない。
(1) 宗は教師養成制度改正後に誕生してくる僧侶像をどのように描いているのか。
(2) 宗は僧侶の再教育について何を目標として考えているのか。
僧侶自らの自利・利他二行の円成を側面から支える立場とするならば、「大五重」を「伝法」として位置付け、僧階進叙の条件にすべきと考えるがいかがか。
2.宗祖法然上人800年大遠忌に向って「念仏為先」を実践課目として位置付け定着を図るべきである。  宗や教区などの各種講習会に際しては、開講式に先立ち関係者、参加者一同により「別時」を実践すべきと思うがいかがか。そこで
(1) 「念仏一千遍運動」を提唱したい。
(2) 毎月24日・25日の両日のうち一日は「念仏一千遍」を勤めたい。
能化の通夜・葬儀に際しては、開式30分前より「別時」を修する運動を展開してはどうか。
3.能化の葬儀について
 最近、導師が下炬の作法に続き「四句の偈」を吐くことがある。「四句の偈」は能化には用いないとするのが、法式上の昔からの心得である。宗は、近年の葬儀の乱れについてどのように考えているのか。

2. 矢田 修眞 議員(第3ブロック・東京教区)
1.昔から我が浄土宗に対する誹謗中傷は数多く有りました。教学や行政の批判を我が浄土宗はどのように対応してきたのか、黙殺してきたのかお聞きしたい。
(1) 古くは我が浄土宗に対する批判はありました。栂尾明恵上人の摧邪輪、日蓮r人の立正安国論における選択集批判、道元禅師の正法眼蔵弁道話における念仏信仰批判、これらの批判をばねとして我が浄土宗は発展してきたきらいがありました。これは誹謗中傷ではないけれど、友松円諦師の極楽浄土否定論などがあります。近代になって学問研究は進み漢文の他にサンスクリット語やチベット語で、印度仏教を研究する学者がおり、その代表的な研究者が渡辺照宏博士です。彼の浄土教批判は、一般向けの仏教雑誌に掲載されました。又、行政面では遠藤誠弁護士による念仏本どこ吹く風、金儲けに汲汲の浄土宗などの批判があるがどうか。これらの批判に対してその当時の浄土宗当局は反論したのか、黙認したのかお教え下さい。
2.浄土宗には色々な人材がたくさんおられます。それらの人々をいかにして活用するか考えていただきたい。
(1)2005年に初めて我が国は人口減少となりました。少子高齢化時代を迎え数十年後には檀家さんの数が、半分になるといわれています。一般の大学を出て医師、弁護士、税理士の浄土宗教師の方々がおられます。これらの人々をデータバンクとして、活用できないか。

3. 吉水 光慈 議員(第9ブロック・福岡教区)
1.宗主催の大遠忌諸事業について
(1)五重相伝と授戒会について
 平成18年2月1日から5日まで沖縄・袋中寺で開筵予定の
@推進専門部会の五重開筵マニュアルについて
イ. 伝灯師の件
ロ. 伝巻の件
ハ. 譽号の件
ニ. 懺悔道場の件
ホ. 一宗の費用と会所寺院の費用の件
ヘ. 受者冥加料の件
A 授戒会について
イ. 本宗の教えの真髄を相伝すると答弁されている局長の授戒会開筵の戒の理念とは。
ロ. 授戒会はいつから開筵の予定ですか。
(2) 玉桂寺阿弥陀如来像請来事業計画に関連して
相伝に合致した選択集「盧山寺本」を請来する事業計画はいかがか!
(3) 書籍・典籍事業び関連して
 昭和5年(75年前)発刊の浄土宗布教全書を参考にしながら、平成の浄土宗布教全書の出版計画を!
2.北米開教区と平成15年10月31日に浄土宗を離脱した別院理事との訴訟について
 訴状の認可要因となった別院理事側の請求する金員の請求額は6〜7,000万位と聞いているが、裁判の勝負・和解は抜きにして、その請求額を支払ったらすべて解決するのか、おたずねをいたします。
3.大正大学浄土学専任教師について
大正大学の浄土学専任教員数を最低限確保することの一宗の働きかけの検討と要望。

4. 泉 達雄 議員(第8ブロック・南海教区)
1.小規模寺院の活性化をいかにするべきか
檀家数100程度以下の小規模寺院は寺院経営に困難をきたしている。一宗として助力しなけば、今後益々兼務寺院が増加する傾向がある。一宗としての対策はあるでしょうか。
2.檀家外(浄土宗以外)の信者も参加できる五重相伝のあり方
小規模寺院では受者数が少なく五重相伝をしたくても実施困難である。数ヶ寺連合で交通の便、その他の事で問題が生じやすい。小規模寺院を生かす方法として、また、浄土宗の教化拡大のため、檀家以外(浄土宗以外)の信者も参加出来る五重相伝のあり方を研究してはどうでしょうか。見解をお聞かせ願いたい。
3.教化センター内での講習会・研修会の調整機関を宗務庁内で設置して欲しい
宗務指定の講師に依頼する講習会(高等講習会)の場合、教化センター全体委員会に於いて期日の調整をすることになっているが、その時点では、講師と期日の打合せも終っている。同期日に他の講習会(布教師大会)があれば、どちらかが変更しなければならなくなる。宗務へ届出た時点で調整ができれば、講師の先生に迷惑がかからず、期日の決定がスムーズにできると思う。宗務庁で調整機関をぜひ設置していただきたい。
4.魅力ある講習会、研修会にするため講習会、研修会の見直し
参加者を募るのに苦心しなければならない講習会がある。設立当時は必要性があったのであろうが、現在は必要感が薄らいだものと思う。また、多くの住職の意識の中に求められていながら、講習会、研修会に取り上げられていないものもあると思われる。このような観点から、講習会、研修会の見直しをしなければならない時期になっていると思うので、そのような処置を取っていただきたい。
(1)新たに設置するべき講習会・研修会
  【例】 寺院経営に関するもの
      寺院問題に関するもの
(2)廃止、或いは併合できる講習会、研修会
(3)高等講習会と普通講習会の内容はよく似ているため、高等講習会を行なった年には普通講習会  を行なわない。

5. 江藤 英賢 議員(第5ブロック・福井教区)
1.教師養成に関して
(1) 教師養成講座に従事する指導員の資格は?又、選任の基準はどのようになさっているのか?
 (2) 現在、指導員の1日の謝礼は?
 (3) 教師養成講座において、行・学機能分離という学習方法もさることながら、指導する教師の意見統一(指導に対する共通認識)が重要なことではないでしょうか。その為には、早急に指導員の養成道場・研修道場を開設する必要があると考えますが、当局のお考えは?
 (4) 女性の受講者が増加していますが、女性指導者の養成はどのようになっていますか?
2.伝宗伝戒道場に関して
平成16年度伝宗伝戒道場に於いて、ある肢体不自由な方が入行当日の受付けにて、入行を拒否されたと聞きます。その場所に居合わせた私の教区の住職は怒りを通り越して、非常な悲しみを覚えたと訴えられました。先の第84次宗議会にて、宮林雄彦議員の質問に対する岡本局長の答弁で、今後はそういったことは起こらないと思いますが、その入行を拒否された方に対し、その後どういう対応をなされたかお聞かせ下さい。
3.宗祖法然上人800年大遠忌に関して
(1) 先般、8月14日(日)読売新聞朝刊にて「法然上人800年大遠忌・親鸞上人750年大遠忌御遠忌」の成功に向けて、水谷幸正宗務総長と浄土真宗本願寺派不二川公勝総長・真宗大谷派熊谷宗惠宗務総長3人の会談が全国一斉に掲載されたことは、非常に意義があることと読ませていただきました。さらにもう一歩進めて、浄土宗新聞にものせていただき、檀信徒の皆様にも読んでいただければと思いますが、いかがなものでしょうか?
 (2) 全国の寺院は800年大遠忌に対して、特別課金を払っています。「浄土宗大辞典」改訂版が完成した時、800年大遠忌記念として、全国の寺院に無償で配布される考えはないでしょうか?
 (3) 800年大遠忌特別会計により中央では事業がなされていますが、地方(教区)においては事業がなされていないのが現状です。各教区へ記念事業推進の為の事業費を出していただき、地方(教区)での800年大遠忌を盛り上げていく施策を早急にとっていただきたい。地方寺院の檀信徒に対して、宗祖法然上人の800年大遠忌の意義を知らしめてゆく必要があると考えます。

6. 土方 了哉 議員(第6ブロック・京都教区)
1.浄土宗が求める僧侶像とは
浄土宗が育てたい僧侶・教師とは、その方向性とは?
浄土宗が育てたい教師とは、如何な者か、教師を養成する機構に携わる講師・指導員には具体的な形での指導を宗務として行ってきたのか?今後、改訂される予定の養成講座への指針を教えていただきたい。
2.兼務住職の処遇について
兼務住職は4年に一度申請をしなければならないが、過疎地に於ける兼務寺院の状況は、経済的にも苦しい、正住は再申請無しなのに、兼務は4年に一度再認証を受けなければならず、その度認証料を払わなければいけないが、経済的にも無理の有る過疎地に於ける兼務寺院の現状に即していないのではないか?
3.委員会等の公開性と守秘義務について
各種委員会等への案内が葉書で送られ、なるべく行くようにしているが、すぐに秘密会議となり、退室を促されるが、宗議会議員にも秘密にしなけばいけないのか?職員はどうなのか?宗務内部の守秘義務はどうなっているのか。
4.北米開教区問題での経費について
北米開教区問題での経費が今回の宗議会でも補正されるが、今後これからも続くのか?

7. 石川 三雄 議員(第4ブロック・尾張教区)
1.課金賦課方式の抜本的改革について
現在、一宗財政において、歳入の約4分の3を占める課金は、寺院の等級に応じた箇数にもとづいて賦課されているが、寺院の財務状況と等級とを完全に比例させることは、本来無理があり、時間と経費を費やし、中等審・地等審を重ねても不可能といわざるをえない。「公平な負担」を目指すには、別のモノサシを適用する以外に妥当な方策はないと考える。 総務省自治税務局市町村税課から出されている資料にも基づいて、本宗寺院のある全国市町村の昨年度の「所得格差」をまとめてみた(別紙資料参照)。それによると、全国平均を100として、最高は310.8(東京都港区)から、40未満の所まで大きな格差がある。これがそのまま、当該地域にある寺院の財政に比例するとはいえないが、檀信徒の流出・減少に呻吟する過疎地の寺院と大都市の寺院との格差を考慮した課金賦課の方式を考える必要がある。
試案として、「寺院の年間収入額に、市区町村の所得格差を考慮した係数(下記※)を乗じた『収入割課金』を設けて、等級割課金と併用する」のが妥当だと思う。シミュレーションをしてみないと予測は困難だが、等級割一箇の金額を半分ないし3分の1程度に抑えることが可能になり、等級審査の問題点を軽減することにもなる。試案を勘案のうえ、一宗財政の長期的展望を訊ねたい。
※当該市区町村の所得格差      収入に乗じる係数
130以上              12/1000
110以上130未満          11/1000
90以上110未満          10/1000
70以上 90 未満          9/1000
50以上 70 未満          8/1000
50未満              7/1000
2.一宗を活性化するため新たな人材育成・登用の方策について
一宗の存在感、一宗教師の影響力は、総長の願いとは裏腹に、長期的には、徐々に薄れ、弱まっていると思われる。その原因の一つに、教師養成において「内向き」になり、外部の有為な人材を育成・登用する方策が欠けていることにあると思う。今次議会に、教師養成に関わる諸議案が提出されているが、それとは別に、社会人向け大学院に倣って、大都市に中高年の社会経験豊かな社会人を対象に、10〜15名規模の夜間の教師養成コースを設けてはどうか。
終身雇用制度が崩れ、厳しいリストラがおこなわれている現在、宗教者して後半生を賭けてみようという人材は、少なからず潜在していると思う。夜間大学院に学ぶ社会人は、一般に、若い学生より熱意と意欲にあふれていると言われる。教師資格を取得した後、過疎ではあっても自然に恵まれた地で教化に邁進し、また開教に献身する人材が輩出することが期待される。小規模ではあっても、新たな「公募による教師養成」は社会的にもアピールする効果が大きいと考えられる。
上記の案を踏まえて、教師養成、一宗の活性化のための方針を訊ねたい。

8.石山 能之 議員(第1ブロック・北海道第2教区)
1.真に議会の専門事務局は必要ないか
(1) 議会開催時の事務の外、常日頃の議員の動向等
(2) 総大本山、同門寺院の弔慶等
 (3) 北米開教区問題についても正しく速やかに議員に伝達されないのは、総務局の中の事務局に問題はないか。行政(内局)の下に立法(議会)が存在する感じでならない。
2.開教区について
 (1) ハワイ開教区・北米・南米の3地区ではありますが、東洋人は、東洋アジア方面(ビルマ・ミャンマー)等に宗門で力点を置く考えは無いか。
(2) 国内の大都市の開教についても、簡単な布教所、教会等の様な手軽なものから、僧侶についても、お金のあまり必要の感じていない年金を受給している教師に活躍していただいたらどうか。
3.社会福祉事業の現状と今後の推進構想は
 (1)過去に社会事業教団とまで名を轟かした浄土宗と聞き及んでいるが、現在は国の補助が減ぜられる経済状況ですので、一宗として助力が出来ないか。
 (2)宗祖法然上人800年大遠忌に宗並びに総本山共に莫大な勧募であるが、出来ることなら、用途の眼をこちらに向けていただきたいものです。その意味では、大本山清浄s院には、喝采を贈りたい。
 (3)尼僧さんの老後の安心な生活にも何等かの手立てが必要でないか。例えば、尼僧専用の老人施設。
4.現世相と宗教人として総長は如何に感じ、如何に為すべきか今後の抱負を問う
(1)人間教育の中で、宗教心の欠落
 (2) 多くの若者に感じられる考え方の一方通行
 (3) 人命軽視
 (4)上記3点の外、たくさんのことが有ると考えられるが、これ等を全てとはいわぬが宗教者としての力の無さを悲しくさえ想われるが、総長はどの様な考えをお持ちか。

9. 小栗 賢亮 議員(第7ブロック・兵庫教区)
1.浄土宗寺院名鑑発行の予定
(1) 平成17年4月市町村大合併によって、住所が変わった所がかなりあるので、今後従来の発行では、混乱が生じると考えられるのでその対策として、早急に寺院名鑑を発行して欲しい
2.宗祖法然上人800年大遠忌規程の見直し
(1)平成12年9月6日に第57回制度審議会の答申に基づき平成12年9月30日宗祖法然上人大遠忌規程が出来ましたが、その中身は、@事務局の必要性A総大本山と宗の連携B理念の構築と明記されながら、理念なし・連携なし・当面の間の事務局は出来ず中央委員会の役目は終わった現在、遠忌規程を見直しては、如何か?
 (2)事務局より遠忌局の設置は?
3.国内開教諸問題 ―特に小笠原諸島開教についてー
(1)国内開教に関する規程(宗規第88号)第2条第1項第2号及び第9条第2項の規定の解釈について
(2)国内開教委員会議事録(議案資料)における、小笠原諸島近郊の開教地指定とK田一心師の開教使採用保留について
(3)小笠原諸島島民への、浄土宗としての宗教的ケアの対応をどうするのか?
以上




九月宗議会焦点は?

平成17年9月10日

9月28日より30日まで定期宗議会が招集された

◆平成17年9月28日午前9時より、宗務庁3階大会議室に於きまして、定期宗議会が開催されます。
今回の宗会は、前日の27日1時半より、教師養成講座改訂についての説明会が開かれるなど焦点は、律師養成講座・少僧都養成講座の大幅改訂が、波紋を呼びそうです。
一部業界新聞にも報道されているように、今回の改訂が、養成講座を根底から変える様な改訂起案の割には、現場である、指導員や講師に説明がなされず、反発を買い、「具申書」を宗務総長に提出する事となる事態に発展した。
又、提出した事を、全宗議会議員にコピーにて配布するなど、全面対決の様相を呈した。
この背景には、岡本教学局長の強引な養成講座改訂案への反発や、具体的な説明や話し合いが指導員と行われず、説明会は宗議会(一部の勉強会など)のみと云う「議会中心の根回し」が現場から強烈な反発を招いた。
又、岡本局長の「この改定案が通らなければ、辞職する」という様な歩み寄りの無い態度が、悪い結果をもたらしている。
何れにせよ、教師養成講座問題は、宗の「未来」に強く影響し、宗の根幹を担う問題だけに、もう少し時間をかけて、改訂される事を願う。

◆北米開教区問題も、霧の向こうの判りにくい状況が続き、宗論にならない状況が続いている。今回も宗会議員に事前に、裁判係争中なので質問には注意や返答できないことが有ると始めから、釘を刺され、益々「霧」が深くなってきた。
こんな事では、宗議会の意味が無いと、一部議員には、今回の補正予算案に反対して行こうと、強い不信感が漂っている。
「又、今回も補正予算で押し切られるのか」と言った声は、誰もが感じているのでは?
重大問題に成って行く事が見えているのに、一宗議会議員としてどの様にしたら良いのか、霧のトンネルの向こうが見えない。




百萬遍知恩寺新法主に服部法丸師

平成17年7月21日

大野忍敬百山台下辞任に伴い新法主に大阪教区服部法丸師が推戴される

◆平成17年7月20日午後1時半より、宗務庁2階第3会議室に於きまして、法主推戴委員会が開催された。
メンバーは委員長水谷総長、副委員長に長谷雄百山執事長、浄土宗責任役員より岡本教学局長、曽和財務局長、稲岡宗会議長、宗会議員より滋賀山川正道・愛媛中村在徹・(東京渡辺幸雄宗議は当日欠席)の各師、総長官選で青森教区長楠見知仁師、大分教区長阿部信之師、百山より木村弘文執事庶務部長、大河内康憲協議会議長、顧問会互選近藤正也顧問、執事長官選、山村嘉己顧問会長、村井信幸協議会副議長、の14名(1名欠)
1時半より、開会され委員紹介後10分ほどで非公開となり2時45分全員一致で、服部法丸師が推戴された。委員会は終始和やかな雰囲気ですぐに服部師で一本化された様、電話にて自坊大阪天満組法界寺へ連絡、快諾頂き、新法主に決定した。

服部法丸新法主略歴

昭和二年十二月京都上京区でお生まれで、昭和九年に父師が転住、大阪北区法界寺に移られました。佛大卒、大阪府立中学教諭・佛大講師に就任。昭和六十一年には百萬遍布教師会会長を昭和六十三年には知恩院布教師会会長を拝命。五重相伝・授戒会、誡師は170ヶ寺に及ぶ
正僧正・司教・擬講 七十七歳





知恩院吉水講理事長選出

平成17年6月19日

池上霊心師遷化による理事長席、満仲師に決まる

◆平成17年6月17日午後1時、知恩院に於いて、任期満期により改選された新メンバーによる「評議委員会」が開催された。
去る1月6日遷化された池上霊心理事長の席が、任期満了まで半年となっていた事から空席になっていたが、17日1時より開かれた評議委員会で18名の理事が選出され、18名の理事より執行部にあたる8名の常任理事が選出、互選により、満仲諦雅新理事長が満場一致で選出された。
それに伴い、副理事長も前役員と同じ、村上眞孝・山本隆信副理事長が選出された。
満仲新理事長は、兵庫教区丹波組徳円寺住職で、池上前理事長と一緒に40年間詠唱の道を歩んでこられた、ベテランの教導司の先生です。
物腰の柔らかい、優しい・気さくな先生で、平成13年の五十周年記念大会には庭儀式のパレードの先頭で指揮を執っておられた姿が印象的です。
新しい新満仲体制で、今後の吉水講の更なる発展を期待します。





大本山百萬遍知恩寺大野忍敬法主台下が辞意表明

平成17年6月13日

5月27日健康上の理由で辞表を宗務庁に提出


◆平成7年3月6日より10年間、大本山百萬遍知恩寺の法主台下を御勤め頂きました、第73世大野忍敬台下(89歳)が健康上の理由から、5月27日に、長谷雄良祐執事長がお預かりした辞表を宗務総長に提出した。
◆今後提出より60日以内に、宗務が手続きを開始すると宗規に有るように、推戴委員会が招集され、次期法主台下が推戴される。
委員会構成は総長公選が総長・内局を含め6名、宗会議員より公選3名、百山より執事長・百山機関(顧問会・協議会)より1名ずつと、執事長指名3名、 の計15名によって推戴される。日程はまだ未定。





構造改革検討委員会について

平成17年6月5日

宗内で喧々諤々の構造改革検討委員会について

◆平成16年6月京都宗務庁で行われた「第1回構造改革検討委員会」を傍聴しました。
冒頭に宗務総長より「この委員会では、総大本山の問題を始めに論議して頂きたい」と、発言され、今宗内で論議を捲き起こしている「知増二山」問題に発展していると思う。
知恩院は総本山で別格とし、大本山の序列筆頭に「増上寺」を持って行き、仮称「筆頭大本山」とし、序列の筆頭と明記、増上寺法主台下を「副門主」にしようと云う意見が出され、その件や他の発言について、各総大本山に対し「審議の概要について」と云う活字に成った文書が配布され、それを見た各本山が是非を問う事となり、喧々諤々の論争が持ち上がった。
今回の問題点は、各種あるが、偏に、各本山の「公器性」についての取り方による問題だと思う。

公器とは公の器、各総大本山を宗が一宗の本山であるとの認識の事で、古来より本末解体までは、各本山で本山費なる、今の課金を各末寺から徴収していた、それを解体により一宗(宗務庁)が取り上げ、代わりに「衣資料」他で各本山に頂く様になった、しかし、年間800万円程で伽藍の維持や運営が困難を極め、一宗の公器である各本山の宗内での立場を明確にし資金的な面でも明確にしていきたいとの方向が示されている。
宗務庁の塀が壊れたら勿論宗務は宗費の中から、修理するだろう。各本山の塀が壊れたら宗務は各自で修理してくれと云う。
「宗綱」には、すべての僧侶及び檀信徒の帰向、あるいは尊崇する寺院と云う表現で明記されているところであるが、具体的な定義については明確にされていない。
以前、鵜飼知山執事長が「とやかく言われても各本山は各自違う宗教法人登録になっている」と発言をしていたと云う。歴史から見ても根強い障害が有ると推測するが、総長は任期内で解決することを本気で考えているのか疑問が残るところです。
私は、フランチャイズの店が直営店に成る様な事に似てると考えると、いささか問題が?
今後、執事長会や構造改革検討委員会で検討されると云うが、資金はほしいが口は出してほしくない、片や、執事長・執事の公職化や各本山の運営機関(顧問会や協議会)等の委員選任方法など綱引きが行われるのではないか、今後の経過を見て行きたい。
今後の経過6月7日に1時より京都宗務庁にて第6回構造改革検討委員会が総大本山執事長会と合同で行われるが、多数の傍聴が予想される、それだけ関心が高いと云えるのではないでしょうか。今後の成り行きを見守りたいと思います。





三月宗議会報告

3月1日より5日まで第84次定期宗議会開催

◆平成17年3月1日午前9時より、宗務庁おきまして、平成17年度予算を中心に審議する第八十四次定期宗議会が開催されました。 今回の一般質問(通告質問)順序・内容は

滋賀教区 山川正道議員

本宗の教学及び教化の体系について
・ 教学審議会に並列する「教化審議会」の新設について
・ 中央における教学高等講習会及び教化高等講習会の整理統合について
総本山・大本山の公器性と護持について
宗祖法然上人八百年大遠忌に関する教学審議会答申と総・大本山の記念事業について
・ 総・大本山護持特別課金制度の導入について
・ 総・大本山執事長の門主認証制度の導入について

奈良教区 桂 大瀛議員

宗祖法然上人八百年大遠忌を契機として
・ 専修念仏の信仰運動を興すべし。
・ 修養センター開設のプログラムはどうなっているのか。
・ 宗祖は私共が僧階などという独善と思い上がりをもてあそんでいることを喜ばれるであろうか。
開教区について
議会事務局の仕事について

栃木教区 大島良彦議員

水谷宗務総長が誕生して、新内局が結成された。内局誕生にあたり浄土門主は御垂示にて「法然上人のみ心を世界に」と仰せになり、認証を受けたのち水谷総長は、存在感のある浄土宗と述べられました。総長の想いは?継続的か短期的なのか。
社会国際局長は行政の指導に於ける福祉事業について、宗として指導の方向をどのように考えているのか?
総務局と社会国際局との連携がありや否や
総長公室長の人事と権限について公室長の考えを尋ねます。
名越大本山称号認証の件

秋田教区 渡邊正歓議員

僧侶養成再教育の具体性について 布教師養成講座について 功績点の移譲について 宗議会議員人権研修会について 「浄土宗の時間」の地方放送について

愛媛教区 中村在徹議員

宗祖法然上人八百年大遠忌事務局並びに局長に関して。 宗祖法然上人八百年大遠忌中央委員会に関して 監正審議会に関して 靖国問題、憲法改正論議等に関して

神奈川教区 宮林雄彦議員

寺院における諸問題発生時の宗務の対応について
・ 問題解決、事案相談のための機関の設置を検討されているのか。
・ 檀信徒から住職を訴えたり、檀信徒同士の寺院をめぐる争いに教区に調停を依頼される事例をみるが、総務局からのサポートは。
・ このような問題には僧侶側にも問題があると考えられるが再教育システムはどのように考えられるか。
監正審議会への機能強化について
寺院等級審査について
・ 前回は記載内容にばらつきがあるようで、不公平に感じている教区もあるが、どの様に不信感を解消していくか。
・ 課金と一宗予算とのバランスについて。
・ 肢体不自由者の浄土宗教師資格取得について
出版物の拡販について

京都教区 伊藤喬淳議員

「世界平和念仏の日」をより広がりのある運動にし、その実効性を高める方策を講じて頂きたい。

佐賀教区 熊谷靖彦議員

宗本一体(一如)について
・ 構造改革検討委員会や内局会でどの程度検討されたか、ご教示ください。
一体化の可能なものから
・ 能化の葬儀式について
・ 黒衣・如法衣、被着の際の領帽は?
・ 道場洒水で壊色の誌公帽子等は許されるのか?
・ 導師につく伴僧は座具を捧持するのが本義か?
・ 表白と発声するが、宣疏の時は発声しないのか?
・ 食作法もまちまちだが、統一を。
・ 出版(月刊誌・浄土宗新聞等)と信仰運動(おてつぎ運動華頂誌)その他一本化できないか?
五重相伝会と戒名問題
詠唱と音楽法要と混声合唱団について
サプライズ(外連味)について

尾張教区 能登正晴議員

劈頭宣言に「家庭にみ仏の光を」とあるが、み仏の光があたる方策を具体化されたい。
浄土宗教師養成について
『浄土宗法要集』下巻音声部について
「寺院堂宇竣工届用紙」と「中興号下付申請用紙」について

長野教区 高坂良冏議員

浄土宗の広報について
・ 宗報に掲載される情報が遅く、決定事項が末端寺院に徹底されない傾向が強い
・ 寄付・課金は突然一方的に来る。悪い意味上意下達であると評した教師がある。
・ 最新の情報を常時寺院に知らせる方法を一考願いたい。 
講習会について
・ 複数年に亘り、宗務が、教師の必要と思われる主題を講師選定・派遣し、経費は宗務で負担しては?
・ 僧階新叙の条件に講習会の受講歴も加えては?
・ 宗報等で各講習会開催日時と講師の講題を掲載し、教師の受講を容易なるようにする。
門主猊下、法主台下の御親教について

熊本教区 三宅亮一議員

宗祖法然上人八百年大遠忌事業について
・ 社会福祉構想事業の展開として法人格取得等の経費及び設立費として計上しているがその方向付けは?
寺院等級審査について
・ 地域間格差の是正と過疎地域の見直しを。

和歌山教区 山本正廣議員

災害対策について
・ 台風二三号や新潟中越地震時、宗務から情報伝達がなかなか伝わらなかった、発生段階から詳しく知らせるべきではなかろうか?
・ スマトラ沖大地震及びインド洋津波の対策をみるにつけ国際的な災害に対する支援体制は。
・ 防災処置を講じる寺院への援助は。
・ 総合かつ迅速に対処できる専門部署又は機関の設置が必要では?
教育基本法について
北米開教区問題について

石川教区 光成範道議員

宗議会機構の見直しについて
・ 議長・副議長の権限並びに処遇について
・ 議会に議長が指定する問題に対して調査委員会を設置する権限について
・ 議長の研修費・歳費等に関する審査会の設置について
・ 議会事務局の独立と「宗議会だより」の発行について。

以上が一般質問(通告質問)に登壇者の質問です、特記すべきは、総長が、遠忌事務局を遠忌局に格上げし、専門の局長を置く準備が今内局では無いと言明された事と、僧侶再養成の質問が目立った感が有ります。
詳しくは宗報の報告を読んで頂きます様、お願いもうしあ上げます。



知恩院新内局発表

2月24日御門主猊下より佐藤執事長を認証、辞令伝達

◆佐藤諦学師に24日、中村康隆知恩院門跡より執事長辞令伝達
◆25日続いて内局への辞令伝達となった。早速新内局は御廟に参拝し、法然上人へご報告されました。
新内局の顔ぶれは。

   執事長・おてつぎ運動本部長
       佐藤 諦学 師  京都
   守廟長・人権啓発室長
       角出 誠堂 師  伊賀
   法務部長
        南  忠信 師  京都
   布教教務部長
       安井 良道 師  奈良
   総務部長
       貴田 善澄 師  兵庫
   財務部長
       山添 法道 師  滋賀甲賀
   内持部長
       赤平 法導 師  青森
   おてつぎ運動副本部長・維持協会常任理事
       武田 和清 師  京都
   元祖法然上人八百年大遠忌事務局部長
       安井 昭雄 師  出雲
   文化財保存局長
       前田 昌信 師  京都
   執事長公室長・統括企画室長
       西浦 道哉 師  大阪



知恩院執事長に佐藤諦学師就任

2月8日臨時顧問会で選任 即時 御門主猊下より御指名

◆知恩院吉田孝導執事長辞意を受けて、2月8日臨時顧問会が召集され、次期執事長の選任が行われた。
午前10時の招集、開会となり、12時半頃、顧問各師の合議により、3名の候補者が決められ、即中村康隆猊下より御指名、新執事長は 佐藤諦学 師と決まった。
佐藤諦学師は宗門高校東山学園の事務局長を勤め、京都教区長・近畿教化センター長・知恩院顧問会副会長と要職を勤められ、寺務能力の高さ・確かさにおいて、教区内外より絶大なる信頼を得ておられる上人です。
京都新聞の記事より抜粋。
新執事長に知恩院顧問会副会長の佐藤諦学氏(79歳)を選んだ。佐藤氏は京都市出身。龍谷大卒。1995年8月から2003年7月まで浄土宗京都教区長を務めた。自坊は京都市山科区上花山の福応寺。


写真は平成10年1月京都教区報より転記




知恩院吉田執事長、事実上辞意表明

2月8日 知山、臨時顧問会召集される

◆吉田孝導知恩院執事長は、1月26日の門主推戴委員会後、御門主猊下に内局全員の辞表を出され、暇請いを願われました。猊下も受理され、吉田内局総辞職となり、政局は2月8日に開催される臨時顧問会の次期執事長の選任に移りました。
執事長の選任の方法 執事長は知恩院顧問会において3名の候補者が決められ、その3名の内から猊下が執事長を御指名されると山規に明記されている。
前回の執事長選任の方法は、顧問各人が数名の推薦票を出し合い、推薦数の多い上位3名より、猊下に御聖断を仰ぎました。
しかし、古くの事は明白ではないが、前回以前は、顧問会互選の推薦委員会が数名の推薦者名を出し、その中から、3名に絞られると聞いている。
民主的になったのか、「天の声」が聞こえなくなったのか、混沌とした雲行きになってきた。
あまり早くから名前が出ると、消えてしまうとも云われている。又、既に水面下では「票読み・基礎固め」が出来ているとも聞こえてくるが、3名の名前が決まるのは顧問会の当日の空気で変わるのでは?
又、3名の中に運良く入れても、猊下からの御指名は、今後の浄土宗の舵取り能力を良くご存知な猊下が御判断していただけるのでは。


知恩院 中村康隆猊下 御再任

1月26日浄土門主推戴委員会にて再任

◆知恩院 中村康隆猊下の任期が2月23日に満了にあたり、浄土門主推戴委員会が26日開催され、その日の内に再任されました。1993年より今回で4期目、ちなみに、浄土宗の門主であり、知恩院の門跡に再任です。知恩院門主とはお呼びしないので注意


知恩院吉水講
理事長池上霊心先生・常任理事鶴田定伸先生遷化される

去る1月6日午後2時42分池上霊心師遷化される

◆浄土宗一宗功労者であり、浄土宗吉水講常任理事・知恩院吉水講理事長が神戸の病院で遷化されました、池上先生は、吉水講創世時より、功労者として、又、宗・知恩院吉水講の中心人物として永く。講員の最前線に立ちご指導いただきました先生です。
松濤基道先生と吉水講の両輪であり、今、吉水講があるのは池上先生が居られたから、現代の大きな吉水講に成ったと思います。
先年秋の知山吉水講大会の時も欠席で心配しておりましたが、その時は、腰部疲労骨折で入院しているが、大事無く、お元気な様子との事、一日も早い復帰との願い届かず、新年早々一番の訃報となりました。
葬儀はご自坊観音寺に於1月10日12時より執り行われ、現住職ではなく、隠居されていられたので 密葬・本葬には分けず10日がお別れでした。
知恩院では、2月19日午後に吉水講主催で追悼法要を考えているとの事、又沢山のお参りを頂けると信じて居ります。
平成17年1月6日午後2時42分遷化

兵庫教区 武崎組 西宮 観音寺 中興28世 池上霊心 師 89歳

真蓮社正僧正實譽上人道阿不請之友霊心大和尚

南無阿弥陀仏・・・・・・ご回向申し上げます。

1月18日午前 鶴田定伸師遷化される

◆池上先生に続かれるが如く、詠唱教導司であり、知恩院吉水講の常任理事もお勤め頂きました、泉南組西教寺の鶴田定伸先生も遷化されました。
昨年より「こけてねー」と云っておられたのですが、先年患われた肝臓ガンの関係か、詳しくは聞いておりませんが、葬儀の後のご挨拶に動脈瘤吐血とお話が有りました。
泉南岬町淡輪は大阪府の最南端和歌山との境です。初めてお寺へ行かせて頂きました、こんな遠くの地から、私くし達に教えに来てくださったかと、改めて感謝するしだいです。
本葬当日も、詠唱関係は勿論のこと、法式関係の若い僧侶達が、恩師の報恩のため多数ご会葬でした。

大阪教区 泉南組 淡輪 西教寺 41世 鶴田定伸 師 74歳

精蓮社正僧正進譽上人法阿善教定伸和尚

南無阿弥陀仏・・・・・・ご回向申し上げます。


新年明けましておめでとうございます

昨年も、大変お世話になりました、本年も何卒宜しく、お願いいたします。

宗務近況ニュース

◆浄土門主推戴委員会が平成17年1月26日に開催されます、これは、知恩院の門主猊下の任期が、2月23日に満了する事に対し、開催されるものです。
知山吉田執事長が、ご病気で倒れられ、今も福井の病院でリハビリされておられると聞きます。
知山の新年互礼式には出席なさるのでしょうか? 私意見では、ご家族のご心配も有り、2月猊下再任時に、ご退任なさるのではないかと考えています。
ご退任となれば?次期執事長席の争奪が既に始まっているとの噂も、真実になるのではないでしょうか。
知恩院では、村上公室長が執事長の代理で忙しく活躍されていますが、出過ぎの声、目立ってます。
次期執事長の呼び声には、九州大分鈴木師、神戸の小林師・曽和師、伊勢の山下師、などの名前が出てますが、ダークホースが居るのでは?
◆来る3月1日(火)午前9時より5日間の予定で、第84次定期宗議会が開催されます。議会は全国を9のブロックに分け、3月議会は、各ブロック2名の通告質問がなされます。(9月議会は各ブロック1名) 今回の京都・奈良ブロックからの通告質問者は、現時点では未定です。

宗務関連日鑑より

◆10月7日近畿ブロック児童教化連盟研修会
河原町ロイヤルホテルに於きまして、近畿児童教化連盟研修会が開催されました。テーマを「親も子もみな仏の子」と題し、近畿の児童教化活動に係る、会員が歌やダンスに研鑚を積まれました。
◆10月19日〜20日近畿地区教化高等講習会
京都教区が担当の高等講習会がウエスティン都ホテルにて開催されました。
6名の講師の先生方による高等講習会に、教区内外より多数のご参加を頂きました。
◆11月13日〜14日近畿地区浄土宗保育研修会・京都保育協会平成16年度研修会併修
京都教区を中心に幼稚園・保育園の設置者・園長・職員の先生方参加の研修会を、2日間に亙りご研修頂きました。
1日目は京都パークホテルの1室をお借りし、水谷総長より「安心起行の教育・保育」と題し、ご講義や、バイマーヤンジン氏の講演を。2日目は会場を、三条だん王保育園に移し、講義と実演の研修会を開催して頂きました。
◆12月9日小泉顕雄参議院議員文部科学省政務官就任祝う会
9月30日付けで、船桑組園部町教伝寺住職小泉顕雄師が、文部科学大臣政務官に就任されました。政務官とは以前の政務次官で、文部科学省のトップ5のポストです。文部科学省は宗教法人・文化財担当の省庁です、ご相談が有れば是非、連絡を待って居られるそうです。
◆12月16日 第7回宗祖法然上人八〇〇年大遠忌中央委員会
宗務の遠忌事業を検討する大遠忌中央委員会が、開催されました。同委員会が任期満了の為正副委員長の続投が諮られ、大分教区鈴木研治・奈良教区的場俊雄各師の再選後、審議入りし。来年もフェスタ・デ・テンプルの開催、法然セミナーの東京・福岡での開催が了承されました。


大阪教区浄土宗青年会有志によるボランティア

11月10日(水)大阪浄青の皆さんが大頂寺墓地の倒れた木のかたずけに来ていただく

◆11月10日(水)大阪浄青有志の皆さんが、朝早く大阪をバスで出発し、丹後宮津に台風被害復興のお手伝いに来て下さいました。総勢23名、幾つかの班に別れ、市民ボランテイアの土出しや荷物運びと、大頂寺墓地の倒れた木のかたずけをして頂きました。
写真は大頂寺の風景しか撮影出来なかったのでが、掲載いたします。
大阪の皆様大変有難うございました。

丹後における台風23号被害状況

平成16年10月20日(水)昼過ぎより、台風23号により北近畿丹後地方風雨により災害

◆沖縄の西海域より四国に上陸した台風23号は大阪湾・奈良県・琵琶湖と日本列島を縦断し北近畿・丹後地方において、五十年に一度の被害をもたらした。
豊岡市や出石市の状況は、丸山川の氾濫で過酷な状況は25日になっても変わりなく、状況を把握出来ず、私くしの近隣の丹後宮津近辺の状況を記載致します。
ライフラインは完全に復旧していますが、上水道の供給量が少ない為、高場の地域には供給されていない現状です。写真は、大頂寺の被害状況と宮津の町の10月25日正午現代の風景です。
◆佛教大学ボランティア室より直接電話が有り、宮津の体育館を参加の学生の宿泊場所に考えていたが、体育館は滝馬地区の被災された方の避難宿泊所になっているから、使用出来ないとの事、大頂寺に宿泊できないかとの連絡有り、快諾し10名余が泊まって頂く事となる。 ◆11月2日浄土宗宗門大学の佛教大学ボランティア室より墓地掘り返し復旧のお手伝いを頂きました。
篤く御礼申し上げます。





第83次定期宗議会報告

平成16年9月29日(水)〜10月1日(金) 第83次定期宗議会開催

◆3日間日程で第八十三次定期宗議会が開催されました、一日目の大殿参拝の後、早速通告質問がブロック単位で始まった。
ブロックとは、宗会議員定員から、議会運営上、第1から第9までのブロックに分け、ブロック単位で質問者等を決めて行くものであります。第1ブロック、北海道第1・第2・青森・岩手・秋田・山形・宮城・福島、第2B、群馬・栃木・茨城・埼玉・千葉・山梨・長野、第3B、東京・神奈川、第4B、静岡・三河・尾張・伊勢・伊賀・岐阜、第5B、新潟・富山・石川・福井・滋賀、第6B、京都・奈良、第7B、和歌山・大阪・兵庫、第8B、中四国、第9B、九州、の各教区割。  質問の概要は、

 第九ブロック 福岡教区 吉水光慈 議員
   ○八〇〇年遠忌事業計画について
   ○宗門校「佛教大学」について
 第七ブロック 大阪教区 田中信道 議員
   ○八〇〇年大遠忌について
   ○北米開教区ロス問題について
   ○青少年教化について
   ○同和問題について
 第二ブロック 群馬教区 蓮池光洋 議員
   ○僧侶育成と再教育について
   ○大遠忌には「念佛」を以先とすべきである
   ○詠唱が停滞していないか、促進の方法は?
 第八ブロック 山口教区 加藤善雄 議員
   ○教師再教育と寺庭婦人について
   ○門法主の処遇について
 第一ブロック 青森教区 赤平法導 議員
   ○青少年教化について
   ○本山「蓮華寺」について
   ○宝暦について
 第三ブロック 東京教区 伊藤眞成 議員
   ○「東京事務所」について
   ○浄土宗顧問弁護士について
   ○五重相伝会について
   ○寺院等級審査について
 第四ブロック 三河教区 木村昭玄 議員
   ○八〇〇年遠忌事業計画について
   ○尼僧寺院の支援活動について
   ○各種研修会の助成金について
 第六ブロック 奈良教区 川中光教 議員
   ○監正審議会規程について
   ○寄付金の功績点について
 第九ブロック 富山教区 倉井正則 議員
   ○宗規の具体的内容について
   ○機構改革後の宗務庁事務について
◆各質問に内局が答え、それに対する、質問議員の再質問、ブロック内の質問、全議員からの質問等1人の質問者に対し約1時間が当てられています。
今回の宗会の質問の焦点は、いくつかありますが、八〇〇年大遠忌事業の件、北米開教区ロス別院問題、監正審議会委員問題等分けて説明していきます。
八〇〇年大遠忌事業の件については、やはり、事業計画が正式議案に提出されていないのに、年度毎に予算を承認して欲しいと言う内局の予算の付け方の問題点と、遠忌局局長の選任の問題。
浄青の予算もセットで事業計画の審議が総会で行われているように、事業計画に沿った予算付けがなされるのに、内局は、毎年の遠忌特別課金は積立て行き、そのつど短年度の事業計画を説明していきたいと言われる。しかしその一方では、宗報に事業計画案を発表してみたり、一般の檀信徒さんが読む、浄土宗新聞にまで案として記事を載せる、この事は如何な事か?
北米開教区ロス別院問題は当局とまったく意見が合わず、同じ土俵で相撲を取っている感じがしない、大阪教区田中信道議員が、やはり同じ大阪教区の関係寺院出身の前河合総監側に立って意見を述べるが、裁判内容も係争中との事で明らかにされず、論争になっていない感が有る。内局と大阪教区の対決模様の様になってき来た。
今回の宗会で明らかになった事が、別院の理事会が現麻谷総監と開教区に対し裁判をしている事が発表になった、又、2日目の委員会で、ロス別院は包括関係にあったわけではない事(宗報には包括関係を破棄する事が記載されていたが、始めから包括関係はアメリカでは出来ないとの事)などが明らかになった。
議会で広島の佐伯議員が、「提訴されたのではなく、裁判せざるを得ないように追いやったのではないですか?」との意見が印象に残った。
議員の多くは委細解からず、理事会はお金が欲しいと単純に思っている人もいるぐらいだから、今後とも注視していきたい、補正予算で1200万円の予算が通ったのだから。
◆各議員順番に通告質問が行われ規程時間内に質疑応答が行われましたが、二日目の奈良教区川中光教議員(当麻寺奥院)が監正審議会委員の任期について、質問をしたところ、福嶋照純総務局長(鳥取教区大蓮寺)が、先の三月宗会において宗議会選出の監正審議会委員の任命が十月からと勝手に延期され、総長公選の三名が否決されたことに対し、任期を勝手に合わす等の処遇の不備を指摘され、審議が二時間停滞しました。
議員間では、議会軽視どころか、「議会無視」と運営の不満の声や局長更迭の強行案も飛び交いました。
その間、別室で局内会が開かれ、議会運営委員会との調整後、宗務総長・総務局長より委細説明の後、内局一同謝罪すると云う結末を迎えました。
反省の意味も含め、宗務内局より、総長以下内局、三箇月給料一割減給処分を発表した。
◆今回の宗会で「予算宗会・決算宗会」と2回の定期宗会を終えて、総合的な感想を記載したいと思います。
浄土宗の最高議決機関である「宗議会」においての議論のやりとりにしては、まるで安物の国会の与党野党間の駆け引きのようで、内局を引き摺り下ろし、吊るし上げる事が議員の役目で、内局は何とか議会答弁を翻弄し、約束をしないようにするのが役目の様な気がするし、そう云う面での議論も必要だが、私達浄土宗がより一層飛躍し、法然上人の御心に叶うべき方向を探り、一致団結する様な宗会になって欲しいと思います。「考えておきます」や「検討します」は、やはり議会には必要なのでしょうか?


最近の宗務日程より

◆七月二十六日(月)
北米開教区ロス問題説明会 関東のお盆と、関西のお盆との合間を縫って北米開教区ロス問題の説明会が宗務庁で行われました、係争・裁判の経過説明と質疑応答がなされたが、説明不足か内容が不明な点が多く、論争は九月宗会に持ち越されました。
◆七月三十日(金)
八〇〇年遠忌企画 「フェスタ・デ・テンプル」
浄土宗宗務庁の八〇〇年遠忌企画「フェスタ・デ・テンプル」が知恩院で行われた、子供たちや参加者も多くマスコミに取り上げられましたが、法然上人八〇〇年御遠忌としての事業かどうかは難しく、又、業者への丸投げ感も拭えないのでは。
噂では、2000万円かけて800人来たから1人25000円のお土産かーーーとか、佐渡裕氏の追っ掛けばかりが目立って、布教とは関係無かったんでは?との声も。
◆八月三十日(月)
第六ブロック会議
九月宗会を前に第六ブロック(京都教区・奈良教区)の打ち合わせ会が行われました。
◆九月一日(水)
第二回構造改革検討委員会
私は構造改革検討委員会の委員ではないのですが、傍聴いたしました。
委員会の中、大本山中「増上寺」のみを格上げし仮称筆頭大本山等としたいとの意見が出て、論議をかもした。
◆九月三日(金)
人権同和審議会
浄土宗の人権と同和問題の担当委員会として人権同和審議会があります。
私は委員として参加しております。
◆九月七日(火)〜八日(水)
差別戒名物故者追悼法要 於 札幌
札幌新善光寺に於いて差別戒名物故者追悼法要が厳修され、二日目は人権研修会が札幌センチュリーホテルで開催されました。
当日台風十八号が北海道へ上陸し、街路樹がなぎ倒される等、大被害が出、惨状を目の当たりにし、帰りの飛行機の便にも影響が出ました。

暑中お見舞い申し上げます  

平成16年6月25日

最近の宗務日程より

◆五月十一日(火)
全国教区長会議開催
五月十一日京都宗務庁にて、立法機関の「宗議会」に対し、行政機関の会議「全国教区長会議」が開催されました。
◆五月十七日(月)
構造改革検討委員会開催
浄土宗八総大本山の今後の課題や、浄土宗の機構の改革を検討すべく、委員会が今年度より開催されました。
まだ始まったばかりなので、要望や私意見を述べるに終った様ですが、今後の展開に期待致します。
特に総長の「きもいり」の様で、委員会の初めに総長の挨拶が、あるのですが、今回の委員会では、挨拶どころか40分間しゃべりまくったとの事、東西の問題が片付き、今後、総大本山の統合や整理を考えておられるのではないかとの委員の私見もある。
しきりに、知増二山(知恩院・増上寺の事)を連発されたのも、気にかかるところだ。
◆五月二十日(木)
教育・教化法制委員会開催
僧侶養成制度の改正について、各専門部会を作り、「行」「学」「教師養成」について今後検討されます。
特に律師・少僧都養成講座のあり方が、焦点になる様で、法式や行儀・作法・威儀・執持・かん稚などの「行」は集中的に、「学」の宗学・歴史・布教関係は、宗門学校など別日程で、講義的に行ない、密度の高いものを目指す様だ。
しかも、加行終了時には、律師を授け、「学」の履修課程を修了者に、少僧都を授与する方向など、
まだ草案の状態だが具体的な試案が出されている。
又、この草案も平成18年には施行したいとの事、
性急過ぎる懸念もあるが、岡本教学局長が大正大学事務局長時代に、提出した草案が、以前 宗議会で否決された経緯があり、今回リベンジの様相もあるが?
良く練られた、構想だけに委員会でも早く決着が着くのでは。
◆五月二十九日(土)
大本山清浄華院協議員会で次期執事長に滋賀教区甲賀組大徳寺住職 蓮見昌之師が内定されました。
六月二十三日より就任、執行部など思案中
◆六月三十日(水)
浄土門主・知恩院門跡 中村康隆猊下白寿記念法要・祝賀会
五月に宗務総長名・知恩院執事長名で、中村康隆猊下白寿のお祝いの法要・祝賀会のご案内が、浄土宗全正住職寺院宛にご送付頂きました。
案内状趣意書文章中の白寿庵とは、宗務庁舎の南側にある、茶室です。
今回、ご案内が総長・執事長名で出されたが、趣意書には無記名で有るとか、6000名の住職が本当にお参りに来たら大殿では入れずどうするのだろう?とか、政治家の金集めのパーティーの様だとか、白寿庵ってどこにあるんだ?とか、白寿庵を建替えて(改築かもしれないが)飛び地でどうするんだろうとか、教区長会議で知恩院の村上公室長が「金集めです」と発言したとか・しないとか? 3月の宗会で一言も言ってないのに祝賀会が開催されるのは、如何様なものか?とか、色々言われているお祝い会ですが。
私の感想は、ウェスティン都ホテルでの、宴席の前に、琵琶の演奏が有ったのですが、演目が「一枚起請文」、一枚起請文はお経と違うの?しかも元祖さまの御遺訓の文を、僧侶の前で歌舞音曲として、猊下の前で演じる。誰も文句も言わなかった。私も言いたかったが、大きな声を出す勇気が無かった、こんな一枚起請文を聞いて情けなかったのは私だけでしょうか、今回の企画は知恩院公室の企画だそうですが、最近の知恩院はおかしいのと違いますか?
宗会でも前触れが無かっただけに物議をかもしそうです。

宗務ニュース

◆寺院僧侶の皆様より、よく聞かれる事でも有り、私自身も大変疑問に思っていますのが、各総大本山での勧募を一本化し、各本山より勧募のご案内を頂くのではなく、宗務なり、一ヵ所に寄進させて頂き、それを、分配していただけないか、と云う事ですが。
今のところ、各本山の思惑や、もう既に勧募が始まっている本山も有る。(私くしが奉職している、百萬遍もそうですが)
各総大本山も合同勧募にする事によって、優位に又、募財も多くなるような事ならば合同も視野に入れるのですが、
現実は、「双方一両得」と云うような訳にも行かず、紛糾しています。
今後も、在京本山だけでも合同出来ないか?との会議も行われているようですが、困難なようです。
◆又、宗務庁の八〇〇年遠忌の事業も、事業計画すら正式に宗会に提出されず、しかし、特別予算は承認してほしいと云う様な、変則的な決定がなされた事も、宗内寺院無視の行政としか思えません。
私くしが思いますに、「遠忌」とは、お金を集める事ではなく、法然上人の恩徳を偲び、遠忌を機会に布教に邁進する事だと思います。
今、布教が先行して行われなければ、檀信徒の心が浄土宗を離れていく事は明白であり、ちゃんと宗としての布教精神を示し、これに共鳴していただく 檀信徒さんの「志」を集める事が、勧募につながっていくことだと思います。
昨今に、法然上人がこんなに素晴らしく、御苦労いただき、今、私達がお念佛をお称えさせて頂ける喜びを説く、書物や冊子が出回っていない事に不安を感じます。
◆宗務庁では、昨年十月一日より機構が変わり、一部の局が名前を変え(社会国際局・文化局)東京宗務庁に移転しました。
この事は、水谷前内局時に、東西の合同当初の申合せ事項の解決からの、関連で機構改革が行われた結果です。
まだ、機構改革に慣れていない宗務の状況もありますが、今後一層の躍進が期待されます。
◆来る九月二十九日より十月一日まで秋の定期宗議会が開催されます。
秋の定宗は決算とやはり、八〇〇年遠忌の事が争点になると思います。
皆様のご要望・ご意見を出来得る限り、宗会に反映させたく思っています。皆様よりのご意見をお待ちいたします。
■メール■<daityoji@@geisya.or.jp>
  〒六二六-〇〇二九 京都府宮津市金屋谷八八一 大頂寺 土方了哉 宛まで 宜しくお願いいたします。
この「宗会報告」は新聞仕様に印刷し、京都教区正住全寺院に直送させて頂いて居ります。
宗議会は傍聴できます。宗務の行政をその目で確かめる為にも是非一度、傍聴して下さい。

第82次定期宗議会報告

平成十六年三月二日(月) 第八十二次定期宗議会開催

◆平成十六年三月二日午前九時集合受付宗務庁において第八十二次定期宗議会が開催されました。
初日目大殿参拝の後、議場(宗務庁三階)にて猊下より御垂示を戴き、続き議長から議員を代表し答辞、議会の開会と続き、十時半より一般質問が始まりました。
今回の質問者は(質問順序)
  大阪教区 里見法雄師 三州教区 福冨覚成師
  長崎教区 深町辧亨師 東京教区 小野静雄師
  宮城教区 樋口隆信師 滋賀教区 蓮見昌之師
  千葉教区 境 順正師  京都教区 土方了哉
  京都教区 塩竈義明師 尾張教区 石川三雄師
  三河教区 倉橋義仁師 和歌山教区 山本正廣師
  滋賀教区 松平智康師 広島教区 佐伯哲雄師
の各師が一般質問(通告質問)に登壇しました。
一日目一人目の大阪里見法雄師の一般質問時から混乱を招き、米国ロサンゼルス別院のトラブルについて会議が紛糾し、一時休憩、トラブルが裁判になり係争中と云う事で議会においても返答出来ないと、異常な状態が続きました。
また、裁判費用が米国は高く、既に二千万円以上費やされていることが報告されました。今後も継続されるそうです。着目していきたいと思います。
その他、等級審査の件、公益事業・ボランティア活動の件、布教師・法式講習会の件、選挙制度の在り方等、多岐に亘り論議がなされました。
やはり特に、法然上人八〇〇年大遠忌事業計画についての質問に時間を費やされ、多方面より質問がなされたが、ボンヤリと大遠忌の概略が内局より説明されるが、委細説明・書類が本会議では提出されず、予算の委員会審議時点で参考資料として配布されるなど、不透明感を拭えぬまま通過が計られました。
結果、課金の一箇七千円の負担が決められました。
この課金は今年度までの八〇〇年遠忌特別課金二千円が七千円に増額されたものですが、電算機器(コンピューター)特別課金(三年間限定今年度最終年一箇五千円)をスライドさせた感が拭えない。
実際には、特別課金としては 金額が変わらないので増額感は無いかも知れないが、大遠忌事業計画が明確に提示されていない時点での「見切り発車感」を感じてしまいます。
最終日、本来ならば予算委員会・法規委員会の報告を本議会で報告した後、可決承認となるのですが、最後の議案、「監正審議会(宗内での裁判所の様な所=懲戒の審決、紛争の調停を行う)」委員の総長よりの選任の議案採決の時に、袖山師が開教振興協会役職に有り、宗務機関役職に当たる為に選任出来ないのでは?との意見が出ましたが、内局からは、開教振興協会は、宗務機関に在らずとの事から、強行に採決するとの姿勢を執り、議員より「宗務機関でなくとも立場を考え選任しないのが得策と考える」との発言で賛否を問う事となりました。
結果、賛成少数で否決されました。
この様な事は大変珍しいことで、今後責任問題にも発展するのではないかと考えます。

私は、二日目の午後からの一般質問に登壇し以下の質問をいたしました。

  ・八〇〇年大遠忌事業の件

      事業案の開示・内容の見直し、知恩院の電話応対の事、等質問

  ・選挙制度の有り方

      選挙投票所開設の時間の変更、選挙日程の変更等質問

  ・門法主・法儀司・住職経験者の件

      勇退後の門法主の処遇、法儀司勇退の件住職経験者の尊称変更等の質問

  ・寺院等級審査会の件

      寺院等級審査会へ雪害等基準の明確化の要望。

 以上四点につき質問いたしました。■詳しくは■
詳しい発言は宗報に記載されます。お読み下さい。
又、八橋前宗会議員も二日目に傍聴席にお目見えされ、後進諸師の答弁に耳を傾けておられました。 前号にも書きましたが、議会は傍聴できます。宗務の行政をその目で確かめる為にも是非一度、傍聴して下さい。

宗務ニュース

今回、宗務庁より頂く経費の事を良く聞かれますので、紙面にてご返答いたします。
先ず、頂きました支払い明細書より
 議員研修費十一月〜三月分九万円但し源泉徴収され手取り 八万五千五百円
 運賃‐宮津〜京都間急行料金グリーン料金共一往復分   七千七百円
 旅行手当て六日分 三万円
 宿泊費五日分   五万五千円
議員歳費にあたる経費は研修会費として支払われ、月額一万八千円と決められています。(勿論、源泉徴収されます。)以上、宗務庁より頂きました。
これは各種委員会への出席にも適用されると思います。

最近の宗会活動報告2月5日〜7日

◆沖縄で行われた「袋中上人来琉400年慶讃法要」に、参加お参りしてきました。
2月5日発、京都教区主催のツワーにに参加、2月6日にはエイサー不思議ウォーク2004オープニングレセプションにも行ってきました。7日には松山公園にて参加総勢3000名の大法要が厳修され導師には、久留米善導寺阿川文正台下が、脇同士には知恩院・増上寺・善導寺執事長、九州センター長が、式衆には、九州各教区教区長教化団長をはじめ、沖縄の四ヶ寺のご住職さまもご出勤いただきました。


少し残念だった事は、ご参加の檀信徒の皆様が熱心に法要にお参りの所、台下が表白をお読みになっている時、廻りで僧侶が大きな声で久しぶりの友人に会ったのか、会話をしている。その声が良く聞こえる横で、一生懸命に合掌・ご詠歌のお称え。・・・・・こりゃーさかさまやんかいなー・・・・・一緒に大きな声でお勤めしてほしかったなーーーー

最近の宗会活動報告1月23日26日

◆平成16年1月23日芝増上寺にて、浄土宗関係の国会議員の会「浄光会」総会に参加参拝。
毎年年頭に増上寺に参拝し、書院にて総会を開催、その後朝粥を頂くと言う事です。私くしも初めての事で、国会の先生方と同席させて頂きました。
ご参拝の中には自民党の安倍幹事長(浄光会会長)や前財務大臣 塩川正十郎先生もおられました。
少し嬉しがって一緒に写真も撮りました。(手ブレしました)

 

◆平成16年1月26日近畿センター行事、教化高等講習会が大阪教区担当で開催されました(於東洋ホテル)私くしも出席させていただきました。当日講師の真野龍海先生は、私くしの自坊「大頂寺」でお生まれになり、小学校まで育たれました。真野先生のご講演風景です。

新年明けましておめでとうございます

昨年は、大変お世話になりました、本年も努力精進いたします何卒宜しくお願いいたします。

◆平成15年10月1日より宗務庁の機構の変更がなされました。
平成13年3月定期宗議会にて「浄土両宗合同実現委員会の申合わせに基づく提案の件」が提案され、平成14年3月定宗において、浄土宗宗綱及び宗教法人「浄土宗」規則の改正決議がなされました。
これに伴い、永年懸案になっておりました、合併当初の東西問題が解決、今回の宗務機構の変更が実現いたしました。
主な変更点は、これまで宗務庁と東京事務所と二重の取り扱い業務になっていたものを、各局一元化し事務の合理化とそれに伴い東京事務所の名称を「東京宗務庁」に変更。
東京宗務庁に、社会局を「社会国際局」に変更して置き、マスメディア・出版関係を、「文化局」として新設。対寺院関係を京都宗務庁に。対社会的関係を東京宗務庁に移転変更した。
この事により、
  ◎宗務行政窓口サービスの向上と利便性を図る。
  ◎社会と寺院の機動的対応、さらに
  ◎効率的で機能的な執行体制の促進を、うながしています。
◆各種委員会の委員が11月の臨時宗議会で選出されました。
浄土宗には各専門の委員会を設置し、委員会に於いて協議・検討・提案が行われます。
今回選出の各委員会や担当役職の各委員・役職が決まりました。
  ・中央等級審査会委員
  ・浄土宗制度審議会委員
  ・布教委員会委員
  ・宗祖法然上人八百年大遠忌中央委員会委員
  ・浄土門主・法主推戴委員会委員
  ・教学審議会委員
  ・監査会監査員
  ・総本山知恩院顧問会顧問
  ・人権同和審議会委員
  ・浄土宗開教振興協会理事
  ・財団法人「浄土宗報恩明照会」評議員
◆京都教区選出宗会議員では、
  武田和清師が、
    知恩院顧問会顧問
    報恩明照会評議員
  伊藤喬淳師が、
    制度審議会委員
  木村弘文師が、
    八百年大遠忌中央委員会委員
    教学審議会委員補充員
  塩竈義明師が、
    中央等級審査会委員
  私くし土方了哉は、
    人権同和審議会委員
         に選出されました。

★本年平成16年3月2日より5日間定期宗議会が開催されます。皆様のご要望・ご意見を出来得る限り、宗会に反映させたく思っています。
皆様よりのご連絡をお待ちいたします。 宜しくお願いいたします。


第2次水谷内局発表報告

第2次水谷内局の辞令伝達式が平成15年11月25日知恩院で行なわれました。 発表の内局は。
 宗務総長    水谷幸正 75歳 京都 三縁寺(宗会外、元佛教大学学長)
 総務局長    福嶋照純 74歳 鳥取 大蓮寺
 教学局長    岡本宣丈 60歳 東京 法蔵院(宗会外、元大正大学事務局長)
 財務局長    曽和義雄 63歳 兵庫 安楽寺
 社会国際局長 松本眞岳 74歳 岡山 壽正院
 文化局     入西勝彦 64歳 東京 得生院
 総長公室    豊岡鐐尓 62歳 伊賀 念佛寺
 人権同和室長 淺野義光 54歳 岐阜 本誓寺
                           以上
◆今回の人事は関東の人材を、京都宗務庁に、関西の人材を東京宗務庁に配置し東西の融合を図ったものであり、東京教区より2名の入局人事も、東西のバランスを考慮したものと見られます。
第二次内局・全議員推挙、無選挙という全与党体制での内局発足と云うことで、水谷内局宗務改革促進の顔ぶれとなった。福嶋総務局長は総長の佛専での同期。
岡本教学局長は、宗務庁勤務の経験もあり、大正大学事務局長・理事を勤めるなど経験豊富。
内局留任で経験深い、松本社会国際局長の東京駐在効果を期待。
今後の水谷総長の活躍を、京都教区としても、ご支援お願いいたします。


平成15年11月18日〜19日臨時宗議会報告

宗務行事日鑑より

11月18日〜19日
第81次臨時宗議会、 於宗務庁三階講堂(本会議場)
◆宗務総長・議長・副議長の選出の臨時宗議会が、11月18日〜19日、各教区より新しく選出されました宗会議員により開催されました。
今回、新しく宗議会議員に選出された議員は、受付にて宗会議員袈裟の授与が有り、個人の写真撮影。
宗議会本会議場は、宗務庁三階大会議室が本会議場になります。


午前9時半、同称十念で始まり、 先ず、議長の選出が宗会議員互選により、無記名で投票されました。
結果は、
 滋賀教区  稲岡康純師 37
 佐賀教区  熊谷靖彦師 30
 山梨教区  野村之彦師  2
 岡山教区  松本眞岳師  1
続いて副議長の選出、
 神奈川教区 里見嘉嗣師 36
 静岡教区  中村康雅師 31
 広島教区  佐伯哲雄師  1
 山梨教区  野村之彦師  1
 岡山教区  松本眞岳師  1
              以上の得票で、
議 長
   滋賀教区善哲院稲岡康純上人
副議長
 神奈川教区大運寺里見嘉嗣上人
が選出されました。
そして新しい正副議長により議会運営が始まり、宗務総長の候補者の届出が始まります。
宗務総長の推薦には、議員十五名以上の推薦が必要で、宗会議員より選ばれるのではなく、浄土宗教師より推挙できます。
「推薦の演説」「許諾の演説」の後、本来でしたらここで、投票となるのですが、今回は、水谷前総長のみの候補の為、無投票で水谷幸正上人が宗務総長に再任されました。
知恩院大殿にて宗祖法然上人にご報告、志を新たに宗会に臨みました。


今回のように総長選挙が無投票で決するのは議会始まって以来の事のようです。
今期も京都教区からの総長の擁立です、教区を挙げて水谷総長、ご支援をお願いいたします。
19日は各種委員会の委員の選任が行われ解散となりました。
次回の宗会は、3月定例宗議会となります。

宗務ニュース

今回初めての宗会を経験させて頂き、緊張と感動の体験をいたしました。
宗会は、浄土宗最高議決機関として、威厳と格式をもって運営なされていることに感心いたしました。
当日も長野教区の浄青の皆様が、研修として宗議会傍聴にお越しでしたが、勿論、宗会は傍聴が可能です。
先ずは一見是非、宗議会傍聴して下さい。
又、宗会議員はたとえ自坊に葬儀が出来ても欠席することは許されません、宗の為、自らが手を上げて宗会議員になったのですから責任を全うし議会に臨まなくてはいけないと、古参の議員さんに教えていただきました。
襟を正し真摯に宗会に臨まさせて頂きます。


平成15年10月18日京都教区宗議会議員選挙結果報告

◆去る10月18日(土)に、浄土宗宗議会議員選挙が行われました。
京都教区では、有権者総数936名、投票率69、73%の投票率で5名の宗会議員が選出されました。当選したのは、
 塩竈義明師 京極組
 木村弘文師 伏見組
 土方 了哉 丹後組
 伊藤喬淳師 一条組
 武田和清師 宇治組
           以上5名が選出され、四年間の任期で宗会に臨みます。
◆11月18日〜19日、各教区より新しく選出されました宗会議員による臨時宗議会が開催されます。
今回の宗会は新しい議会での宗務総長の選出と議会議長・副議長の選出が議題です。
先ず、議長が宗会議員互選により選出され、続いて副議長の選出、そして新しい正副議長により議会運営が始まり、宗務総長の推薦・推薦演説・投票が行われます。
今回の総長選挙は、二期目の水谷幸正宗務総長再任に大勢が動いているようです。
宗務総長の推薦には、議員15名以上の推薦が必要で、宗会議員より選ばれるのではなく、浄土宗教師より推挙できます。
推薦者代表の応援演説がなされ、本人の演説、推薦者多数の場合、選挙が行われます。

宗務行事日鑑より

10月1日
宗会選挙立候補受付、(3日間)15日〜17日
不在者投票(教務所にて10時より3時まで)
18日
浄土宗宗会議員選挙投票日、第一投票所、京都教務所、第二投票所丹後組組長自坊長徳寺様にて投票が行われました。
開票はは即日、丹後から投票箱が教務所に届けられ、教務所の投票箱・郵送投票分と混ぜられ開票が始まる。
9時半過ぎ結果が判明、各候補立会人より電話にて候補者に連絡された。
24日
京都選出宗会議員、初顔合せ
27日
当選証書授与式、於教務所
27日
他三名の京都教区選出議員と、水谷幸正宗務総長に総長再任を支持する意向を伝える。


27日
近畿ブロック選出宗会議員初顔合わせ、於京都ホテル
31日
吉水会近畿教化センター研修会出席、於仁王門善香院

当選御礼
この度の宗会議員選挙に際し、教区内多数の皆様にご支援・ご協力頂き、 無事当選をする事が出来ました。
誠に有難うございます。
宗会に当選する事が目的ではありません、「議員になって何をするか」「何が出来るか」「何をさせて頂くのか」皆様にお話をお聞きいたしたく思います。
まず公約の一つで有りましたこの「宗会報告新聞」を発行し、ホームページでも公開していきたいと思います。
皆様のご意見・ご感想をお待ちいたします。 宜しくお願いいたします。
合 掌



浄土宗宗議会選挙について  


今回10月18日(土)に投票される宗議会選挙に立候補いたします。
今まで青年会や吉水講で皆様にお世話になり、私なりに法然上人の為・お念佛の為・宗の為と考え それどれの立場で全力を尽くしてきたつもりです。
青年会では会長も勤めさせて頂き、20周年記念行事も開催致しました。
記念行事での「小僧さんの知恵袋」のビデオの原作は梶田会長の時事務局長を務めていた時の「京浄青だより」に連載していた私のアイデアを、今の会長の小坂井さんがビデオにしてくれました。
青年僧の原点は難しい経典や宗義の中に在るのではなく、身近な疑問から芽生えていくと思います。 永きに亙り若い僧と杯を交わし論争している中、飲みながらこのテーブルの上で議論をしていても、机上の空論、唯の愚痴に過ぎない。言いたい事はそれなりの立場や場所で発言してこそ宗を動かしていくと考えました。
今回の立候補も若輩・非才のわが身は良く存じて居りますが、何とか皆様の熱いご支援をもって宗政の場に押し遣っていただけませんでしょうか。お願いいたします。
下記に政策を記し公約といたします。

政 策
◎法然上人の御念仏弘通に努力する
◎宗政関係広報誌「宗会報告新聞」を定期発行し、解りやすく教区内に宗務の報告をする。
◎青年僧の代弁者として教区内の意見を聞き宗務に生かす。
◎宗内の派閥・因縁にとらわれず宗門の善悪を正す。
どうかご支援をお願いいたします。
                                      合 掌


大頂寺 住職 土方 了哉(ひじかた りょうさい)プロフィール


 昭和33年11月奈良県吉野郡大淀町にて浄土宗妙楽寺住職土方了峻の長男として出生、現在51歳
 昭和40年父了峻の住職転属により7歳にて京都市中京区赤門正覚寺に移籍。
 昭和56年宗立佛教大学文学部佛教学科を卒業、浄土宗総本山知恩院に奉職、2年の修業の後、大阪堺の寺院にて随身。
 昭和60年より64年まで 浄土宗大本山百萬遍知恩寺に奉職。
 平成元年7月9日より丹後国宮津大頂寺住職拝命。
 平成12年4月から14年3月まで京都教区浄土宗青年会会長
 平成14年6月浄土宗大本山百萬遍知恩寺執事法務部長に就任。
 平成15年10月18日宗議会選挙当選、現在にいたる。
 平成18年5月31日浄土宗大本山百萬遍知恩寺執事法務部長任期満了退職


現 役 職
 浄土宗願王殿大頂寺住職
 京都教区選出浄土宗宗議会議員
 浄土宗総本山知恩院吉水講理事
 浄土宗京都教区吉水講事務局長
 佛教大学体育会ヨット部OBG会会長
 天橋立観光協会理事




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